幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2011年08月

【個性派列伝】 Vol.2 隆の山

秋場所の番付発表で遂に入幕した隆の山。 最近何かとメディアを賑わすことが増えた隆の山。 チェコ出身の彼のことを 最近爆発的に増加している外国人力士の 一人として扱うのはある意味正しいし、 しかし間違っている。 そもそも隆の山って誰? という方も数多くいるかと思うので まずは彼の沿革から説明していこうと思う。 ...続きを読む»

【ニュース】大相撲秋場所 新番付発表

秋場所に向け、新番付が発表された。 日本人大関・横綱が居ないのは 曙・小錦(現:KONISHIKI)の2大関だった 1993年以来であるらしい。 「小錦」と入力するのに「ちいさい」「にしき」と 打った後で送り仮名を消さなければならないという、 文字変換してくれないところに時代の流れを感じた次第で、 また日本人の有力力士が育たないところにも かなり思うところは有るのだが、 それほどレベルの高い外国......続きを読む»

【番外編】「琴ナントカ」みたいな四股名一覧。

【前置き】 これは2011年1月に私の別ブログに 記載した内容の転記です。 小学校の頃から父親と共に観ていることから、 相撲が好きである。 賭博問題がどうとか、日本人が不振とか 様々な問題が浮上しているものの、 体格の向上とエリート外国人の出世などから 間違いなく相撲自体のクオリティは 過去のそれとは比較にならない程向上している。 だから、休みの日に相撲を眺め......続きを読む»

貴乃花が関取を育てられない理由。6

親方転身していきなり躓き、 タニマチも去り、サポーターは集まらず、 有力な弟子は集まらず、 そして指導力も無い。 一体、誰がこんな部屋に入ろうというのか? 一歩引いたところから見ると、元大横綱が やること成すこと全て上手くいかない様は キュートではある。 だが、キュートというだけで片付けるのに 貴乃花という存在は大き過ぎるのだ。 ...続きを読む»

貴乃花が関取を育てられない理由。5

人材発掘も上手くいかず、 自らを支えるタニマチを理想に突き進むがために 切り捨ててしまい、足元から自壊の道に 突き進んでしまった貴乃花。 この局面を一発逆転する要素は もはや指導力の一点なのだが、 貴乃花はモンゴル人すら関取にした 経験が無いのである。 力士にとってプラスたる材料が見えない貴乃花部屋。 そんなダメぶりは既に痛々しい次元にまで来ている。 だが、貴乃花は本......続きを読む»

貴乃花が関取を育てられない理由。4

引退後のボーナスステージとも言える 若手の青田買いに自らの激し過ぎる気性が災いして 壊滅的な失敗をした貴乃花。 相撲界最大手だった二子山部屋に在りながら 自らの理想を体現すべく、 タニマチを排除し一般人からの支援を募った結果、 どちらも離れてしまうという 正に離れ業を演じた貴乃花。 盛者必衰。 栄枯盛衰。 平家物語の昔から言われているように、 いつまでも繁栄は続くも......続きを読む»

貴乃花が関取を育てられない理由。3

現役時代の名声が有りながら、 数々の騒動の影響からか 有力な若手が入門せず、結果として 泣かず飛ばずの貴乃花部屋。 こうだと思ったら一直線に進むタイプであることは 力士時代は他の追従を許さぬ圧倒的な 実力を身に付けることに寄与したのだが、 土俵を離れるとその一本気な気質が 裏目に出ると言うのは何とも皮肉である。 一本気な天才というのは どこに行ってもこのような衝突を繰り返......続きを読む»

貴乃花が関取を育てられない理由。2

平成の大横綱、貴乃花。 世間の小中学生がJリーグブームや スラムダンクの爆発的なヒットで サッカーやバスケに走る中、 旧時代の象徴ともいえる日本の国技・相撲で 数々の最年少記録を打ち立て、 そして長きに亘ってブームの牽引役として 相撲界に貢献し続けた。 その影響たるや凄まじいもので、 当時人気絶頂にして写真集「サンタフェ」で 話題をさらった宮沢りえと婚約に至ったと言うとこ......続きを読む»

貴乃花が関取を育てられない理由。

一時代を築いた力士が引退しその後独立すると、 直後に優秀な若手が育ち始める。 千代の富士が九重部屋を継いだ直後に 千代大海が入門してきたのは この典型である。 優秀な部屋頭が育つと、それに続いて 更に優秀な若手が入門し、 その背中を見ながら育ってゆく。 こうしてプラスの循環が成立し、 気が付けば角界をリードする部屋としての 立場を確立する。 だが、一時代を築いた......続きを読む»

モンゴル人と幕下相撲3。

モンゴル相撲をベースとしたスピードと テクニックで撲界を席巻し続ける、 モンゴル人力士達。 総勢27名の精鋭たちのうち 半数近くが超一流力士たる十両・幕内に 昇進しているという事実を見ても、 彼らのスペックの高さというのは 特筆すべきものであると言える。 対してかつて大相撲に一時代を築き、 相原勇との結婚騒動やボブサップとの 一戦であらゆる者の記憶に残る存在となった曙を ......続きを読む»

モンゴル人と幕下相撲2。

現在相撲界に所属しているモンゴル人力士が 27名居る中で、十両以上が10名、 そして最も多いのが幕下で 13名となっていることが判明した。 数字を考えると、その特筆すべき 優秀さに驚かされることだと思うが、 天邪鬼的な観点からこのモンゴル人比率を 考察してみよう。 つまり、比率として最も多い幕下力士が どのような背景から十両以上に 昇進できていないか? ということである......続きを読む»

モンゴル人と幕下相撲1。

モンゴル人。 昭和55年生まれである私からすると モンゴルと聞くと思いだすのは キン肉マンに登場した「モンゴルマン」である。 中国出身のラーメンマンが瀕死の重傷を 負った後でマスクマンとして再起を賭け、 名前を中国からモンゴルに変更するという ただそれだけの安易な理由がモンゴルマン誕生の 理由だったと記憶している。 モンゴルマンには別にモンゴルらしい技は 何も無かった......続きを読む»

【番外編】高校相撲の魅力。最終回

高校相撲には高校相撲のモラルがあり、 その中で彼らは手を代え品を代え 駆け引きという名のダーティファイトに 命を掛けていることが理解できた私。 そもそもこれをダーティと言っていいのか、 あくまでもルールの範囲内でのやり取りなのである。 大相撲の尺度で見ているからこその ダーティなのであり、逆に彼らから立ち会いの やり取りを奪ってしまうと勝負にならない 可能性すらあるのだ。 ......続きを読む»

【番外編】高校相撲の魅力。4

立ち会いの駆け引き、駆け引きというだけで 消化することがもはや困難な程、 相手を出し抜き勝利することに特化した 彼らの文化は、我々が普段相撲だと思って 見ているそれとは明らかに異なる。 いや、異なるのではない。 明らかに対極に位置しているのだ。 相手に感謝し、相手を全て受け入れ、 その上で相手を上回ることを目指すのが 大相撲であり、 相手を倒すことだけが目的で、 またそ......続きを読む»

【番外編】高校相撲の魅力。3

礼に始まり、礼に終わるのが 日本の「道」と呼ばれる伝統的競技の美徳。 勝っても負けても相手が居るからこその 自分であることを十分に理解し、 高めてくれる相手や環境に対して感謝の心を忘れない。 しかし、ここから相手や感謝という 道の道たる要素をそっくりそのまま取り去ると どういうことになるのか? そう。 勝つことに徹底的に特化した、 エゴイズム丸出しの単なる競技に成下がるの......続きを読む»

【番外編】高校相撲の魅力。2

行司が主審。 シャツにパンツに蝶ネクタイ。 高校相撲は相撲であって相撲でない。 開始3秒でその世界観をいきなり付きつけられた私。 例えるなら、 鈍器のようなもので頭を殴られた 時の衝撃である。 ちなみに鈍器のようなものが何かは 全くの不明である。 開始3秒でこの有様なので、 この後何が起こるかは全く判らない。 しかし、恐らく想像を超えてくることは確実である。 そし......続きを読む»

【番外編】高校相撲の魅力。

少し前の話だが、 高校総体相撲の部をNHKでテレビ中継していた。 確かに相撲は好きで、父に見せられて 四半世紀見続けているのだが、 アマチュア相撲となるとあまり知識もなければ プロとの違いも今一つ判らない。 うちの地元の工業高校が 臨時で相撲部を結成して、んで 全国大会に出た、というローカルな話くらいしか 記憶にないので、未来の関取、 未来の幕下力士を青田買いすべく 1......続きを読む»

【個性派列伝】Vol1.深尾(明瀬山) 最終回

恵まれた体格とスピードという、 本来であれば武器たる部分に依存することにより 逆に成長を止めている深尾。 現在の相撲では少なくとも通用しない。 今場所の3勝12敗という成績が それを如実に物語っている。 しかし5回に1度しか勝てない力士が 2回に1度は勝てるようになるには、 一体何をすれば良いのだろうか? ...続きを読む»

【個性派列伝】Vol1.深尾(明瀬山) 其の3

恵まれた体格とスピード、そして対応力で 幕下ではトップに君臨する深尾。 ブヨブヨの身体は幕下では脅威となり、 エリート達に相撲のある種の奥深さを 余すことなく見せつけているのだが、 残念ながら未だ十両には定着できていない。 これほどまでに武器が明確で、 攻守共に隙が無いように見える深尾であるが、 彼が十両で直面した壁とは一体何だろうか? 答えは、彼の武器にあった。 ...続きを読む»

【個性派列伝】Vol1.深尾(明瀬山) 其の2

異色の大卒エリート、深尾(明瀬山)。 実力者なのだが、誰もが衝撃を受けるのが いわゆるデブ的な体型であること。 最初に観たのが2年前だったのだが、 時と共にこの問題は解消され、 いわゆる力士的な体型に変貌していくものだと 高をくくっていた。 だが、深尾はそれほど甘くはなかった。 なんと、日を追うごとにだらしなさが 増していくのである。 ...続きを読む»

【個性派列伝】Vol1.深尾(明瀬山)

ここまで5タイプの力士が幕下には存在し、 不完全な故に思い入れが深くなり、 彼らを追いかけることから 幕下=AKB48・ジャニーズJr説を唱えてきた。 しかし、ここまで私は一般論としての 幕下という存在について説明してきたわけだが、 では具体的にはどのような面白い力士・ またそのエピソードが有るのか? といった部分については触れていない。 というわけで、当初は吐合のライバル......続きを読む»

幕下=AKB・ジャニーズJr説。

外国人エリート。 中卒・高卒エリート。 大卒エリート。 元関取。 持たざる者。 彼がら円形のジャングルで凌ぎを削り、 女神と死神が同時に微笑む舞台、幕下。 十両や幕内しか観ていないものでは 理解できないような超展開が待ち受けており、 流し見していると、二度見してしまうような 衝撃を受けることもしばしばである。 ...続きを読む»

普通の能力しか持たない人と幕下相撲。

外国人。 中卒・高卒エリート。 大卒エリート。 元関取。 誰もが特別な能力を持ち、 能力が花開く前だったり全盛期から衰えたりする中で 特別な能力を現段階の実力に見合った形で出している。 だからこそ未完成なスケール感や 落ちた者の哀愁と落ちたからこその凄味を 逆に感じることになる。 だが、最後に紹介するのはそういう 特別なものを持ちえない者の話である。 ...続きを読む»

元関取が幕下で取る理由。2

親方として相撲界に残るために かつて付き人に身の回りの世話をさせていた自分が 付き人として後輩の世話をする。 彼らを動かすものは、明日を掴むこと。 力が落ちようとも可能性がある限り、 心が折れるまで土俵に登り続ける。 力が僅かに足りぬ者が、少し足りないことを 自覚しながらも諦めきれずに戦う。 こういう生き方もあるのだと思う。 だが、元関取には彼らとは少し異なる人種も存在......続きを読む»

元関取が幕下で取る理由。

関取として一人前に相撲を取っていた 実績のある力士は、一体何故給料の一切出ない 大部屋でのハングリーな暮らしを受け入れることが 出来るのだろうか? これが陥落したての力士なら分かる。 何故なら彼らは調子が悪かったり 少し上手くいかなくて結果が伴っていない だけだからである。 野球で例えれば、一軍半の選手が 調子が多少悪いからと言って 野球選手としての道に別れを告げないのと......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
makushitasumo*gmail.com
*はアットマークです。

【Ustream】
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(10月17日現在)

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