幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2017年01月

白鵬杯に見る、相撲協会が白鵬を失ってはならぬ理由。

白鵬は、これからの相撲協会に必要だ。 その想いを強くして、私は国技館を後にした。 白鵬杯。 白鵬が提唱し今年で7年目を迎える、中学生以下の相撲大会だ。詳細は昨年の記事を参照していただきたい。 取組が終わった少年力士が退屈しないようにアトラクションを用意し、大会に出やすいように交通費を支給し、誰でも参加できるオープン参加の大会を開催することで底辺拡大を目指す。 今年は実に1260名の選手が日本は......続きを読む»

千秋楽の一番は、白鵬が稀勢の里を認めた歴史的取組である。

2017年初場所、千秋楽。 白鵬対稀勢の里。 それは、観たことが無い闘いだった。 立合い。 素早く立ち、右から張り差しが炸裂する。 後退させる。 みるみるうちに徳俵に足が掛かる。 寄りまくる。 更に寄りまくる。 相手はエビ反りだ。 更に攻勢を強める。 そのまま勝負を決めに掛かる。 だが、体幹は崩せていない。 身体を開き、逆転のすくい投げ。 攻めに行き過ぎた体は、そのまま落ちた。 驚くべき......続きを読む»

大河ドラマ「稀勢の里」。人生するかしないかで「する」ことを選んだ男の物語。

稀勢の里が、優勝。 千秋楽を前に、あれほど渇望した優勝を稀勢の里が掴んだことを知った時、最初に胸に押し寄せたのは、戸惑いだった。夢なのか、現実なのか。そういう類のことではない。嬉しいとか、涙が出るとか、劇的に感情が揺さぶられるかと思いきや、驚くほど冷静だった。恐らく感情を超える出来事だったのだと思う。冷静に戸惑う自分が居たのだ。 いち早くこの現実を整理したくて、稀勢の里の優勝に向き合いたくて、私......続きを読む»

稀勢の里にとって逸ノ城との一番が、絶対に負けられぬ訳ではない理由。

昨日は、心臓の休養日になった。 単独トップからの数日は、生きた心地がしなかった。誰と対戦しても、負けるシナリオがちらつく。 初優勝が懸かれば普通はもっとポジティブとネガティブが行き交うものだが、これだけネガティブだけが闊歩するのは恐らく稀勢の里が最初で最後ではないかと思う。普通は初優勝のチャンスを掴む機会が中々巡ってこないか、それとも何度目かのチャンスでモノにするからだ。 積み重ねてきた準優勝......続きを読む»

稀勢の里は、麻薬だ。

年間最多勝。 準優勝12回。 大関通算勝率7割。 強いことなど知っている。どれだけその強さを目の当たりにしてきたことか。そしてその強さに明るい未来を見てきたことか。 どれだけと考えると、私は2ヶ月に一度は必ず夢を見ているのだと思う。そしてその夢は膨らむことはあっても、成就することはなかった。バッドエンドしかないストーリーなのではないかと思うほど、ご都合主義のように稀勢の里の物語はスキャンダラスに......続きを読む»

琴奨菊大関陥落と、閉塞感の打破。どちらを、望むのか。

近年、大相撲人気が高まった一方で、大きな問題が解消されずにいた。閉塞感を打破できずにいたことである。 モンゴル3横綱。 そして、4大関。 大関は不調や負け越すことは有っても、彼らは常に相撲界の中心に居た。コンディションが良ければ、数場所は彼らに対抗することが出来る力士も存在した。嘉風や高安、琴勇輝がそれに当たるだろう。 だがその数場所が終わると、横綱大関と五分には渡り合えない。普段は不満を語ら......続きを読む»

大相撲人気と「日本スゴイ」が結び付かぬ、これだけの理由。

この話、もう終わりにしたい。 だが、終わることは今のところ無い。 そう。 相撲ファンの大多数がこのように思っているという誤解についてだ。 外国人力士の活躍が快くない。だからこそ日本人横綱が誕生してほしい、と。 日本人力士を推す論調がNHKの放送で流されるから、そのように誤解する方も多いのだろう。確かにNHKの放送では稀勢の里に対する期待という方向で、話が展開されることが多い。アナウンサーは北の......続きを読む»

大相撲のライバルが、過去の大相撲である理由。

先日朝活講師を務めたときのこと。 相撲にそれほど興味が無い方からディープなファンの方まで、実に多種多様な方が参加されていたのだが、そういう中で「あなたの考える史上最強力士は誰か」というテーマについて各自に語っていただいた。 日本人であれば、これまでの人生の中で何かしらの相撲的体験は経ている。好きの度合いは異なるが、異なるからこそ見方が異なる。「最強」を「最狂」と捉える方も居ればパラレルワールドと......続きを読む»

日馬富士への問題発言に見る、守屋氏が横綱審議委員に相応しくない理由。

昨日、信じがたいニュースを目撃した。 日馬富士、連日の金星配給に横審から苦言「引退か」 発言の主は、横綱審議委員会の守屋委員長だ。平幕相手に早くも二敗目を喫した姿を見て、冗談交じりに「引退かな」と漏らしたのだという。 まず私が信じられなかったのは、日馬富士という力士をたった3日で判断した点にある。不安定なイメージが有るが、日馬富士は横綱昇進以降中日までに3敗したことが1度しか無い力士である。悪......続きを読む»

今、白鵬をどう捉えるべきなのか。

横綱:白鵬。 大相撲の顔にして第一人者。そして、大相撲の信頼が揺らいだあの時期に、大相撲を守り抜いた大恩人。それが、モンゴル出身のこの稀代の大横綱だ。 大き過ぎる白鵬。それ故に永くアンタッチャブルな存在であり続けた。良くも悪くも白鵬の顔色を伺っていたのではないかと思う。気が付くと白鵬の相撲内容は変質していたが、不幸にもそのことに向き合うことは出来なかった。 荒れた相撲内容が目立つようになっても......続きを読む»

天覧相撲の警備の対応に、深く感銘を受ける。

初場所の当日券の行列は、寒い。 最高気温は9度、最低気温は2度だ。寒いに決まっている。だが、仕事の関係でチケットが取れなかった私に残された現地観戦の手段は、当日席しかない。身体を揺り動かしながら寒さに2時間耐え、めでたく自由席のチケットを確保した。嬉しいよりも寒いが先に立つが、まずは館内に入場する。が、今日は少し様子が変だ。 もぎりを抜けると、手荷物検査。 そして、金属探知機と思われるゲートまで......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・フジテレビ「グッディ」(2017年11月)
・TokyoFM「高橋みなみの、これから何する?」(2017年11月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・オピニオンサイトiRONNA(2017年11月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
makushitasumo*gmail.com
*はアットマークです。

【Ustream】
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(12月16日現在)

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