2007年01月16日

フィギュアスケート人気と観戦マナーについて

今年に入ってから、「スターズオンアイス」という米国の人気アイスショーの
札幌公演を観に行ってきた。

このショーには、アレクセイ・ヤグディンやフィリップ・キャンデロロ、
トッド・エルドリッジや佐藤有香、イナ&ジマーマン組などなど
豪華なプロスケーターたちが競演している。

また、日本からは荒川静香、浅田真央、浅田舞、高橋大輔、織田信成が参加。

真駒内アイスアリーナには8000人もの観客が詰めかけた。

札幌のショーに8000人。
これは昔のアイスショーでは考えられないことだ。

トリノ以降、どれだけ日本がフィギュアスケートに注目しているかが
手に取ってわかるような集客数だと思った。

今までずっとマイナー競技だったフィギュアスケートが、
スター性あふれる日本のトップスケーターたちの登場で一躍人気スポーツになった。
これは、日本のフィギュアスケート界にとっては大変喜ばしいことである。

しかし、この嬉しいブームの影には落胆も潜んでいた。
観戦マナーの悪さである。

これは、観客のみならず、会場運営スタッフの手落ちとも言えるのだが、
スケーターの演技中にフラッシュをたいて撮影する人が多数いたのだ。
(フィギュアスケートの試合、ショー会場は基本的に撮影禁止)

荒川静香の演技中は、それはもう盛大にピカピカと光り、
一瞬、どこかのクラブにいるのかと錯覚してしまうほどだった。

その上、フラッシュ撮影は遠慮するようにというアナウンスの後にも
会場のあちこちで、ちらほらとフラッシュが瞬く。

私の2つ前の席に座っていた女性も、周囲を気にすることなく
フラッシュをたいて撮影を続けていた。

会場のスタッフは、一度も注意しに来ない。

どうせフラッシュをたいた所でキレイに写るわけでもないのに、
何故撮影を続けるのだろうか。

そして、フラッシュの光は周囲の人に迷惑なだけではなく、
スケーターにとって非常に危険なもの。
だが、何故危険なのか。
それが分からないから撮影を続けるのだろう。

フラッシュ撮影がスケーターにとって危険と言われるのは、
演技中にフラッシュの光が気になるからだ。

近くでフラッシュが光ると目がチカチカして危ないのは当然だが、
遠くのフラッシュに一瞬注意が向くだけで、ジャンプやスピンを失敗することだってある。

ジャンプの前の助走や、技に入る前のエッジのラインや傾き。
フィギュアスケートとは、ほんの数秒や数ミリの違いが成功と失敗を分ける
とても繊細な競技でもあるのだ。

そうやって神経を張り巡らせて滑っている最中にフラッシュがチカチカとしていたら
それはもう気が散って仕方がない。

特に会場がライトダウンされ、スポットライトの中で滑っているショーとなると
ただでさえ方向感覚が狂いがちなのに更に滑りにくくなる。

また、会場が暗いとリンクがどこまで続いているのか分からないため、
距離感を掴むのにも一苦労するという。

そんな状態でフラッシュが光り、そっちに気をとられた瞬間に
場外に飛び出てケガをしてしまう可能性だって全く無いわけではない。

スケーターのことを想うのなら、フラッシュ撮影しようなんて思わないでほしい。
自分のフラッシュのせいでスケーターがケガでもしようものなら
取り返しのつかないことをしてしまったと後悔することは必至だから。

ショーの記録は雑誌やネットの記事などで手に入るはず。
生でスケートを観る機会を得た人は、ファインダーなんて味気ないものを覗かずに
自分の目で、心で、スケーターの滑りを楽しんで頂きたいものだ。

posted by niki |16:40 | アイスショー | コメント(4) |
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加