西の落伍家

【大相撲】昨今の大相撲ブームを考える。前編

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今回は昨今の大相撲ブームについて考えたい。

今現在の大相撲は若貴兄弟が土俵を沸かせた時代以来のブームが巻き起こっていると言われている。

稀勢の里をはじめとした人気力士たちの取り組みで本場所は毎日大入り、それに留まらず本場所ではない巡業にも多くのファンが押し寄せている。

数年前の大相撲不遇の時代をリアルタイムで体験した身とすれば、今の状況は非常に喜ばしい。そして、できることならいつまでも続いてほしいと願っている。

そんな状況の中、ふと思った。この大相撲ブームをもたらしているのは、一体誰なんだろうと。

「そりゃもちろん稀勢の里でしょ」という意見は多いと思う。というか正解だと思う。ただ筆者の見方は少し違うのだ。

ブームとは、その中心にいる人々ではなく、その周りにいる人々によってもたらされるものである、というのが筆者の考えである。つまり、土俵の中心にいる稀勢の里ではなく、その土俵を取り巻く大相撲ファンがブームをもたらしているのではないだろうか。

では、この「大相撲ファン」とは具体的にはどの層によって形成されているのか。若い女性ファンを「スージョ」と言うようになって久しいが、なにもスージョだけがファンという訳ではない。若い男だってファンだし、中高年の男女だってファンである。全部が一緒くたという訳にはいきまい。

今日のスポーツ紙に気になる記事が出ていた。次の場所である大相撲夏場所のチケットが販売されたが、販売時間が先だったネット販売によってチケットが完売してしまい、国技館で並んでいた年配ファンが買えなかったという内容である。

この内容については賛否両論あるだろうが、少なくともチケットの大半を押さえたのは若いファンであるということは分かる。贔屓目に見ても、ネットの扱い方において若者の右に出るものはない。つまり、先述した「大相撲ファン」を形成する層は若年層である可能性が非常に高いということだ。

若手ファンが年配ファンに取って代わる。ブームとは、ある意味世代交代のことなのかもしれない。

ネットを駆使してチケットを入手し、会場に訪れた若手ファン。そんな彼らが会場ですることとは何か?

それはSNSでの情報発信である。

昨今若者たちはSNSを通じて自らの心情や体験を発信している。大相撲でもそれは同じだ。若手ファンは会場内の様子や到着した力士、自分で購入したお土産などを写真や文章にしてSNSに公開する。

するとそれを見た人の中から、大相撲に興味を持つ人が出てくる。彼ら彼女らはSNSを見て「大相撲が流行ってるっぽい、じゃあちょっと見てみるか」という思いを抱き、苦心してチケットを取る。そうやって初めて大相撲に足を運んだその体験を、SNSに公開する。それを見てまた興味を持つ人が現れる…

これこそが、ブームなのではないだろうか。大相撲の情報を発信し、それを連鎖させる若手ファンこそが、今現在ブームと呼ばれる現象をもたらしているのではないか。

これについては、異論もあると思う。ただ、今まで「おじいちゃんおばあちゃんが見るもの」という捉えかたをされていた大相撲が、若手ファンの出現によってそのイメージを変えているのは紛れもない事実であろう。

ただ、彼らは起こそうとしてブームを起こしている訳ではないと思う。と同時に、若手ファンによるブームにはメリットがある一方リスクも潜んでいる。これについては後編で。



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