ニコ小鉢その2(仮)

日本代表 サウジアラビア代表戦 小感

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最近は珍しくなった平日の更新です。定時帰りの自宅です(笑)

さて、このサウジアラビア戦をどう評価するか、非常に難しいところです。イラク戦・UAE戦より良くなった部分もありますが、逆に悪くなった部分もあります。

難しいので、数字に逃げますと、サウジ戦のパフォーマンスで、アジア予選を勝ち抜ける可能性は50%。しかし、W杯本選のグループリーグを勝ち抜ける可能性は20%にも満たない、と思います。

まず、サウジの、非常に独特なフォーメーションと戦略について。 システムは4-4-2。しかし前の6人がハーフウェー近辺まで張り出して、ホルダーに圧力を掛ける一方、最終ラインは恐ろしいほど低い。4-4の間に冗談のような広いスペースが空いています。だからワントップの大迫勇也も、少し落ちるだけで易々とポストプレーが出来ていました。 ベルト・ファン・マルヴァイク監督からすると、「一人を自由にさせても何の問題も無い。好き放題やらせておけばいい。日本は遅攻の際はポストから、時間を掛けてボールをまわしてくるので、その間に中盤の4人をゆっくりと下げさせて、低い位置でブロックを組んでも充分に間に合う。後はボールを奪ってカウンター。」という戦略だったのでしょう。恐ろしく雑と言うか、日本を舐めきった戦略だと思いました。

ポストは自在にできるので、バイタル手前で選手はフリーで前を向けます。あとは、SHの選手を裏に走らせれば、簡単に裏を取れます。GKと一対一の態勢になってシュート、これだけの話だったと思います。

しかし、日本代表は、そんなサウジアラビアの雑な守備戦術に、なかなか有効的な攻撃ができません。SH、特に久保裕也の上がる速度は遅かったですし、ボランチのサポートも少なかったです。 状況判断の悪さ、ミスの多さも目立ちました。特にPAに人数が揃っていないところに、アバウトにクロスを差し込む。ロングフィードで変化をつけようとしても、殆どの選手がそれに感じていないところは、点を仰ぐしかなかったです。 正直、前半45分の、あのラッキーなPK(※)を観るまでは、点を取れる気がしませんでしたし、勝ち点3を取るのは難しいだろう、と思っていました。 (※) オサマ ハウサウィのプレーは、明らかにハンドではありませんでした。「中東の笛」という言葉がありますが、今頃サウジアラビアのメディアは「『日本の笛』にやられた。フェアではない。」という記事で溢れていることでしょう。あの判定はアウェー戦で報復を受けるに違いありません。

むろん、良い部分もありました。懸念だった守備に進歩があったことは大きいです。 ただ、ハリルホジッチ監督の守備は、やはりマンツーマン色が濃いな、と思います。一人がホルダーに身体をつけて、自由を奪うことが「前提」になっています。あとは、主にボランチの選手が奪い役になって、パスカットを狙う。あるいはSHの選手がプレスバックしてボールを突く。非常にシンプルな「2対1」型で、2人でサンドしてパスコースを限定して3人目が絡め取るといった、従来の日本の守備の発想とは随分異なります。

現代サッカーは攻撃に人数を掛けます。SBもボランチもどんどんPAまで入り込んでいきます。だからホルダーに3人もかける守備は「もう古い」というのが、恐らくハリルホジッチ監督の言い分なのでしょう。そう言われればこちらとしては黙るしかありません。しかし、カウンター一本槍で、ポゼッションが雑なサウジ相手ならともかく、W杯本選の相手にその守備は通じるのか。「そうなったら、それまでのこと」というハリルホジッチ監督の言葉も聞こえそうな気もしますし、やっぱり筆者も黙るしかありません。とにかく、これからの日本代表選手は、GKとCB以外はポジションに係わらず、「一対一でボールを奪える」「攻守にショートスプリントを何回でも繰り返せる」ことが最低条件になってくるでしょう。

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