幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2017年05月

夢が叶わぬ幕下で、6連勝の大岩戸に夢を見る。

諦めなければ夢は必ず叶う。 成功者が人々にこのように語る場面をよく見る。彼らは間違いなく努力している。そしてその努力が報われたからこそ、自らの成功体験を元にこのような話を人々の前で行なっている。 並外れた努力だと思う。効果的に、効率的に。そこに有るのはただの努力ではない。そこにはある種の真理が有ることだろう。 私もその言葉が正しいと思っていた。数年前に幕下相撲を見るまでは。 120人の力士が......続きを読む»

手負いの稀勢の里が見せた横綱としての矜持を、嬉しく思う。

初日の敗戦を見て、すぐに休むべきだと思った。 千代の国との一番を見て、取り続ける姿を見たいと思った。 そして昨日、休場が決まって安堵した。 この10日程度で私の稀勢の里に対する気持ちは目まぐるしく変わった。手負いの稀勢の里であることに変わりは無い。初日の一番で稀勢の里がそういう状況にあることを、観るもの全てが知った。 あの時、出場すべきだと考えた人は殆ど居なかった。無論、私もそうだった。理由は簡......続きを読む»

琴奨菊と豊ノ島。現役続行と引き際の美学を考える。

琴奨菊が、関脇で1勝6敗。 豊ノ島が、幕下19枚目で1勝3敗。 2016年初場所から1年4ヶ月でこのようなことになるとは、誰が想像しただろうか。あの時優勝を争った同級生のライバル2人が、いずれも精彩を欠いている。 琴奨菊は衰え、豊ノ島は怪我を乗り越えられずに居る。気がつけば琴奨菊は大関から転落し、豊ノ島は幕下でも上に40人近く居る状態だ。 冷静に考えると、彼らは34歳という年齢だ。いつ衰えても......続きを読む»

朝潮以降の大卒で大関以上になった力士の数、知ってる?

・・・勿論、35億ではない。 大学進学が相撲関係者の中でも増加し、若貴前後で才能の多くがそちらに流れるようになった。影山(栃煌山)以降、中学横綱の中で大相撲に進んんだのは佐藤(貴景勝)だけだ。そのほかの力士達は、大学からアマチュアという進路を取る者が大多数だ。 才能ある者が大相撲すら目指さない時代に、厳しい選択をすること自体素晴らしいと私は思う。将来の夢の上位に公務員が位置する時代なのだから、こ......続きを読む»

稀勢の里グッズで一つも売れなかった、あのいやげものを買ってみた。

大相撲2日目を迎えた月曜日。 私の元に、多くの方が同じ知らせをしてきた。 「西尾さん、こんなに稀勢の里が人気なのに、一つも売れていないグッズがあるらしいですよ。」 当ブログを長くご覧の方は知っていると思うが、私は国技館の誰も買わないような土産物、通称「いやげもの」を買い集めている。 古くは高見盛皿に始まり、文字が小さすぎてほぼ見えない白鵬キャップ、瀬戸物で5000円もする(ただし50%オフ!)......続きを読む»

稀勢の里人気に一石を。モンゴル人力士に物語が求められる理由とは。

昨日は、急遽阿佐ヶ谷で相撲観戦会を開催した。 テレビ朝日のサンデーステーションという報道番組から2日前に依頼を受け、八方手を尽くしてどうにか店内は満員。やってやれないことは無いものだと感じた次第だが、2時間の取材の中で使われたシーンは稀勢の里が敗れた時のリアクションの3秒。北朝鮮のミサイル発射ニュースに尺を奪われた煽りを受ける格好になってしまい、無念の極みだった。 同じ相撲という趣味を持ち、普段......続きを読む»

休め、稀勢の里

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小柳改め、豊山。この勇気ある決断に惹かれる理由。

とても良いことだ。 そして、この流れに続いて欲しい。 最初にこの知らせを聞いた時、私はそう思った。そう。小柳の改名について、である。最近の力士の四股名の潮流からすると、その選択は意外だった。少なくとも、私の中では。 豊山。 もはやこの名前についての説明は不要だろう。様々なメディアがその由来について報じているし、小柳が名乗ることに関するある種の正当性についてはお分かりだろうと思う。今日このブログ......続きを読む»

浪曲と相撲。「古臭い日本文化」という無意識のレッテルをどう乗り越えるか。

先日、浪曲を聴きに新橋まで足を運んだ。 ひょんなことからという言葉で表すだけでは足りないので説明すると、大相撲春場所のBSでの中継にゲスト出演されていた春野恵子さん、30歳以上の方は電波少年に出演していた頃の「ケイコ先生」という名前で思い出すのではないかと思うが、彼女が今浪曲師として活動されているのだという。更には、その中には相撲を題材としたものも有るそうなのだ。 私には浪曲と落語の違いも分から......続きを読む»

稽古総見欠席騒動に思う。稀勢の里狂想曲に振り回されるな。

無断欠席。 そしてその真相は、親方の連絡ミス。 ただ、それだけの話だ。 しかもそれは、本番でも巡業でもない。 稽古総見での出来事だ。 だが、稽古総見の後で無断欠席という活字が踊った。そして真相が明らかになると、今度は連絡ミスという活字が踊った。稀勢の里という名前と共に。 あの稽古総見に行った方なら分かると思うが、カメラと音声機材を抱えた報道関係者があの日の国技館には駆けつけていた。通りかかる人......続きを読む»

稽古総見は、大相撲を10倍楽しく見るためのイベントである。

5月3日。 稽古総見。 6時に列に並ぶも、既に多くのファンが駆けつけていた。私は昨年の11月から両国に住んでいるので、この時間に到着することはさほど難しいことではない。少しばかり頑張って起きれば良いだけの話だ。 しかし、両国に住んでいないとなるとどうやってこの時間に来るというのか。始発でこの時間に国技館に到着できる圏内に住んでいる人はかなり限られている。それは川崎に住んでいた頃、この時間に間に合......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

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(10月16日現在)

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