ニコ小鉢その2(仮)

レアル・マドリッド × ユヴェントス (2016-17年欧州CL 決勝) 小感

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前半は、非常にレベルの高い試合でした。失敗を恐れぬ果敢なアプローチ、パスカット、激しいだけではなく、きっちりボール目掛けて足を投げ出すスライディング、当たり前のように通る50m級のサイドチェンジのパス、踵・下腿・肩と身体のありとあらゆる部分を使ってのフェイク・突破。ファンタスティックなサッカーでした。 ただ惜しむらくは、後半、先に失点してしまって以降のユベントスの選手のモチベーションが崩れ、最後には試合が壊れてしまったこと。むろんこれは、壊したくて壊したのではなく、そこに追い込んだレアルの強さを讃えるべきでしょう。見事な2年連続CL制覇でした。

■ユヴェントス 試合結果から逆算して考えると、アレグリ監督は、試合前からプライドを捨て、自らを弱者と認識してこのゲームの戦略を練ったのでしょう。試合序盤からワンタッチパスを多用するスピーディーな攻めで、何本もシュートを放っていったことからそれが伺えます。レアルは自身が強いチームであることを自覚しており、そのため、試合序盤は様子見のような、スローな展開を取ることが多いです。相撲で言えば立ち合いで受ける体勢に入るようなものでしょうか。そこを突っ張りで土俵際まで追い込む算段だったのでしょう。 しかし、シュートがGKの正面だったり、ややパスコースに甘さがあったりと、少しのズレで思惑通りにはなりませんでした。そうしているうちにロナウドのファーストシュートで失点し、その後同点に追いついたものの、後半はレアルに完全にペースを握られる結果になりました。戦略とはそういうもので、当たる確率はフィフティ・フィフティなものです。

マリオ・マンジュキッチ:スピードも高さも運動量もあるが、やや不器用、というイメージがあるのですが、この試合ではスーパーなシュート・ゴール。あの難しい体勢で、よくぞバイシクルを枠に持っていけたものです。彼の長い足がちょうどボールの位置に合ったこともありましたが、百本打って一本決まるか、というようなシュートでした。

パウロ・ディバラ:この試合ではやや下がり目。オフェンシブハーフのような位置に。ただ彼は典型的なストライカーで、ゲームを作るタイプではありません。ミスパスの場面が目立ちました。アレグリ監督は何故に彼をこの位置に置いているのでしょうか。

ミラレム・ピャニッチ:27歳のボスニア・ヘルツェゴビナ代表ボランチ。非常に冷静で、局面を見究める力があり、的確なコーチングをしていました。パワーのある右足を生かしたミドルパス、サイドチェンジ、フリーキックも魅力。ただ、これはバルカン半島選手の多くに共通する欠点なのですが、状況が苦しくなると、感情が高ぶって、たちまちプレーに冷静さを欠きます。イエローを貰ったこともあり、後半途中に交代しました。

■レアル・マドリッド このチームの試合はもう何度も観て書いてますので、戦略・戦術部分にはあまり触れません。ただ、この時期ですので、さすがにハイプレスは自重していまして、ハーフウェーより5m下くらいの低い位置から4-3-3ブロックを組む形でした。 攻撃面はいつも変わらず。トニ・クロースを起点とした幅を広く使うパスワーク。鋭いカウンター。いつも通りのサッカーでした。 戦略面でも、いつも通り。鋭敏なところを見せました。後半、中盤の選手のロングスプリント、バイタル・相手CB裏への進入を多くするように修正。圧倒的なボール支配を続けることが出来ました。

カゼミーロ:もう笑ってしまうほど、筆者とこの選手の相性は良いです。どちらかと言えば守備的な選手が、この日は貴重な決勝弾。破壊力のあるロングシュート・ゴールでした。筆者が観た試合で、必ずこの選手は得点に絡む働きをしています。一方の本職の守備でも、圧倒的な体幹を生かした中盤の潰しでチームに貢献。

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