幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2014年05月

舞の海さんの排外発言騒動。しかし、実は直後に真逆の発言をしている。どちらが真意か。各自観て判断頂きたい。

舞の海さんが、排外発言をしたと悪い意味で話題になっている。 排外発言とされる個所は以下のとおりである。 ************* 「昭和天皇と大相撲」と題し“記念講演”をした舞の海秀平氏が 「外国人力士が強くなり過ぎ、相撲を見なくなる人が多くなった。 NHK解説では言えないが、蒙古襲来だ。 外国人力士を排除したらいいと言う人がいる」 と語ると、参加者から拍手が湧いた。 *************......続きを読む»

白鵬会見拒否の謎。我々はあの場で日馬富士に声援を上げぬべきだったのだろうか?配慮と気持ちの狭間でいかに振る舞うべきなのか。

白鵬が、慣例となっている優勝から一夜明けてからの会見を開かなかった。 理由は明らかにはなっていないが、ここまで相撲の為に 苦しい時代も貢献し続けてきた大横綱の突然の行動に 誰もがその理由を詮索している。 舞の海さんの排外発言については、記事で取り上げられた発言は あくまでもその枕であり、真意はその後の発言に有るのだが このようなものでさえ今回の理由として上げる方が 非常に多いの......続きを読む»

「優勝に準じた成績」で綱取りを迎えるには、印象的な取組を経る必要が有る。稀勢の里の最大の試練は、千秋楽に有る。

稀勢の里が、12勝2敗で千秋楽を迎える。 今日の取組の結果は、髷に手が掛かっての反則勝ち。 稀勢の里が土俵に落ち、日馬富士は足が残っていた。 そのため、土俵上の結果だけを観てみると 稀勢の里は敗れたような形になった。 これが死に体に対して結果的に指が入った負けであれば 単に運が良かったと言えるのだが、 引いた瞬間から指が入ってしまうと どれほどの影響が有るのか窺い知ることが出......続きを読む»

稀勢の里は、果し合いに来た。白鵬は、勝ちに来た。立ち合いの駆け引きから見えた、両雄の違い。

白鵬対稀勢の里戦。 絶対に外さないと言われている北の湖理事長の 優勝ライン予想によると、今場所は1敗。 つまりは、その仮説を元に考えると事実上の優勝決定戦。 この1年の激しすぎるほど激しい取組の数々、 そして予想を上回る攻防の数々に、 今場所もまた、そうしたものを期待した。 カチ上げ。 張り差し。 流血。 万歳。 相撲であって相撲でない。 総合格闘技を彷彿とさ......続きを読む»

追い込まれた白鵬は、稀勢の里にどう対するか。シミュレートしてみた。

今場所の白鵬は成績は上がっているが、危ない場面が多く見られる。 豪風戦。 栃煌山戦。 そして、豪栄道戦。 前の二つは先手を取られており、 昨日は叩きが致命傷となって敗れている。 この二つから言えること。 それはスピードが足りないということ。 そして、判断が悪いということ。 対する稀勢の里の良さは、対応力の高さだ。 嘉風の阿修羅の如き攻めにも、 琴奨菊の直線的......続きを読む»

負けの物語から、勝ちの物語へ。終盤戦以降に展開される大河ドラマ:稀勢の里に括目せよ。

2013年5月場所からの1年は、土俵は稀勢の里を主語として回っていた。 日本人力士最後の希望として、遂に白鵬と双璧の相撲を取るところまで成長し、 永く停滞し続けた大相撲に新たな息吹をもたらすのではないかと誰もが期待した。 白鵬との激戦の数々を思えば、その期待に異論は有れど 全否定するようなものでなかったことは間違いない。 普段とは異なる顔を見せ、ダーティな取口すらも 一つの選択肢として稀勢の里を......続きを読む»

大相撲夏場所で17年ぶりの平日大入り。では、17年前とはどのような状況だったのかを検証し、人気の維持には何が必要かを考える。

6日目と9日目に国技館で大入りが出た。 平日での大入りは実に17年ぶりで、 ここまで人気が回復しているのかと驚かされる。 かく言う私も昨日は国技館に足を運び、 あまりの疲れに30分程度ウトウトしていたのだが 目が覚めた後で周囲を見ると観客がかなり増えていた。 これは来場所は大入りになるなぁ、凄いなぁなどと思っていたら、 既に大入りが出ていた、ということが有った。 一時の不......続きを読む»

国技館のいやげもの、再び。2014年もいやげものの威力は衰え知らず。とくとご覧あれ。

5月場所が連日面白い。 白鵬の強さ、稀勢の里の復調、遠藤の成長、 新世代の台頭、見所は満載である。 だが、私ならびに好事家の方にとっては 本場所の開催に於いて全く別のポイントについて 期待されているのではないだろうか。 つまりは、いやげものである。 これまで当ブログでは、国技館に行く都度 土産物屋に足を運び、その衝撃的なクオリティの土産物を 敢えて身銭を切って購入し......続きを読む»

一年前に初めて稽古見学に行った私が、久々に北の湖部屋を訪れてみた。Part3 一心龍編

北太樹さんが高根君について指導している傍ら、 土俵では三段目以下の力士達が申し合いをしていた。 ご存知の通り、申し合いでは2人の力士のうち 勝った方が残り、基本的には敗れた力士が去る。 そして周囲を囲む他の力士が競うように手を挙げる中、 勝った力士は次の相手を選ぶ。 そのため、強い力士は取り続けることになる。 ちなみに、どの力士が何回参加したかは 北の湖部屋の場合はメモが付け......続きを読む»

相撲アイドル:山根千佳の相撲ファンぶりは、想像以上にガチだった。相撲の魅力を広く伝えるために、アイドルがカギを握る理由とは?

7日目の相撲中継をご覧になっただろうか。 場所恒例の、部屋訪問。 今回は臥牙丸。 新品の筈の自転車が既にタイヤが崩壊寸前だったり、 両親への想いを語ったり、 ちゃんこを幸せそうに食べたり。 見所は毎回のように満載だったのだが、 今回は別のところにも注目した。 相撲アイドル:山根千佳である。 最近ではガンダムアイドルや鉄道アイドルに代表されるように、 アイドルが......続きを読む»

ダメ押しはモンゴル人特有のものではない。日馬富士2敗目から見える、激しさと品格の狭間での迷い。

日馬富士対豊ノ島の取組を観た。 立ち合いから日馬富士が圧倒。 土俵際まで電車道で持って行くも、いきなりのスローダウン。 隙が出来たところを豊ノ島が逆襲し、勝負有り。 談話によると、日馬富士は豊ノ島が既に 土俵を割っていたと勘違いしたらしい。 だがこの話、少し変ではないだろうか。 お気づきの方も多いと思うが、日馬富士はあの凄い立ち合いを見せた時は かなりの割合で勢い余ってダメ押し気味に、 時には......続きを読む»

遠藤・千代鳳の現在地と、大相撲の現在地。格付けグルーピングを経て気付く、この半年の大きな変化。

遠藤が、鶴竜に勝った。 千代鳳が、琴奨菊に勝った。 そして下では照ノ富士が、大砂嵐が、千代丸が、 存在感を発揮している。 彼らはいずれも、幕内の経験が5場所以下である。 だが、幕内の力士にも引けを取らない相撲を取っている。 我々は新鋭に対して大きな期待を寄せる。 何故なら彼らの実力は未知数なので、 明るい未来を描くことが出来るからだ。 そんな期待を一身に背負っているのが遠藤である。 遠藤は......続きを読む»

一年前に初めて稽古見学に行った私が、久々に北の湖部屋を訪れてみた。Part2 ある若手力士編

久々に訪れた北の湖部屋。 靴を脱ぎ、座敷に行こうとしたすぐそこに 当ブログ開設のきっかけとなった力士:吐合さんが居た。 いきなりのことに驚くが、ここは北の湖部屋なのだから当然だ。 厳雄さんに一礼し腰を下ろすと、眼下には テレビ画面で普段見る顔が目と鼻の先に居る。 北太樹さん。 北はり磨さん。 鳰の湖さん。 北の湖部屋にとっては日常の光景でも、 普段観ていない者とし......続きを読む»

遠藤、初金星。その価値を高めるために必要なこと。そのカギは遠藤ではなく、鶴竜に有る。

遠藤が、初めての金星を挙げた。 鶴竜を相手に、先手先手を取っての完勝。 土俵際での逆転を喰った先場所の反省を活かし、 今場所は只の勢いではなく、逃げ場を奪って 打つ手が無い状態にしてからの勝利である。 これは、遠藤の足跡が単なる勢いではなく、 実力なのだということを証明するには十分すぎるものだった。 今の遠藤は、人気先行と揶揄する声すら力に変えているのでは? と思わせるほどの急成長だ。 もう、......続きを読む»

一年前に初めて稽古見学に行った私が、久々に北の湖部屋を訪れてみた。Part1

5月である。 当ブログが新たな試みを開始し始めたのが約1年前。 横審審議委員会やいやげもの、オフ会を開催したのもこの頃だ。 そんな中、あらゆる意味で飛び込むことの重要性を教えてくれたのが、 稽古見学である。 何一つ稽古のしきたりも知らずに、 清澄白河に乗り込んで、街中をまわし姿で歩く 右肩上さんに一から教わり、そして 北の湖部屋でバケツを洗う一心龍さん、 そしてあの大露......続きを読む»

大相撲は非合理と理不尽の集合体。溜席の安全リスクを文化と捉えるべきか、否か。

昨日、日馬富士の一番で砂かぶりの観客が 転落してきた力士と接触して病院に搬送された、という ニュースが報じられた。 考えてみると、昔はこういうニュースが報じられていなかったが ここ数年で活字として目にする機会が増えてきたように思う。 今も昔も土俵のサイズも砂被りとの距離も変わらなので ニュースが無かったのはこうした事故が無かったからではなく 単に報じられていないのだろう。 ......続きを読む»

取組前の所作が与える、大きな力。栃煌山のルーティンの威力に戦慄を覚えながら、その賛否を考える。

今日は夜勤明けだったので、飯田橋から両国に足を伸ばして 11時から相撲観戦。 眠い目を擦りながら、時に居眠りしながら白熱の土俵に酔いしれた。 そんな中、眠気が吹き飛ぶ一番が有った。 栃煌山対千代大龍戦である。 取組前に栃煌山は、決まった動きをする。 塩を手に取る。 胸を突き出し、両手を外に広げる。 塩を撒く。 そして仕切り。 腰を下ろす。 膝をリズミカルに、......続きを読む»

遠藤を超えた、若き小結。千代鳳には人生を懸けた一番を戦い抜いた、叩き上げとしての強さが有る。

千代鳳が、今場所遂に小結に昇進した。 小結と言うと、凄さが伝わりにくいかもしれない。 番付運によって昇進する力士も居るし、 今一つ印象に残っていない親方であっても最高位が 小結や関脇ということはよく有る。 しかし、考えてほしい。 小結というのは、相撲界で言えばトップ10に入ることを意味する。 現在の番付で言うと、白鵬・日馬富士・鶴竜という、 まず勝てない力士:横綱が3名。......続きを読む»

異端の横綱、鶴竜。吹き荒れる3つの逆風をどう乗り越えるか。そのヒントは、身近なところに有った。後編

鶴竜が今場所横綱として初めての場所を迎える。 外国人として横綱に君臨することが 以前と比べると大きな意味を持たない今、 今場所の観るべきポイントは別になる。 それが何かを考えると、鶴竜は横綱として 3つの視点から異端であることが分かる。 一つ、 鶴竜は横綱昇進まで注目を集める存在ではなかったこと。 一つ、 鶴竜が横綱相撲でのし上がった力士ではないこと。 一つ、 高齢昇進だということ。 こ......続きを読む»

異端の横綱、鶴竜。吹き荒れる3つの逆風をどう乗り越えるか。そのヒントは、身近なところに有った。前編

鶴竜が今場所横綱として初めての場所を迎える。 モンゴル人力士として4人目の横綱であることを考慮すると 鶴竜がモンゴル人として、外国人として横綱になることは もはや異例ではない。 今までは外国人として、横綱をどう捉えていくか というポイントが一つのテーマに成っていた。 例えば、曙。 例えば、朝青龍。 彼らは外国人故に厳しい目に晒されてきて、 特に朝青龍についてはその厳しい目こそが 後の暴走を産......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

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*はアットマークです。

【Ustream】
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(10月24日現在)

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