西の落伍家

【大相撲】敢えて、新大関の高安に進言を

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「大関 高安」

本人もファンも、そろそろこの言葉の響きに慣れてきたのではないだろうか。

夏場所が終わり、関脇だった高安は大関に昇進した。同部屋の兄弟子である横綱稀勢の里に続く活躍ということもあって、多くのマスコミにこの模様は取り上げられた。次の場所である七月場所でも多くの注目を集めることは間違いないだろう。

各媒体で大関昇進に関する景気のいい話が繰り広げられる中で、同じような内容を書いてもしょうがないので、今回私は今後に向けて新大関に3つほど進言を行なってみたいと思う。

1.はたきに頼らない取組を

高安が大関の座を射止めた最大の要因は、立ち合いでの強烈なかちあげを自分の型とすることができたからだ。そのかちあげの威力は、五月場所の豪栄道戦などを見れば一目瞭然である。

その一方で、かちあげ後に上体の起きた相手をはたきこむという戦法を多用するようにもなった。今の所はかちあげが強烈が故に一定の成果を挙げている。

しかし、このはたきが決まらないと途端に状況は悪くなる。それが顕著だったのが先場所14日目の正代戦。上体が完全に起ききってないのにはたきを仕掛けてしまった高安は、その後正代の反撃にあい結果的に敗北を喫した。

相手をはたくということは、自分が一歩引くということ。故に決まらないと引いた分だけ相手に付け入る隙を与えてしまう、いわば諸刃の剣。優勝、そして横綱を目指すのに、はたきは少々リスクが高すぎる。

八角理事長も「はたきは癖になる」ということを口にしている。この言葉が現実にならないうちに取り口を矯正するのが懸命だろう。個人的には、兄弟子の稀勢の里に四つ相撲の極意を伝授してもらうのがいいと思う。強烈なかちあげに、兄弟子仕込みの四つ相撲。考えただけでワクワクするような力士になりそうだ。

2.稽古ありきの体幹トレーニングを

大関昇進に際して、かちあげと同じく取り上げられていたのがウォーターバッグを用いた体幹トレーニングである。なんでもこのトレーニングによって、かちあげの威力が増したのだという。

自己鍛錬に使えるものはなんでも使うという点は素晴らしい。しかし、それを盲信すると痛い目を見ることもある。

「体幹トレーニングに傾倒する大関」として、思い当たる力士が1人いないだろうか。そう、琴奨菊である。

去年の初場所で優勝を果たした際、琴奨菊は優勝の理由として体幹トレーニングを挙げていた。専属のトレーナーをつけて、トレーニングに励んだ結果であると。

しかし、体幹トレーニングを重視したあまりに、土俵での稽古が疎かになってしまったという。「体幹トレーニングさえやっていれば勝てる」と思い込んでしまったのかもしれない。そんな琴奨菊のその後の顛末はもう皆様ご存知であろう。

このような結果にならないためにも、初心を忘れずに土俵での稽古に励んでもらいたい。本場所の結果を左右するのは、やっぱり日々の稽古なのである。

3.人気に押しつぶされないように

大関昇進を果たしたことにより、高安は名実ともに人気力士となった。この点については疑いようがないだろう。相撲界にとっても、人気力士が増えるにこしたことはない。

一方で人気力士ならではの問題もこれから出てくる。その最たる例は、懸賞金の増加であろう。企業も懸賞金を出すなら人気力士に出したいと考えるのが常だ。

増加した懸賞金は、その分他の力士のターゲットにされやすい。力士も人間であるので、欲がある。その欲望が時として実力以上の力を発揮させることもある。

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思いつかない。

 どう考えても高安の横綱姿は思いつかない。一つは年齢と優勝経験もないという点願わくばケガをせず名大関として名を残してほしい。かど番を繰り返す大関にはならないと思うが今が頂点ではないか

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