幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2016年09月

なぜやくみつるさんの大相撲に関する意見は、響かないのか。

やくみつるさん。 大相撲のことをとにかくよくご存知のやくみつるさん。相撲の歴史から最近の相撲事情に至るまで、本当によくご存知だ。その興味は単に幕内十両に留まらず、幕下以下にまで及ぶ。 よくご存知という言い方を元再発防止検討委員にするのは失礼かもしれないが、本当に博識な方だ。メディアに出演した時は、やくみつるの役割を果たしている。 やくみつる的な役割というのはデーモン閣下とも山根千佳さんとも少し......続きを読む»

力士をいかに守るか。公傷制度を今一度、考える。中編

先日公傷制度について記事を書いた。 有り難いことに数十件あまりのメッセージ、コメント、メールを頂いた。各々が各々で考えた公傷制度案が有り、どれを読んでも各自の哲学が有って実に面白かった。考え方が異なれば賛成も反対も、制度案も全く異なるものになる。そのことが分かっただけでも興味深い機会だったように思う。 ただ、各自の意見が異なるということは面白いのだ、反面で誰もが納得感の有るアイデアなど存在しない......続きを読む»

お帰りなさい、怪物:澤井豪太郎。

豪栄道が、初優勝を決めた。 14連勝。 文句の付けようの無い、素晴らしい優勝だった。 関脇時代から苦労を重ねて大関に昇進し、安住の地を見つけたかと思えば更なる苦難の日々が待っていた。誰が2年あまりの大関在位で4度のカド番を予想しただろうか。そして、誰が関脇時代よりも勝率が大幅に低下すると予想しただろうか。 スランプに陥ったと最初は解釈していた。だが、2年も変わらなければ実力と判断せざるを得ない......続きを読む»

首投げで制した大一番。豪栄道の覇道は、小説より奇なり。

嘘だろ!? そんなことが有るのか? テレビを見ながら、私は叫んでいた。 だが、そんなことが現実に起きていた。 言うまでもなく、今日の豪栄道のことだ。 立合で全て決まる一番。 当たり勝ったのは日馬富士。 起こされた豪栄道。 二人の相撲を考えれば、もうこれで決まりか。豪栄道は2日、相当厳しい闘いを強いられる。どうやって切り替えるか。 悲観的な将来が頭を過ったその時、事件は起こった。 豪栄道が......続きを読む»

里山の告白。理想の相撲と、潜る相撲の狭間で。

里山が十両の中位で苦戦している。 西十両9枚目での3勝9敗は、来場所十両の地位を保証するのに十分なものではない。残り3日間次第では4年間守り続けた関取の座を失いかねない。4場所連続の負け越しが決まった今、里山の目標は十両残留である。 あの独特の潜る相撲について、人づてに聞いたところによるとこんな会話が為されていたそうだ。 「里山先輩、なんで潜れるんですかね?」 「自分でも分からないんだよ。」 ......続きを読む»

「神ってる」豪栄道の快進撃。苦難の2年間の集大成を見よ。

カド番で迎える9月場所。 2年間大関としての勝率が5割を少し上回るほど苦しみ続けた力士が、ここまで12連勝。 大関としての低迷。 そして、この快進撃。 二つの事実を並べると、今の豪栄道は流行り言葉でこう言い表されることになる。そう。「神ってる」のである。 前に出る豪栄道はとにかく強い。 一度中に入れると手が付けられない。 腰が伸びて、勝負は一瞬にして決する。 それだけではない。中に入れないこ......続きを読む»

稀勢の里対豪栄道。敗者なき大一番を制して進む、初優勝の道。

見事な突き放しだった。 左を固めて、突き放す。 中に入れさせない。 完全に稀勢の里の距離だ。 入ろうと試みると、突き放しが待っている。 態勢を崩す。 突き放される。 徐々に後退する。 稀勢の里の流れだ。 稀勢の里は攻め急がない。 かつてであればこの流れだと前に出てくる。 そのまま決められることも有るが、 強引に前に出て、自滅する取組を多く見てきた。 3月からの稀勢の里は、安定しているので ......続きを読む»

川崎フロンターレサポーターの大相撲観戦に、再度感銘を受ける。

今日は、先日朝活の講師を務めたイベント「読ラボ」で、大相撲の観戦イベントが有った。私はそのナビゲーター役ということで館内の案内と、取組解説のまねごとを携帯アプリを使いながら行った。 土俵上の取組もさることながら、土俵以外で気になることについても相撲を観ない観点だと目に入ることが多いので、視点を拡げて普段あまり気にすることの無い優勝額やどすこいFM、懸賞幕を持って待機する呼出にも言及していると、そう......続きを読む»

国技館のいやげもの。「スマホのゲームより熱くなる。」ものとは?

東京場所が有る時は・・・ さぁ、例のやつやりますか。 そうです。 いやげものです。 国技館の土産物は随分と質が向上して、初めて来る方でもオシャレな手ぬぐいなんか買ってニコニコ顔で帰れるような、そういうレベルになったと思います。これも、人気が低迷した時から全てを見直した成果だと思います。 こういう努力、本当に素晴らしいと思います。 ただ、私は実はかつての土産のセンスが大好きでして、「こんなもん......続きを読む»

敗退行為の後に待ち受ける茨の道。生きろ、服部桜。

服部桜について、もう一度だけ記事にしておきたい。 ご存知の方も多いかもしれないが、序ノ口力士:服部桜が3度に亘る敗退行為を行ったことが話題になっている。当ブログでも、以下の記事でその顛末を紹介した。 序ノ口力士:服部桜の3度に亘る敗退行為に、深い悲しみを覚える。 大相撲のピラミッドの最底辺だからこそ、序ノ口は本来大物力士のデビューくらいでしか話題にならない。下手をすると、序ノ口の取組でここまで......続きを読む»

力士をいかに守るか。公傷制度を今一度、考える。前編

安美錦が、十両の下位で出場している。 豊ノ島は、十両の下位で休場している。 ベテラン力士が怪我を抱えながら、現役引退の危機に瀕している。彼らは力が落ちたのではない。数ヶ月前までは上位の力士を脅かしていたのだから。豊ノ島は優勝を懸けた琴奨菊を相手に一世一代の取組を見せたことが記憶に新しい。 彼らは相撲界の宝だ。だが、一度の大怪我によってその宝が失われようとしている。ではなぜこのようなことになるのか......続きを読む»

序ノ口力士:服部桜の3度に亘る敗退行為に、深い悲しみを覚える。

昨日私は、朝8時の相撲について記事を書いた。 相撲としては最弱かもしれないが、勝ちを目指す相撲は感じるものが有る。だから、一度は観ておくべきだという話をしていた。 強さと弱さを超えた、朝8時の相撲の知られざる世界。 だが、その数時間後に前代未聞の出来事が両国国技館で起こっていた。それも、他ならぬ朝8時の土俵で。 服部桜。 昨年11月にデビューした、180センチ70キロという力士だ。体格から......続きを読む»

強さと弱さを超えた、朝8時の相撲の知られざる世界。

朝8時の相撲を見たことが有る方は、一体どれくらい居るだろうか。 幕内は16時から、十両は14時の終わりには始まっている。最近では幕下を観ることも珍しくないが、その幕下も13時に行われている。 だが、実は大相撲は12日目までは8時から行われている。番付に載らない前相撲から始まり、序ノ口、序二段、そして三段目と取組が行われている。世間的にはまるで無名の力士達が、明日の関取を目指して時に勝ち、時に敗れ......続きを読む»

宝富士の成長。四つ相撲は三十路を前に光を放つ。

私は永年、力士が持つ特徴は若い頃から引退まで変わらぬものだと理解してきた。 例えば、ツラ相撲という言葉がある。勝てば手がつけられないが、負けると泥沼にはまってしまうタイプを指している。突き押し相撲の力士によく見られるもので、闘争心を前面に出すことが特徴だ。 最近であれば琴勇輝がこれに該当する。 このタイプは絶好調になれば相手が横綱でも関係ない。触れるもの皆吹き飛ばすような、スーパーマリオがスタ......続きを読む»

拝啓 白鵬 翔 様(平成28年9月)

拝啓 白鵬 翔 様 この書き出しで始まる手紙を書くのはこれが2回目です。初めての時は、大変怒られた覚えが有ります。あれももう、1年前のことです。 今場所の休場という決断、驚きました。何しろ横綱が昇進してから場所前にそのような決定をされたことは、1度たりとも無かったのですから。 横綱在位が54場所。これだけの長きに亘って横綱の地位を保ち続けていること自体異例のことです。そして、史上最多の優勝回数......続きを読む»

テレビよ、メダリストはひな壇芸人ではない。

オリンピック選手の出演する番組が連日放送されてますね。 りゅうちぇるがいて、カズレーサーが居て、司会がさんまさんとか中居くんが居るんです。それでね、吉田沙保里と重量上げの子とハーフの柔道の金メダリストが出てますね。ちらっと見るとひな壇にメダリストを並べてるわけですよしかも、メダルを首からぶら下げさせて。なめてんのか。 見ればわかるじゃないですか。あんだけ連日メダル取ったって放送されてたから顔も覚......続きを読む»

本場所と巡業。160日を超える取組が、大相撲の未来を壊す。

夏巡業で、気になるニュースが報じられていた。 序盤に休場する力士が続出したというのである。 人気力士の休場に、巡業を観戦する方からは落胆の声が上がった。本場所の人気が高まる中で、相対的に手軽にチケットが入手出来るのが巡業の魅力でもあるので、普段なかなか本場所には駆けつけられないファンの期待も高まる。だが蓋を開けてみると、目当ての力士が参加しないのでは残念なことだ。 気持ちは分かる。 私が東京場......続きを読む»

さよなら、スージョ。

出勤中にTwitterに目をやる。 ズームインサタデーで相撲女子特集を放映しているそうだ。 最近の相撲人気ぶりと、それに熱狂する女性ファン。内容的にはそんな感じだ。まぁ例の感じの、もう何度見たか分からないような感じの特集である。 言い方は悪いが、何百番煎じだろうか。そんなもの、五木ひろしのモノマネくらいやり尽くされているではないか。五木ひろしは見たことが無かったが、コロッケのモノマネで彼の大半を......続きを読む»

生きろ。時天空。

時天空、引退。 昭和54年世代の彼が引退することは驚くことではない。現役中に癌という病を背負い、続行不能になったこと。それが大変なことなのだと思う。 考えてみると現役中に病に倒れ、引退に追い込まれた力士は過去にも居た。そして、玉の海のように現役中にこの世を去った力士も居た。 だが、ブログを書き始めてからこのような事態になった力士は一人も居なかった。だからこそ、思うところが有る。 力士としての......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
makushitasumo*gmail.com
*はアットマークです。

【Ustream】
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(10月16日現在)

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