幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2014年01月

プレイバック初場所。特に印象深い相撲10選を紹介し、来場所以降の見所を考える。後編

初場所が終わってしまった。 相撲の無い1か月半をどう過ごすかは 相撲ファンの永遠の課題で、去年流行った 「あまロス」的な状態に陥る人間が多いらしい。 かく言う私もそれで、数字をいじってみたり 場所中は出来ない体当たりをしてみたりという期間になる。 しかし、よく考えてみると15日間も濃密な時間を 過ごすのだから、結構忘れていることも多い。 そこで、15日間の取組をもう一度振......続きを読む»

プレイバック初場所。特に印象深い相撲10選を紹介し、来場所以降の見所を考える。前編

初場所が終わってしまった。 相撲の無い1か月半をどう過ごすかは 相撲ファンの永遠の課題で、去年流行った 「あまロス」的な状態に陥る人間が多いらしい。 かく言う私もそれで、数字をいじってみたり 場所中は出来ない体当たりをしてみたりという期間になる。 しかし、よく考えてみると15日間も濃密な時間を 過ごすのだから、結構忘れていることも多い。 そこで、15日間の取組をもう一度振......続きを読む»

【徹底議論】遂に相撲界の枠を超えたスターに成長した遠藤。成長した先に有る改名問題、あなたはどう考える?

遠藤が11勝4敗で初場所を終えた。 強行出場で迎えた九州場所で彼は負け越し、 真価が問われる勝負の場所だったわけだが 期待通り、いや期待以上だったと言えるだろう。 琴欧洲に上手を許した中で見せた逆転の投げは、 遠藤の凄味を特に見せつけた一番だった。 年末年始はテレビで見ない日は無く、 お姫様だっこには8000人が応募し(私も応募してしまった)、 そして何より、永谷園のCM......続きを読む»

鶴竜は、白鵬と勝負するスタートラインに立った。白鵬は、遂に鶴竜を潰しに来た。怖い白鵬は、やはり強かった。

先ほどの取組を観ていただろうか。 鶴竜は、今場所取り続けてきた当たり前の相撲を取り切った。 白鵬は、ここ一番で張り手を出して、隙を与えてしまった。 鶴竜の普段通りの相撲が、白鵬の隙を突く形となり、 鶴竜が勝利した。 鶴竜はこの一世一代の大一番に呑まれなかった。 白鵬に勝った、というより自分に勝った一番だった。 白鵬に敗れる力士の多くは、普段着の相撲を取れない。 つまり、鶴......続きを読む»

史上空前の三役以上不調場所で、チャンスを掴んだ鶴竜。当たり前を積み重ねることの難しさを考える。

・稀勢里: 7勝7敗 ※綱取り失敗。右足親指付根靱帯損傷 ・琴奨菊: 8勝6敗 ※大胸筋断裂。 ・琴欧洲: 8勝6敗 ※大関陥落場所。 ・豪栄道: 7勝7敗 ※大関獲り再起場所。泥沼の不調 ・妙義龍: 0勝4敗 ※5日目以降休場。 これが、今場所起きたことである。 上位がこれだけ満身創痍、不調を極めた場所というのは 私は他に類を見ない。 三役以上で2桁勝利が、なんと3人。......続きを読む»

遠藤、琴欧洲を破り世代交代を果たす。「持っている」構造を理解し、今後何を求めるかを考える。

遠藤が琴欧洲に勝利した。 いや、琴欧洲の今場所での大関復帰が消滅した、 と言うべきだろうか。 遠藤が元大関に対して引導を渡す、という デビルアングルが成立し、 そしてその役目を見事に果たしてしまった。 今まで上位との対戦が殆ど無く、 また対応力こそが強みの遠藤にとって 力が落ちているとはいえ琴欧洲は 分が悪い相手だったのは間違いない。 それでも、遠藤は勝ってみせた。 考えてみると、相撲の歴......続きを読む»

幕下相撲は、年収100万円の力士の織り成すエンターテイメント。精一杯が生み出す「仕方ない」を考える。

当ブログでは、「幕下相撲の知られざる世界」と銘打ち、 幕下の持つ人間としての弱さ、強さ、 歪な力士が織りなす人間模様について2年半語ってきた。 歪だけど十両や幕内では観られない面白さ。 そして、他のスポーツでは観られない 経済的なストイックさやコンプレックス。 そこから来る、特権階級に対する渇望。 これは、幕下ならではのものである。 先日三重から来た方が話していてなるほど......続きを読む»

遠藤勝ち越し。そして、日増しに膨らむ期待。11日目までの結果を踏まえたうえで、現在の立ち位置を考える。

遠藤が11日目で既に9勝を挙げている。 内容は多くの場合、彼の大きな特徴である 対応力の強さが良く出た形である。 相手の攻めを受け止めて、 北の富士さんの解説から引用すると回り込んで、 持ち前の柔らかさで攻めを受け流して 気が付くと形が出来ている。 そして、あっさりと勝負が決まる。 あれ? 相撲ってこんなに簡単に勝てるのか? 遠藤の鮮やかな決まり手を観ると、 いつもそう思わされる。 だが、こ......続きを読む»

チケット完売で落ち込む方に朗報!当日購入可能な「当日自由席」を寒空の中買いに行ってみた。後編。

チケットの予約を失念するという、 悔やんでも悔やみきれない失態を犯した私。 何とかならないものかと金券ショップや オークションなど検討するも、 抜け道として当日購入可能な当日券の存在を思い出す。 だが、チケットの販売は当日朝8時。 7時前後がデッドライン。 朝5時の起床を余儀なくされて、 眠い目をこすりながら廃人達の魔境と化した 小田急線に揺られながら、 6時40分に......続きを読む»

チケット完売で落ち込む方に朗報!当日購入可能な「当日自由席」を寒空の中買いに行ってみた。中編。

注意不足としか言いようのないミスで、 7日目のチケットを逃してしまった私。 はるか三重から国技館まで駆けつける、 読者の方の心意気に何とか応えたいと思い、 頭をひねって考えてみたところ、 実は抜け道が有った。 当日自由席。 国技館の一番外側の席について当日販売されていることを 思い出した私は、有り難い救済措置に甘えてみることにした。 だが、これが甘くはない。 ......続きを読む»

相撲協会の本気とほつれ。素晴らしいファンサービスといやげものの落差に衝撃を受ける。

大相撲初場所。 今場所も様々なドラマが生まれている。 稀勢の里の綱取りや遠藤の奮闘、そして逸ノ城の登場。 皆が思い思いのポイントを気にしながら、 国技館に足を運ぶ。 そんな中で大相撲協会は新規ファンの開拓と 既存ファンのリピート率向上を目指すべく ファンサービスに注力している。 今回私は2日目に足を運んだ際、 一緒に行った方の購入されたチケットの関係で 多様なサービス......続きを読む»

チケット完売で落ち込む方に朗報!当日購入可能な「当日自由席」を寒空の中買いに行ってみた。前編。

大相撲7日目。 朝は7時に川崎から飯田橋。 夜は22時に飯田橋から川崎という 平均的なサラリーマン生活を送っている私にとって、 休日である1月18日に大相撲7日目を観戦することは 1週間を支える精神安定剤だった。 ブログの読者の方が三重から駆けつける。 都合を合わせて7日目を選定し、あとは行くだけ。 取組が終わった後で合流し、トークに勤しむ。 そう思っていた。 だが、私は......続きを読む»

稀勢の里綱取り失敗。この事実が我々に伝える、残酷だが前向きなことを考える。

稀勢の里が2敗目を喫した。 序盤での2敗。 しかも豊ノ島と碧山。 言い逃れが出来ない状況である。 稀勢の里の綱取りは、5日目を以って終わった。 そう言ってしまって良いと私は思う。 ここ数場所、同じ光景をデジャブのように見続けてきたが、 少なくとも私は稀勢の里に期待し続けた。 だが、それは叶わなかった。 さすがに今日、23時に小田急線に揺られて帰る際、 このモヤモヤを整理するのには苦労した。 ......続きを読む»

琴奨菊・琴欧洲の取組に肝を冷やしながら、気付いたこと。満身創痍なのは、大多数の力士も同じである。

琴奨菊と琴欧洲の危機に、ハラハラしながらも その状況をワイドショー的に観る日々が続いている。 30歳前後という年齢の彼らは長い現役生活の中で 勤続疲労が溜まり続けている。 先場所の休場というのはそれが集約された結果とも 言えるのかもしれない。 彼らの視点で相撲を観ていると、 今痛めているポイントを知っているので そこに負担が掛からないか、 無事に一日を切り抜けられるかという......続きを読む»

琴奨菊の強さは、取りこぼさない強さ。強みを出せない琴奨菊に迫られる「決断」とは?

琴奨菊も、苦しい土俵が続いている。 カド番の脱出には8勝せねばならない。 後半戦は小結関脇大関横綱が待ち受けるだけに、 序盤で取りこぼさないことが必須条件である。 特に、琴奨菊の強みは関脇以下に対する強さだ。 平幕を相手にキチンと勝つ。 観ている側は安易にこの水準を要求するが、 結局これが出来ない力士が多いからこそ、 なかなか大関は誕生しない。 琴奨菊は格下力士との対戦の多い 10日目までの......続きを読む»

琴欧洲の挑戦。大関復帰のためには一体誰に勝たねばならないのか?力士をグルーピングして考える。

琴欧洲が大関復帰を賭けて取組を進めている。 一度陥落した力士が復帰するのは大変難しく、 それは過去に4例しかないことからも明らかである。 特に、過去の4例に関しても後の横綱三重ノ海や 昇進したての武双山など、活力を残している力士という傾向であり、 全盛期の相撲を取れることがそもそもの条件となる。 過去3年で2桁勝利が3回という琴欧洲。 これだけを考えると2桁勝利を挙げられる......続きを読む»

初日の黒星で灯る、綱獲りへの黄信号。それでも稀勢の里だからこそ期待する理由とは?

稀勢の里が初日を落とした。 昨日のエントリーで私は、日馬富士不在であることから 優勝争いのボーダーラインは14勝だと説明し、 だからこそ取りこぼしも白鵬に敗れることも許されない、 と主張した。 だが、初日からこの結果である。 九州場所での日馬富士と白鵬に見せた圧倒的なパフォーマンス。 そして、千秋楽で鶴竜に見せた、プレッシャーへの向き合い方。 確実に彼は進歩している。 裏切られたことも有るけ......続きを読む»

日馬富士の休場が、稀勢の里綱取りの最大の障壁?白鵬と稀勢の里の特性から、初場所の展望を考える。

日馬富士が今場所休場することが決定した。 この決定は大変残念なことだ。 九州場所であれほど素晴らしい内容を見せてくれた 横綱が居ない。それ以上に語ることは無い。 激励だの引退だの、様々な雑音を遮っての優勝。 力士としての強さ、 人間としての強さを見せてくれたことで 只の競技を見ている以上の何かを与えてくれた。 だが日馬富士の休場が与える影響は、 単に日馬富士不在という以上の影響を齎す。 そう......続きを読む»

横綱は休場しても地位は変わらないが、引退が迫る。日馬富士休場から、その特権の裏に有る厳しさを考える。

日馬富士が今場所休場することが決定した。 これについては意見が別れるところだと思う。 怪我をしても、大相撲の顔として責務を全うすべきだ、 というのも一つの意見だし、 横綱として万全の相撲が取れない状態なのであれば 一場所休んで体調を整えるべきだ、というのも納得の意見だ。 ただでさえ稀代の横綱である白鵬と 同時代に土俵に立っているために 批判されやすい日馬富士である。 強行出場すれば体調は整わな......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
makushitasumo*gmail.com
*はアットマークです。

【Ustream】
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(10月16日現在)

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