西の落伍家

【大相撲】三月場所の展望あれこれ

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 日本中の相撲ファンが待ち望んでいたであろう大関稀勢の里の優勝及びに横綱昇進から時は流れ、今月の12日から大相撲三月場所がエディオンアリーナ大阪にて行われる。今回はそんな三月場所に向けての展望を記していきたい。

【新横綱稀勢の里】

 今場所の注目は何といっても新横綱として場所を迎える稀勢の里であろう。長年辛酸を舐め続けてきた苦労人が遂に花開いたとあって多くのファンが横綱昇進を祝福した。しかしその一方で、昇進基準が甘いとして稀勢の里のことを「作られた横綱」と見る向きがあるのもまた事実。少なからず賛否両論を巻き起こしたこの横綱昇進が正しいものであったということを示すためには、優勝争いに絡んで優勝することこそが一番である。  しかし、そのプレッシャーからなのか新横綱が優勝争いに絡んでくることは少ない。他の三横綱の内日馬富士と鶴竜は9勝6敗でふるわず、あの白鵬でさえも新横綱の場所は最後に3連敗したことも響いて11勝4敗で優勝を逃している。(ちなみにこの場所では当時前頭であった稀勢の里も同じ成績を挙げている。)新横綱の場所で優勝した直近の事例は平成7年1月場所において13勝2敗の成績で優勝した貴乃花の例である。重圧に負けずに22年ぶりとなる新横綱の場所での優勝を果たすことができるのか、稀勢の里ファンにとっては大関時代と変わらず胃の痛い日々が続くことになりそうだ。

【久しぶりの四横綱時代】

 稀勢の里が横綱に昇進したことにより、同時に在位している横綱が4人となった。これは平成12年3月場所以来のことである。この時の四横綱は曙、貴乃花、若乃花、武蔵丸であった。しかし、この時の四横綱時代は平成11年7月場所から平成12年3月場所までの5場所しか続いておらずその間優勝した横綱は武蔵丸ただ一人だけである(2回)。それと同時に四横綱が本場所を皆勤した例はこの期間には存在せず、常に誰かが休場しているといった状態でもあった。  一見4人も横綱がいると横綱同士がバチバチにぶつかり合う優勝争いが展開されるものだと思われがちだが、現実にはそのようなことは起こりにくいようである。そもそも、既に在位している横綱がそんなに強い状況であるならば下の番付にいる大関が優勝して新しく横綱に昇進することは非常に大変だということになる。  ここから考えるに四横綱時代とは力のある横綱が一堂に会して起こる状況ではなく、それまで在位してきた横綱の力が落ちた結果、下の大関に横綱昇進を許してしまうことで起こる現象であると筆者は考える。三月場所から始まる四横綱時代は一体どこまで続くのだろう。前回の例からすると1年以内に横綱が1人引退してしまうことになるのだが果たして。

【世代交代の波】

 先述したが四横綱時代の到来は幕内の最上位である横綱の力が衰えることによって発生した状況であるというのが筆者の考えである。つまり、上位と下位の力の差は縮まっているという見方もできるだろう。事実先場所ではカド番であった大関琴奨菊が5勝10敗の成績で大関の座から陥落し、実力派力士である栃ノ心や隠岐の海、栃煌山や妙義龍といった面々も大きく負け越した。対照的に関脇で11勝を挙げて敢闘賞を獲得した高安を筆頭に、御嶽海や北海富士、貴ノ岩や輝や逸ノ城といった平成生まれの中堅・若手力士たちが勝ち越している。若さと勢いを武器に彼らが一気に世代交代を推し進めるのか、はたまたベテラン力士が若手の壁としてもうひと踏ん張りするのか。今場所はこういうところに着目してみるのも面白いかもしれない。

【優勝予想】

 最後に今場所の筆者の優勝予想を記しておく。三月場所は「荒れる春場所」とも言われているが最近は特段荒れていないように感じるので予想も手堅くいきたい。

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記事カテゴリ:
大相撲
タグ:
春場所
稀勢の里
鶴竜
日馬富士
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