幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2015年11月

大相撲の理事長選びに必要なのは、マニフェストである。

北の湖理事長逝去に伴い、後任が誰になるか注目されている。 先日当ブログでも記事にしたが、今はもう人気低迷が底を打ち、類を見ぬ繁栄を見せている。動乱の時代は終わったが、次なる繁栄に向けて何が出来るかが鍵となる。相撲界の顔として有事の際のメディア対応も求められていた数年前とは求められる適性が異なるわけだ。 政治の話をするのは少しためらうところだが、かつて政治の世界では「無事の橋本、平時の羽田、乱世の......続きを読む»

強い白鵬を倒すからこそ、物語は生まれる。思わぬ九州場所の結末に今一つ乗り切れなかった理由を考える。

日馬富士が九州場所で優勝した。 「15勝か、9勝か」という「ツボに入れば強い力士」という特徴が最近では消え、11勝前後で安定する代わりに15勝の爆発力を失っていた。強さを見せることも有るが、15日の中でどこか崩れる日が出てきていたのである。 ここ2年間そうした傾向が続いたのだが、これは加齢と共に爆発力タイプの力士が安定してくるという、大変よく見られる現象だったことからこのまま推移するかと思ってい......続きを読む»

ポスト北の湖理事長は誰か。逆風無き今、数十年後の繁栄をもたらすリーダーの誕生に期待する。

北の湖理事長が亡くなった。 ネットでの速報、ニュース報道、新聞、全てが北の湖で溢れかえっている。今大相撲は大変な人気だが、これほど話題を席巻したのは大鵬さんが亡くなられた時以来だ。追悼メッセージの多さに、改めてその存在の大きさを感じる。 そして、語られるエピソードと、知られざる北の湖理事長の顔。いつもの表情と、あまり見ないオフショット。その全てが惜しいと感じさせるもので、何故生前にもっと調べよう......続きを読む»

北の湖理事長死去。「江川ピーマン北の湖」とは異なる、愛すべき理事長の素顔を悼む。

北の湖理事長が亡くなった。 吐合さんを通じて北の湖部屋に足を運び、稽古を何度か見せて頂いたことが有る。素晴らしい力士に囲まれ、相撲部屋はアスリートを集める場所ではなく、人を育てるための場所なのだと知ることが出来た。私は北の湖部屋に出会わなければ、ここまで相撲を好きにならなかったと思う。 体調不良が噂されていたが、本当のことではないと信じようとしていた。だが、あまりにも噂にはリアリティが有り、希望......続きを読む»

稀勢の里に見えた「二つの限界」。理想に邁進すべきか、勝利の為に全てを捨てるべきか。

稀勢の里が白鵬に完敗した。 白鵬の体が流れて一瞬チャンスが有ったがそこに付け入れず、体勢を整えた白鵬は盤石の形で稀勢の里を崩した一番だった。取組前の会場のテンションは最高潮に達したが、終わってみると白鵬が強く稀勢の里が弱いという誰もが知っている事実を再認識するような一番だった。 11勝がコンスタントに残せる稀勢の里は、数字の面からも歴代大関でもかなり優秀な部類に入ることは間違いない。そして、現在......続きを読む»

川崎在住の私が初めて九州場所に行ってみた。前編

メニューを見て、注文する。 携帯に溜まったメッセージを見ながら、返信を作る。もう一度眺めてみると内容が普通なので、捻りの効いた表現にしたいと考え、どうしたものかと推敲を始めたところでラーメンが出てきた。 注文から2分。 そうだ、ここは博多だった。 天神の屋台で細麺をすすりながら、私はこの日のことを思い出していた。 思えば私は九州場所に足を運んだことが無かった。 国技館に初めて行ったのが3年......続きを読む»

猫だましによる勝利は、白鵬スタイルの最新型である。物議を超えた、相撲の次世代標準の在り方について考える。

九州場所10日目。 白鵬栃煌山戦。 現地に居た私には、何が起きたか分からなかった。不可解な何かが起きて栃煌山が決定的に不利な体勢になり、あっさりと土俵を割った。その何かを起こしたのは当然白鵬だ。 その「不可解な何か」が猫だましであると知ったのは、帰りの道中のことだった。 白鵬がこのような相撲を取ると、最近では記者が親方衆に見解を聞きに行く。正当なのか、不当なのか。白鵬が悪いのか、相手が悪いの......続きを読む»

もう休もう。照ノ富士。

照ノ富士がここまで4勝5敗と苦しんでいる。 2横綱に好調の琴奨菊、旋風を巻き起こす嘉風まで残っているのだから、勝ち越しはかなり厳しい状況だ。誰がどう見ても、優勝を争ってきたここ数場所の内容とは異なるそれである。 攻める時はまだいいのだが、受けると堪えられない。強靭な足腰で攻めを受け止め、上手を取ってそのまま寄る。照ノ富士の相撲は基本的にこのようなものである。攻めを凌ぐ強さこそが生命線の相撲であり......続きを読む»

アクロバット力士:宇良の将来性は如何なるものか。学生力士は伸びしろが無いという見解を覆す、前例なき急成長に期待する。

宇良が幕下昇進初めての場所で、連勝している。 ご存知の方も多いと思うが、宇良というのは関西学院大学出身で、去年「マツコ&有吉の怒り新党」で紹介された、アクロバティックな相撲を取ることで一躍有名になった幕下力士である。 居反りに伝え反り。アマチュアでも実績有る力士を相手に波乱を演じ、一躍有名になった。その辺りについては過去の記事を参照していただければと思う。 過去の宇良に関する記事はこち......続きを読む»

権威無き審判としての行司に、何故不要論が起こらないのか。議論が起きずリスペクトが払われることの凄さを考える。

白鵬が隠岐の海に勝利した。 隠岐の海優勢での土俵際でさく裂した鮮やかな逆転劇。咄嗟に見せた大技の決まり手は「櫓投げ」。敗色濃厚な場面からの有り得ない形で掴み取った勝利だ。横綱の強さを改めて示したこと、そしてこの珍しい決まり手が出たこと。白鵬のこんな相撲を観たいのだと改めて感じさせる一番だったことは間違いない。 嘉風との一番では変化か否かが話題になったのは、あまり見せない立合だったことが起因してい......続きを読む»

拝啓 鶴竜 力三郎 様

拝啓 鶴竜 力三郎 様 寒さが染み入る季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。既に九州にいらっしゃるかと思いますが、博多と言えばこの季節になるとアラ鍋ですね。ちなみにアラ鍋と聞いて、間違えて魚のアラの鍋を作ってしまうというケースも有るそうですのでそちらが出てきた時はどうかご容赦頂ければと思います。…え?「それは『美味しんぼ』のエピソードだから大丈夫」?これは大変失礼しました。 さておき。 ......続きを読む»

力士としての残像を追い掛けるのは、幸か不幸か。元幕下力士:吐合さんのとんかつ屋に足を運んで考えた。

旨い。 旨過ぎる。 外はサクッと。中はジューシー。陳腐な表現だが、そうとしか言いようが無い。そして、こんなに肉が優しい柔らかさになるのか。肉がふんわりしている。今までに無い感覚だが、それがいい。 付け合わせの千切りキャベツを間に潜らせる。やはりこれが無いと物足りない。誰だか知らないが、この組み合わせを考えた人は天才だ。逆にこれが肉だけだとしたら重過ぎてしまう。 時を忘れてロースカツ定食を貪り喰......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
makushitasumo*gmail.com
*はアットマークです。

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(10月17日現在)

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