幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2014年03月

モンゴル時代は続くのか。三横綱が独占する栄華と、その他の力士の実情。そして数年後に迫った大問題とは?

先日Ustreamで動画配信をした際に、 相方のSearch net boxさんが 「モンゴル時代は続くのか」 というプレゼンテーションを行った。 朝青龍が横綱になって以降 上位の番付にはモンゴル人が君臨しており その傾向は10年余り続いている。 だが、実は鶴竜以降の入門力士の中で 三役昇進したモンゴル人力士は、時天空ただ一人なのだ。 更に言えば鶴竜よりも年下の......続きを読む»

鶴竜昇進で始まる、3横綱によるサバイバル。モンゴル人同士の仁義無き闘いに刮目せよ。

今日、鶴竜が満場一致で横綱への推薦を受けた。 これで鶴竜の横綱昇進は、決定的となった。 遂にモンゴル人3力士が横綱という、 前代未聞の未体験ゾーンに足を踏み入れることになったので 今回は近い将来どのようなことになるか 仮説を元に考えてみたい。 以前、日馬富士が昇進した際は、一時代を築いた一人横綱が 新たな横綱昇進した後何が起きたかを検証した。 結果、例外無く先輩横綱よりも後の横綱の成績が優秀で、......続きを読む»

鶴竜の横綱昇進はゴールではない。キラー白鵬との闘いという、茨の道の始まりである。

鶴竜が初優勝。 そして横綱昇進を決定的なものとした。 紆余曲折を経て、プレッシャーが掛かる中 素晴らしい相撲をこの2場所取り続け、 最高の結果を出したことは本当に凄いことだと思う。 そして、彼はワンチャンスをモノにした。 輝かしい未来を見る方も居るだろうが、 これはこれから先の苦難の道の始まりだ。 まず、これから先は10勝でも許されない。 11勝でもものたりないと言われ......続きを読む»

白鵬は、キラー白鵬ではなかった。鶴竜は、裏鶴竜だった。勝負を分けた、覚悟の差。

鶴竜が、白鵬に勝った。 鶴竜は、土俵人生の中で最高の相撲だったことは間違いない。 何故なら、今日の鶴竜は我々が知っている鶴竜ではなかったからだ。 立ち会い。 低い位置からフルパワーの張り手を白鵬の顔面にぶちかます。 身長差が有るので、自然とこの一発はアッパーカットになる。 私はまずこの一撃に言葉を失った。 流れを持った鶴竜は、後手になる白鵬を尻目に先手を取り続ける。 ......続きを読む»

白鵬対稀勢の里の立会い厳重注意は、批判しているだけでは面白くない。彼らが注意されても立会いにこだわる理由とは?

白鵬対稀勢の里の立会いが、議論の的になっている。 立会いは一度に成立させることを前提として 相撲協会として指導を行っており、 ニュースにも有った通り三度の待ったで厳重注意となる。 相撲協会の姿勢と反する行為を行ったことが問題なのだが、 そもそも立会いを合わせずに自分の有利な間合いを 取ろうとすることそのものが問題でもある。 協会規定的にも、大相撲の卑怯とも取れる駆け引きを 両者が行ったことも問......続きを読む»

遠藤が豊ノ島戦で勝利した意義は、今場所で最も大きい。その相撲内容から透けて見える、遠藤の現在地。

遠藤が、豊ノ島に勝利した。 序盤戦での横綱大関と苦しい闘いを経て、前頭筆頭として4勝6敗。 初の上位総当たりの番付で本当によくやっていると言える成績だ。 さすがに横綱大関との対戦はどうにもならなかったが、 稀勢の里に勝った後は玉鷲、琴欧洲、そして大砂嵐に勝ち、 健闘と言って良い形になった。 注目度と期待度が増す中、プレッシャーに潰されず むしろ周囲の目を力に変えているような錯覚を覚えるほど日々......続きを読む»

琴欧洲負け越し。「晩節を汚すな」という意見と、現役に拘ること。元大関は一体いつ引退すべきなのかを考える。

琴欧洲が負け越した。 相撲内容については改めて語るまでもないが、 気になるのは先日も記事にしての通り、「闘う理由」。 大関に残る、そして大関に復帰するという理由は 今の琴欧洲には無い。 かつての名大関がそうだったように、 上位で結果を残せない琴欧洲に対しては 一つの議論が巻き起こりつつある。 そう。 引退、である。 かつて一時代を築き、そして大関という 相撲界の顔まで勤め上げた力士なのだから......続きを読む»

琴欧洲の短期間での衰えは、肉体的なものだけではない。引退前に大砂嵐との対戦を希望する理由とは?

琴欧洲が土俵生命の危機を迎えている。 もはや1勝7敗という成績が全てを物語っており これ以上に説明の余地も無いようにも思うのだが、 今の琴欧洲は大関時代の面影が無い。 自分の形が作れない。 踏み止まれない。 盛者必衰という言葉が有るが、 力士はここまで短期間で変わってしまうのかと驚く。 今私達が観ているのは、私達が知っている琴欧洲とは 別人と言っても過言ではない。 付け加えると、7敗の中に......続きを読む»

幕下上位で旋風を巻き起こす超新星・堀切。高校球児にも通じる、明日なき全力投球の闘い。

19歳の堀切が、幕下上位でも結果を残している。 高校卒業後、序ノ口で6勝1敗、序二段・三段目で優勝。 この成績だけでも十分に彼が逸材であることを物語っている。 三段目の上位で優勝したことから、 堀切は今場所西幕下13枚目で迎えることになった。 三段目と幕下、そして幕下でも下位と10枚目付近は レベル差が相当に有る。 三段目を全勝し幕下下位に昇進した同級生の爆羅騎は、 先場......続きを読む»

大砂嵐が好調な一因は、土俵経験の少なさ。予測不能な相撲のメリットと、今後を左右するデメリット。

大砂嵐が4連勝と好調である。 私が初めて稽古見学した際に、北の湖部屋で異彩を放っていたのが 当時幕下の大砂嵐だった。 幕下なのに、北太樹・鳰の湖・北はり磨との申し合いに加わり、 この3名を圧倒する場面も随所に見せていたのだ。 これにはさすがに驚いた。 だが、体力が無いし身体が信じられないほど硬い。 底知れぬ潜在能力と相反する脆さが コインの裏と表のように代わる代わる出るので 観ている方は呆気......続きを読む»

遠藤の新四股名が決定!「清水川」。この四股名が優れている理由とは?

今日の朝日新聞を皆さんはご覧になっただろうか。 ツイッターでも前日から話題になっていたのだが、 遂に遠藤の新しい四股名が明らかになった。 ただし、この四股名は小結に昇進してから名乗る、 という条件付きなので、来場所に、というわけではない。 当ブログでも遠藤の新四股名問題は 新十両の頃から議論の対象であり、 お褒めの言葉もお叱りの言葉も頂いてきた。 ごく単純に議論の論点を整理すると、 ・改名......続きを読む»

遂に壁に直面した遠藤。共に乗り越えるヒーロー:遠藤の成長過程を、見届けよう。

遠藤が、連敗スタートである。 初日の鶴竜に対しては廻しを切ってからの大チャンス。 一気に決めに掛かったところを起死回生の反応に屈した。 二日目は日馬富士の一気の攻めをまともに受けて、 そのまま土俵を割った。 内容は対照的だが、負けという結果は同じ。 記録上、惜しい負けも完敗も注釈は付かない。 そしてこの2敗から分かるのは、 自分の相撲を全く取らせてもらっていないこと。 遠藤は横綱大関を相手に......続きを読む»

巨漢力士なのに「伝わる」、稀有な力士。千代鳳の魅力について考える。

初日は仕事が21時までだったことから、 幕下からの取組を録画映像でチェックした。 慣れないブルーレイレコーダーの操作に悪戦苦闘しながら 1時間半を掛けて粗方目を通す。 相撲の有る2週間は至福の時だと改めて感じながら 今日一番の相撲が何だったのか自問自答してみた。 勿論鶴竜と遠藤の対戦も、 里山が切れ味を見せつけた一番も、 照ノ富士が底知れぬ潜在能力を誇示した一番も印象的だ。 ......続きを読む»

そうだ、朝稽古、行こう。 ~場所中の朝稽古で栃煌山が与えた衝撃~

明日、もとい今日から大阪場所が始まる。 本場所に足を運ぶ方に、一つ覚えてほしいことが有るのだが、 もし時間が許すのであれば、是非朝稽古を観てほしい。 勿論部屋ごとの事情も有るので事前に調べて頂きたい。 一つ断っておくと、場所中の稽古は基本的には調整なので それほど激しい内容ではない。 激しい稽古は場所前に行われるものである。 そのため、アスリート的能力の凄さはその際に確認してい......続きを読む»

遠藤の注目は、大阪場所ではない。彼の特徴が5月場所でもたらす大チャンスとは?

2週間ブログを書かない間に、大阪場所が間近になった。 大阪場所の話題は、遠藤が大部分を占めている。 そう。 白鵬でも、稀勢の里でも、綱取りの懸かる鶴竜でもないのだ。 稀勢の里の綱取りが消滅し、その分の遠藤には 期待の受け皿としての役割が求められている状態と言えるだろう。 気の毒なことだと思う反面で、それだけの器であると 認識されていることは幸運なこととも思う。 さて、そこで気になるのが今場所の......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
makushitasumo*gmail.com
*はアットマークです。

【Ustream】
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(10月15日現在)

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