ニコ小鉢その2(仮)

コラム風 その2 「大学在学中選手のJ加入について」

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引き続き、個人的な見解を備忘用に認めておきます。 知識不足による、明らかな誤解誤認は、ご指摘いただければ幸いです。

■大学在学中選手のJ加入 霜田正浩・JFA技術委員長は、「大学2年からプロに行くアイデアも、会議の中で出るようになった。しかし具体的なルール作りに着手しなければならない」ということを、述べられていました。 筆者も、「1~2年生」というくだりにはやや疑問が残るのですが、高卒・ユース卒でJクラブに入る一部の選手に頼るのではなく、大学在学中選手のJ加入・日本代表入りを促進して、日本サッカーを幅広く強化するという意味では、大賛成です。

その理由を語るにあたって、改めてながら武藤嘉紀(マインツ)のキャリアを振り返りたいとと思います。 彼は、FC東京U-18で抜群の才能を見せながらも、「まだ自分はJで活躍できる力を持っていない」と、慶應義塾大学に進学。そこで肉体改造に励み、稀代のドリブラーに成長しました。既に2年生から、他大学チームからは「怪物」と恐れられる存在だったといいます。筆者は3年生時の彼のプレーしか見ていないのですが、今すぐJ1クラブに入団しても主力級の戦力になれることは明白なパフォーマンスぶりでした。 そして、武藤嘉紀は卒業を待たず、4年生でFC東京に入団。そこで活躍を収め、プロ2年目の「23歳」でマインツ(ブンデスリーガ)に旅立ち、そこでも活躍を収め、現在はマンチェンスター・Uから20億相当のオファーを受けているといいます。 欧州は「選手を売って契約違約金を得る」という経営手法がスタンダードです。今頃マインツの経営陣はホクホク顔でこの端正な顔立ちの選手のパフォーマンスを見つめていることでしょう。

もし武藤が、4年生を大学で過ごしていたら、ここまで順調なキャリアは積まれていただろうか?ということを筆者は考えます。 「たかが1年の差」という言葉を、キャリアが短いアスリートに対して使うことは憚られるでしょう。また武藤を買ったマインツにしても「まだ23歳」という若さは、とても魅力に映ったのは間違いのないところです。 いきなり海外に行くのではなく、J1リーグで経験を積んだことも大きかったでしょう。しっかりとしたJクラブは、高い戦術・運動量・アジリティを要求し、またフィジカル・メディカル体制をきちんと提供することで、選手にプロの基礎をもたらしてくれます。その一方、長澤和輝は大学からドイツにストレートインして、そこそこの試合経験を積んでいましたが、大怪我をしてしまい、Jに戻ることになりました。宮市亮・伊藤翔の現在についても説明不要でしょう。

第2第3の武藤嘉紀を作り出し、日本代表を強化するためにも、大学在学中選手をJに加入させることは促進していかねばならないと筆者は思います。 (むろんその対象は、武藤のように大学では怪物ぶりを誇っていて、大学ではこれ以上の成長が見込めない選手に限られますが)

ただ、その実現には、霜田技術委員長が述べるとおり、「一定のルール作り」が必要です。 当たり前のことですが、大学はJの下部組織ではありません。2~3年かけて大事に育ててきた選手を、いかな日本代表のためとはいえ、あっさり刈り取られてしまい、その結果チームが不振に陥り、下部リーグに降格となってしまっては、たまったものではありません。

若い選手にとっても、退部してJに行くことは苦しい決断です。育ててもらった大学の監督・仲間の義理もありますが、大学進学にあたって高校時代の監督の世話になっている選手も多い。自分はともかく、自分の退部により出身高校と大学のパイプにひびが入り、後輩に迷惑をかけてしまうことには耐えられないでしょう。(この点、武藤嘉紀はユース卒だったので、障害は少なかったでしょうが)

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「コラム風 その2 「大学在学中選手のJ加入について」」へのコメント

コメありがとうございます。
武藤君、一般入試なのは知らなかったです。ありがとうございます
武藤君って、学力も高いのですね

コラム風 その2 「大学在学中選手のJ加入について」

わたしも、大学在学中選手のJ加入について、確かに必要性を感じます。
また、在学中での加入は学校側が納得できるルール化がないと普通では無理なのが現状と思っています。

例に出された武藤選手では全く問題にならなかった部分について不足があるので補足します。
大体の選手は俗に言うスポーツ推薦による入学なので、入学時に学校側が納得してないと不満が出ます。
ところが、武藤選手はユース卒だからじゃなく、付属に一般入試で受験により入学した普通の生徒です。
学校側から見ると、たまたま無茶苦茶サッカーが上手かった選手が普通に入試を受けて
在学していた稀な例で、サッカー部をやめてプロになっても学校側では文句も言えないケースです。

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