幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2011年11月

「恵まれた体格」は本当に恵まれているのか?後編

体格の小さい者と大きい者が対決する、 不平等さこそが逆に対立構造を生み出し、 持たざる者が持つ者を打倒することに カタルシスを覚える。 対立する2者が居ればより共通点が多い立場に肩入れし、 そしてそれが殆どの場合は持たざる者への肩入れなのである。 持たざる者というのは、相撲で言えば 体格の小さい者のことである。 それは何故なら相撲は体格が大きければ大きいほど 優位性が有るス......続きを読む»

「恵まれた体格」は本当に恵まれているのか?前編

スポーツを観ていると 小さい者と大きい者との対決という構図になることが有る。 ボクシングや柔道など、 体格の差が致命的な差を生む競技については 誰もが同じラインで戦うために 体格面での不均衡が生まれないような ルールが定められている。 しかし団体競技については 言い始めるとキリが無いので こうしたルールは存在しない。 体格とは先天的な要素であり、 そこに本人が介在す......続きを読む»

相撲の応援に思う。

愉しい15日間が終わり、相撲の無い日常が戻ってきた。 相撲の情報に触れることが今日を境に出来なくなる。 相撲版の祭りのあと的な問題については 個人的に「16日目問題」として認識している。 今場所の総括が増えたり、 大関昇進を喜んだり、 期待の若手の来場所以降に思いを馳せたり。 かく言う私も、夜勤を終えて 本場所の熱気をそのまま引きずりながら 単に総括するのではなく、 ......続きを読む»

相撲解説者に一言物申す。

テレビで相撲を観ていると、相撲内容や 結果について勿論気にしながら観ているのであるが、 なにぶん私は技術的な部分や状況に応じた 判断などといった部分については全く判らない。 結果的に、土俵の上で発生している事柄を そっくりそのまま受け入れるに過ぎない。 本当は様々な駆け引きが有り、 それを理解することによって 土俵で起きていることの根拠が分かり、 そうした部分に思いを馳せる......続きを読む»

【吐合速報】 九州場所11日目 VS琴禮

スピードとテクニックに絶対的な優位性を持つ モンゴル人との相性が最悪な吐合。 今場所は初日から竜王浪に当てられるという いいように解釈すれば試練、 悪く解釈すれば陰謀と言えるマッチメイクをされながらも 状態の良さで打開し、勝ちを掴み取った。 短期決戦では絶対的エースを持つチームが強いのは 野球界だが、絶対的不利を抱えた状態で 7番中4番勝つというのは想像以上に厳しい。 ......続きを読む»

垣添に見る、元関取にとっての幕下。3

今場所の垣添の相撲は、誰の目にも 全盛期のそれではない。 むしろ衰えが露見し、かつてのイメージを 想像しているとその違いに衝撃を受ける。 身体が衰えているのは仕方が無いとして 垣添の命たる出足の推進力が失われるというのは 力士生命を脅かす一大事である。 突き押しで優位性を保つということが 如何に彼にとって重要な要素であったかということは 幕下であっても毎回出足を止められ、 ......続きを読む»

垣添に見る、元関取にとっての幕下。2

十両と幕下を行き来するのではなく、 過去に幕内で確固たる地位を築いた力士が 幕下に登場する光景。 そうした存在は1場所でも1人、 もしくは居ないという場所もかなりの確率で あるのだが、今場所は垣添が幕下で登場している。 見た目にもその衰えが隠せない垣添。 何よりも番付が如実に彼の現実を示している。 だが、私はまだ彼の相撲を目にしていない。 単に勝ち方を忘れてしまったとい......続きを読む»

垣添に見る、元関取にとっての幕下。

幕下を見続けていると、 大体の力士が中卒高卒エリート、大卒エリート、 外国人エリート、そして何も持たぬ者という カテゴリに分けられることが判る。 エリートにとっては登竜門。 持たざる者にとっては晴れ舞台。 立場としては両極端なのだが、 どちらにとって幕下が重要な意味を持つ場であることは 間違いない。 互いが互いのバックボーンをぶつけ合い、 それぞれがそれぞれに足りない......続きを読む»

琴欧洲の自滅に見る、稀勢の里の格付け。

稀勢の里の大関取りについて、 今日は非常に興味深い点が有った。 本来幕下専門のブログではあるのだが、 幕内の相撲も勿論観ているので たまには旬な話題について語ってみようと思う。 今さらではあるが稀勢の里は全2場所で10勝・12勝と、 今場所11勝すれば大関昇進が決定するという立場である。 恵まれた体躯。 スケールの大きい取り口。 若くして入幕したという経歴。 こう......続きを読む»

【吐合速報】 九州場所7日目 VS慶

吐合を追って既に7日目。 相撲が始まってからの1日は非常に早い。 気が付くと星取表の白丸と黒丸の数が増え、 その数の多さが場所の進行の速度を物語る。 幕下であれば休みが発生するので、 大相撲のウェブサイトで動向を逐一チェックしなくては 取組の有無すら把握できない。 面倒と言えば面倒なのだが、 自ら情報を取りに行かなくてはならないこの アナログさこそ、逆に情報を深く知りたいと......続きを読む»

【吐合速報】 九州場所1日目 VS竜王浪

吐合。 幕下10~30枚目を行ったり来たりする、 実力者ではあるのだが十両には届かない力士。 そして何より、この名前。 一度聞いたら忘れるはずの無いインパクト。 でも、知名度はゼロに等しい。 幕下を見るきっかけを作ってくれた、 でも出オチとしか言いようが無い、 そんな吐合。 一皮むけてほしいと思いながらも、 それはそれで吐合ではなくなってしまうという 葛藤にも駆......続きを読む»

相撲の地位失墜の原因とは?4

相撲の人気凋落に目を向けるだけでなく、 他のスポーツについても検証した前回。 そこで分かったこと。 それは、前時代的なスポーツは軒並み 人気が低迷しているという事実であった。 野球。ボクシング。プロレス。ラグビー。 全て綺麗に、そして同時期に 人気が落ちていることが判る。 概ね90年代に突入したところでその人気に陰りが見え、 2000年代に入るとその凋落は目も当てら......続きを読む»

相撲の地位失墜の原因とは?3

相撲には300年の歴史が有り、 また戦後からは特にテレビならびに ラジオでの中継が毎日行われており、 誰もが見られる環境で且つ 歴史上のアドバンテージから誰もが楽しみ方を知っている。 こうした条件が整いながらも、 相撲が現在人気凋落を憂き目に遭っている。 そもそも相撲人気の低迷というのも、 誰が言い始めたのか判らない。 観客席に人が入っていないのは確かだが、 それは単に相......続きを読む»

相撲の地位失墜の原因とは?2

ここ10年余りで相撲に対する 世間の評価は著しく変化してしまった。 相撲界が過去最高とも言える程の盛り上がりを 見せていたのが若貴・曙の頃であるから この凋落は異常と言えるだろう。 とはいえ、人気商売というのは 盛者必衰・栄枯盛衰と言うべきそれで、 安定して人気を獲得し続けるということが とても難しい。 古くはキックボクシング、 少し前であればJリーグ、 そして最近であ......続きを読む»

相撲の地位失墜の原因とは?1

前回、鳴戸親方急死に伴って 最近の相撲報道についての私なりの憤りを書き連ねたわけだが、 論旨を一言に集約すると、 相撲に対するリスペクトが失われている ということである。 考えてみると、相撲取りの私生活や 内面的なレベルというのは実のところ 今も昔もそんなに変わりは無い。 例えばかつて大鵬や北の富士といった 往年の横綱は拳銃を所持していたということで 捕まったこと......続きを読む»

鳴戸親方の急死と報道姿勢。

鳴戸親方が急死した。 今年で31歳の私にとって物心ついた時には既に 千代の富士が独り横綱だったため、 「隆の里」というよりは「鳴戸親方」と言った方が 遥かにピンと来る存在である。 若の里や稀勢の里の師匠という実績もさることながら 幕下ファンとしては絶対に外せない、 あの隆の山を手塩を掛けて育てたという一点だけ フォーカスしても今回の一件はショッキングだ。 その冥福を祈るとともに残された弟子達の......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・フジテレビ「グッディ」(2017年11月)
・TokyoFM「高橋みなみの、これから何する?」(2017年11月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・オピニオンサイトiRONNA(2017年11月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
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*はアットマークです。

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(12月13日現在)

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