西の落伍家

【プロレス】ありのままで

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日本を離れて約1年、遂にこの時がやってきた。

現地時間の今月4日、フロリダ州オーランドで開催されたWWEのスマックダウン大会にて、中邑真輔が待望の一軍デビューを果たした。所属していた新日本プロレスからWWEに籍を移し、下部組織のNXTでデビューしてから約1年。満を持しての昇格といえるだろう。

これから彼がどのようにトップ戦線に入ってくるのか、そしてどのようにして歴史に名を刻んでくれるのか、その行く末が気になるファンは多いだろう。ただ、私から言わせると、WWEのリングの上でありのままでいられるということ、それ自体がもう立派な功績であると思うのだ。

過去にもWWEのリングに上がった日本人はいる。ただそのほとんどが改名や奇抜な衣装を着せられるなどの扱いを受けていた。ヒールレスラーとして活動していたレスラーもいる。WWEのリング上では、日本のリングと同じやり方を選択することは許されなかった。

中邑が移籍する際、私はその点を危惧していた。もう髪を振り乱しながらクネクネする中邑は見れないだろう。デビューしてリングに上がる中邑は我々の知らない中邑になっているのだろう。そう思いもした。

しかし中邑は中邑だった。奇抜な衣装を着せられることはなく、ヒールとしてブーイングを浴びることもなかった。すっかり板についた入場曲「ライジング・サン」をバックにクネクネと入場し、「イヤァオ!」と観客にアピールし、相手に対して必殺技の「キンシャサ」を見舞う。そしてそれに観客は大きな歓声で応える。入場曲や技名などの多少の差異はあれど、日本時代と変わらないムーヴメントをしているありのままの中邑がそこにはいた。

数多のレスラーが認めてもらえなかった「ありのままのやり方」を、中邑はWWEに認めさせた。そしてそのやり方でファンの心を掴んだ。文字にするとたったこれだけだが、ここにはものすごい価値が秘められているのではないか。少なくとも筆者はそう感じている。

「これから世界中にインスピレーションをぶちまける旅に出ようと思います。」

スマックダウンへの昇格後、彼はこう口にした。WWEに移籍してから2年目、スマックダウン昇格を機に1年目を超えるさらなるインスピレーションを我々にぶちまけてくれるだろう。もちろん、中邑真輔というレスラーのありのままのやり方で。



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プロレス
タグ:
スマックダウン
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WWE
中邑真輔

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