幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2015年01月

審判部批判は、白鵬の悪役転向宣言である。公式の場での謝罪だけが本件を「失言」として処理出来た理由を考える。

白鵬の審判部批判が連日話題になっている。 その波紋は今までに無い速度で、かつてない衝撃で受け止められた。翌日のスポーツ紙3紙で一面を飾り、NHKもこのニュースにかなりの時間を割いていた。協会は激怒し、横綱審議委員会すらも白鵬を批判した。際どい一番について「子供でも分かる」という言葉で批判したのは流石にまずかった。誰が何と言っても審判部ならびに協会を侮辱した事実は返らない。 どんなに相撲に実直でも......続きを読む»

審判部を批判した白鵬は早急に謝罪すべきである。謝罪が白鵬だけに認められた、唯一の解決策である理由とは?

白鵬の発言が物議を醸している。 初場所の稀勢の里戦での物言いに対して、 審判団の決定を批判しているのである。 気持ちは分からなくもない。 白鵬が果たした偉業は素晴らしい。 33回目の優勝はその最たるものだ。 だが、そんな白鵬の偉業に対するファンの評価は 低すぎるのではないかと思う時が有る。 それだけではない。 むしろ白鵬に対して失礼な行為をしていると思う時も有る。 どれだけ優勝を重ねても、......続きを読む»

豪栄道の千秋楽での勝ち越しを、どのように捉えるべきか。判断材料としての「信頼関係」の重要性を考える。

豪栄道が、大関に踏み止まった。 7敗を喫し、もはや風前の灯と見受けられた大関の座。 判断のタイミングがワンテンポ遅れるために 攻勢でも肝心なところで反撃を受ける。 そしてその反撃で体勢どころか心まで崩し、窮地に陥る豪栄道。 普段勝てていた相撲が一転して負け相撲になる。 このような豪栄道は、今までに記憶が無い。 だが、一転して豪栄道はこの3日で連勝した。 遠藤、碧山、そして琴奨菊を破ったのである......続きを読む»

33回目の優勝という「呪い」から解放された白鵬。新たな局面を迎える大横綱に期待することとは?

白鵬が33回目の優勝を果たした。 これまでと比較すると少し危ない取り口が目立つ中、 それでも勘所は抑えてきっちり勝つ。 これが勝つ力士の凄さなのかと思い知らされる。 昨日の稀勢の里との一番は、 今場所の白鵬を象徴するような内容だった。 先手を取って、稀勢の里を押し上げる。 徳俵の付近で稀勢の里の左下手が入る。 構わず攻める白鵬。 土俵際で稀勢の里が捨て身の投げを放つ。 このような展開だと、......続きを読む»

豪栄道は大関昇進させぬべきだったのか。33勝というラインの正当性と、その大いなる誤解について考える。

豪栄道に後がなくなった。 先場所の負け越しに続き、初場所も序盤から星が上らない。 直線的に決めに掛かれば良いところを、 一呼吸置いてしまうので反撃を受ける。 このような相撲を観ていると、どうしても 不振を精神的なものとして受け止めてしまう。 少なくとも関脇:豪栄道の相撲と、 大関:豪栄道の相撲は別物である。 ここまで苦労を見ている分だけ、 どうにかこの局面を打開してほしい。 そんな豪栄道に追い......続きを読む»

コール無き国技館という劇的な変化。天覧相撲は観客の意識を変える結果となったのか。

昨日国技館で観戦した時のこと。 熱戦の続く幕内。 終盤戦ともなると好取組が続くので、 観ている側も力が入る。 勝負の一番で勝利し、優勝に望みを繋ぐ力士。 そして、勝ち越しに向けて前進する力士。 このような視点は、力士に感情移入させることになる。 そして、少し足りない部分を声援で後押ししようとする。 周囲からも力を得たいと考えるのは、最近では自然なことだ。 稀勢の里や勢といった人気力士が土俵に......続きを読む»

持っている奴に持ってない奴がたまには勝つ。石浦が、レベルが急上昇する幕下上位で勝ち続ける凄さを今語る。

石浦が6連勝で、幕下優勝に王手を掛けた。 場所前に幕下上位のレベルが飛躍的に向上している、 という話をしたのだが、 現在幕下上位には叩き上げの力士と、学生相撲出身力士、 そして幕下十両のボーダーラインに位置する力士と 怪我からの復帰を目指す力士いう形で構成されている。 十両から落ちてくる力士も特に力が衰えている訳ではないので 単純に幕下上位レベルも力士が飽和状態となる。 だからこそ今までは十両で......続きを読む»

豪栄道の隠れた強さは、ミスを勝利に結び付けるところである。ミステイクヒッター:豪栄道は、初春に波乱を巻き起こすのか。

白鵬が10連勝で終盤戦を迎える。 様々な伝説に彩られた横綱が、今場所も勝利を重ねて 遂にここまで来た。 その伝説を育む要因は様々だ。 横綱昇進後に休場の無い、健康。 48場所連続2桁勝利の安定感。 そして、32回優勝の勝負強さ。 こうした強さに関してはもはや言いつくされた感も有る。 圧倒的な数字を並べただけでも、本人を目にせずとも その凄さが伝わるのが白鵬の凄さである。 だが今場所の10連勝......続きを読む»

天覧相撲で観られなかった「コール」。彼らは何故コールをしなかったのか。大相撲の応援文化を改めて考える。

中日の天覧相撲。 幕内後半1時間の観戦でありながら、 国技館の空気はいつものそれとは全く異なるそれだった。 普段以上の力を出す力士。 気合が空回りして上滑りする力士。 変わらず淡々と自分の相撲を取る力士。 この非日常が力士に与える影響は絶大で、 あっけなく勝負が決まるところも含めて 非常に興味深い光景だった。 天覧相撲を最後に行ったのが例の騒動の前なのだから、 場馴れしている者は誰も居ない。......続きを読む»

豊真将引退が特別な意味を持つ理由。怪我の歴史と真摯さを、今改めて考える。

豊真将が引退した。 33歳という年齢と、幕下という番付。 三役まで務めた力士がこの状況で引退することは 自然なことであり、むしろ遅いくらいなのかもしれない。 長く関取だった力士の多くがそうだったように、、 十両から陥落が引退の一つのラインとして存在してきたように思う。 しかし垣添や若荒雄が幕下でも取り続けたこと、 そして栃ノ心や阿夢露が番付を大きく落としても現役を続け、 元の地位に戻ったことはそ......続きを読む»

今そこに有る日本サッカーの危機。大相撲が堕ちた数年との共通点から、その重さと対処策を考える。

日本代表サッカーが、一つの大きな問題を抱えている。 まだ決まったわけではないし、そもそもその発端とされる問題への 関与については今のところ不明確なので 是非についての言及はそれを深掘りした紙面を 参照頂ければと思う。 日本代表のサッカーに関しては、期待感がピークに達した ワールドカップでグループリーグを突破できずに 敗戦した影響が有り、まだ敗戦前の高揚感が取り戻せずに居る。 過大評価と過小評価......続きを読む»

悪いのは逸ノ城か、琴奨菊か。立ち合いの変化に対する向き合い方と、今後のあるべき姿を考える。

逸ノ城が琴奨菊を変化で下した。 拍手が疎らだったとか、 理事長が苦言を呈したとか、 その反響は既に想像以上に大きくなっている。 新入幕の時の変化は驚きで迎え入れられたが、 関脇2場所目の変化は概ね落胆のようである。 引きは癖になる、とか これから先横綱を目指す力士のとるべき相撲ではない、 とか、何処を突いても正論ばかりだ。 だが、この正論というのは大抵が建前だ。 先のことをまで考えて怒れる人......続きを読む»

2015年も、いやげもの。国技館に並んだ狂気の遠藤グッズの数々をご覧あれ。

大相撲3日目に、国技館を訪れました。 国技館も色々と変わっていて、屋台が増えたり ガチャガチャが出来たり、あのあんみつは既に売り切れていたり… 私個人としては、国技館内の食堂「雷電」の リニューアルに伴い、昼食をここで済ませました。 店内にテレビも有り、NHKが放送されているので 仮に観客席から席をはずしても相撲が見られることが 分かったのは大きな発見でした。 ちなみに丼物のライスが非常に絶品......続きを読む»

NHKが用意した「相撲好きに対する半笑い問題」への回答。「相撲女子特集」が変える、相撲の未来とは?

大相撲2日目の放送をご覧になられただろうか。 今日の放送はNHKの普段の中継から考えると かなり冒険している内容であった。 というのも、「相撲女子」向けなのである。 幕下十両にはコラムニストの能町みね子さんを、 幕内では紺野美沙子さんを招き、 リポーターには平井理央さんを起用。 最近女性でも相撲ファンが増えている実態に迫り、 ファンの生の声を紹介したり、 また新しい相撲の観方を紹介するなどとい......続きを読む»

世間よ、相撲を舐めるな。世に蔓延る「相撲好きに対する半笑い問題」の根深さを考える。

この1年で大相撲の人気回復を通り越して、 新たな相撲ブームの到来ということが叫ばれている。 年末年始の力士達のメディア露出は目を見張るものが有ったし、 相撲関連の書籍の発刊ラッシュは、遂にチェックが 追いつかない次元まで達しつつある。 国技館が連日満員というのはもはや言うに及ばず、 という具合である。 どん底の頃にブログを始め、幸運にもその変化を リアルタイムで追い掛けた身としては、 これほど嬉......続きを読む»

2015年初場所は、幕下上位が大変だ。力の落ちていない元関取が十両に定着できない理由とは?

幕下が大変だ。 いや、決して不祥事が起きているとか 他意が有る訳ではない。 まぁとりあえずこの番付を見てほしい。 川 成  下1 琴恵光 慶天海  下2 堀切 笹ノ山  下3 出羽疾風 希善龍  下4 芳東 若乃島  下5 入江 肥後嵐  下6 石浦 豊真将  下7 錦木 安 彦  下8 天空海 海 龍  下9 琴弥山 旭大......続きを読む»

マクドナルドと過去の大相撲の不祥事。未来のために不祥事そのものが問題の本質ではない理由を考える。

マクドナルドで不祥事が相次いでる。 ビニールに始まり、歯が入っていたり、今度は発泡スチロール。 報道を追い切れないほど、とにかく色々と起きている。 この問題をけしからん!と言うことは当ブログの役目ではないので そうしたメッタ斬りについてご期待の方は別のサイトをご覧いただきたい。 だが、混入問題自体はマクドナルド以降に別の会社でも発覚している。 それは連日の報道を見れば分かることだ。 マクドナル......続きを読む»

「幕下相撲の知られざる世界」の原点:吐合(はきあい)。彼が幕下から三段目になった今、変わらずに応援する理由とは?

あと数日で初場所が始まる。 昨今の大相撲人気の回復に伴い私の周囲でも 相撲に対する興味は高まっており、 逸ノ城や白鵬、日本人力士の動向など様々な質問を受ける。 だが、一つだけ異質な質問を定期的に受ける。 それも、かなりの頻度で。 「吐合さんって、最近どうなんですか?」 ご存知無い方のために説明すると 吐合(はきあい)とは元学生横綱の現役力士である。 たまたま観ていた10年前の全日本相撲選手......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
makushitasumo*gmail.com
*はアットマークです。

【Ustream】
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(10月15日現在)

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