幕下相撲の知られざる世界

月別アーカイブ :2011年07月

再起を賭ける元関取と幕下相撲。

まずは訂正から。 幕下に在籍する力士のタイプは4種類ではなく 5種類居る。 今まで紹介した以下の力士のほかにあと2種類が存在する。 ・外国人エリート ・大卒エリート ・中卒・高卒エリート こう見ると、基本的に幕下はエリートで 構成されていることが良く判る。 さて、今回は再起を賭ける元関取について紹介したい。 ...続きを読む»

吐合 VS 新十両。

幕下から十両に9名昇進した。 そしてその頃、吐合は幕下20枚目を旋回していた。 相撲で飯を食える立場の、9人。 ちゃんこを作り、部屋の雑用をしながら いつかの為に準備し続ける吐合。 実力が違うのは、相撲の質からも明らかだが、 成功者たる彼等と、未だ何も成し遂げていない吐合との 差は一体どの程度なのか? 同じ土俵で相撲を取るとしたら、 吐合はどの程度やれるのだろうか? ......続きを読む»

【ニュース】大相撲:9人が十両昇進

以下スポニチから転機。 八百長問題の影響で削減された 関取4枠(十両2、幕内2)を元に戻すことに伴い、 秋場所は大量9人が昇進する。 新十両は早大出身の直江改め皇風(きみかぜ、24=尾車)、 史上4番目となる所要8場所での昇進となった千代桜(23=九重)、 千代嵐(20=同)、琴勇輝(20=佐渡ケ嶽)、 モンゴル出身の旭秀鵬(22=大島)、飛翔富士(22=中村)の6人。 再十両は北勝国のほか、......続きを読む»

叩き上げのエリートと幕下相撲。

昨日は学生相撲のエリートの 完成度の高いが故の魅力について語ったが、 日本人エリートというのは実は 大学出身だけに限らない。 いや、むしろ日本人エリート枠という意味では こちらの方が主戦力と言えるだろう。 そう。 中卒・高卒力士である。 団塊の世代が 泣いて喜ぶキーワードとして 「金の卵」があり、中卒の少年がこぞって 集団就職をしていた時代が有り、 中卒が一つのス......続きを読む»

学生エリートと幕下相撲。

幕下には4タイプの力士が存在する、 という話は前回の項で説明した。 存在的には外国人力士はトリッキーなので、 2度と見られないインパクトを残してくれる。 漫画の世界とは異なり、このトリッキーファイターは 使い捨てになることは無い。 そう。 腕が4本になる天津飯や、 相手のエースをぶっ壊す、エースキラー南のように。 そう考えると、漫画の世界で例えると 正統派とも言える、......続きを読む»

【取組速報】2011年7月場所 吐合 7日目(VS 熊谷)

負け越しが確定した吐合。 しかし負け越しが決まったからと言って 気持ちを切らせているわけにはいかない。 そう。 4敗と5敗とでは雲泥の差なのだ。 基本的に同じ星同士が対決するので、 成績が悪い者の数は少ない。 つまり、5敗する力士はあまり居ないので 次の場所では「え?」というくらい番付が落ちてしまう。 ...続きを読む»

【取組速報】2011年7月場所 吐合 6日目(VS 竜電)

2勝3敗と後が無い吐合。 連勝しなくては4敗では幕下24枚目、 5敗では30枚目辺りまで落ちることが濃厚である。 18枚目というのもかなり微妙な位置ではあるが、 更に落ちてしまうと十両が見える位置まで 復帰するのにヘタすりゃ半年掛かるという 2番の結果次第で相当な ハードモードに 突入することが義務付けられてしまうのである。 そんな訳で今回の相手は竜電。 ...続きを読む»

外国人力士と幕下相撲。

幕下相撲は、十両や幕内の常識が通用しない。 幕下には幕下の論理があり、 その超然とした論理が土俵上で展開されると 熱心な観客(今のところ私だけ)は衝撃を受ける。 幕下独自の相撲が展開される理由について 勝ち越しと負け越しを交互に繰り返す 吐合を追う段階でそれとなく分析してみた。 すると、幕下の力士が4タイプに分けられる ということに気付いた。 ...続きを読む»

誰も見ない土俵で紡がれるストーリー。

1月までBSで1時から中継をしていた大相撲。 3段目の上位から始まり、幕下をたっぷり1時間半も 放映するのだが、本来相撲というのは こんなに下位から観るものではない。 それ故、土俵外に目をやれば、観客は ほぼ居ない。 たまに居る客はと言えば、飯を食ってるか パンフレットを観ているか、 芸者と乳繰り合ってるかである。 ...続きを読む»

吐合、再起。

幕下付け出しデビューから、 史上初の番付外への降格。 名前だけで見始めたはずの吐合が まさかこんなことになろうとは 予想だにしていなかった。 デビュー当初は、すぐに十両・ 幕内への出世を果たし、 「北の鵬」とか、 どこでも居そうな名前に改名して 相撲界と世間で折り合いを付けて 上手く生きていくのだとばかり思っていた。 ...続きを読む»

【取組速報】2011年7月場所 吐合 5日目(VS 大雷童)

連勝で2勝2敗のタイに戻し、 負け越し濃厚のところから生還した吐合。 吐合が泥臭く(恐らく)勝ちを拾い、 死屍を喰らい、激しい生存競争の中 食物連鎖の踏み台となることを 拒絶し続ける中で、何と 東龍 VS 希帆ノ海 碧天 VS 慶 という 吐合を通り過ぎた男達の 仁義無き戦いが繰り広げられていた。 今回の敵は大雷童。 ...続きを読む»

谷底。

十両目前にして足踏み。 そして全治半年の重症を負い、 かつてのエリートは序二段まで地位を下げていた。 日に日に番付で細くなる名前。 虫メガネが無ければ読めない、という 人権団体が失神するような あからさまなヒエラルキーが吐合に 圧倒的現実を突きつける。 そして圧倒的現実は、強者の眩いばかりの光を コントラストとして映し出す。 ...続きを読む»

【取組速報】2011年7月場所 吐合 4日目(VS 慶 )

中日8日目。 大相撲も吐合も中間地点を迎えた。 3日目に初勝利することで、 当面の目標たる勝ち越しに望みを繋いだ吐合。 基本的にオーソドックスで何でも対応できるスタイルなので、 トータルで勝負するタイプには強いが、 運動能力や野性味など、6角形にすると いびつな形になるタイプにはめっぽう弱い。 それ故モンゴル人との相性が悪く、 叩き上げの実力派といい勝負をするのだ。 ......続きを読む»

アクシデント。

大相撲デビュー後、十両入りを賭けた場所で ほぼ全敗という、もはや 「吐合に有りがちな試練」 という言葉で表現せざるを得ない苦難に苛まれる吐合。 幕下とは厳しいもので、 この成績だと何と一気に20番転落することになる。 東西20名に抜かれるというわけで、 一気に自分よりも40人が上にランクインするということである。 私の引き出しではこれに匹敵するのは キンキキッズのシングル2......続きを読む»

【取組速報】2011年7月場所 吐合 3日目(VS 碧天 )

当ブログ開設から早くも1週間が経過。 吐合の謎の真相に迫るべく、 彼の過去について暴いてはみたものの、 悲しいことに本人の調子が上がらない。 全7番の中で早々に2連敗。 番付を上げるには4勝以上が必要。 つまり、もう負けられないわけである。 テレ朝のサッカー はいつだって負けられないと煽っているが、 幕下の相撲は前提として既に毎回負けられない戦いである。 ...続きを読む»

プロの洗礼。

元学生横綱、吐合。 大相撲でデビュー以来、2連続勝ち越し。 ワキ毛ボーボー の小学生が狭い校庭で居心地悪そうに 徒競走に参加しているような、 そんな格の違いを見せつけたわけだが、 相撲界はいつまでも吐合を ワキ毛ボーボーのままで居させてはくれない。 ...続きを読む»

吐合、デビュー。

学生横綱でありながら事もあろうに 高校横綱に連敗した吐合。 本来であれば高校横綱の澤井(豪栄道)を 賞賛する声で湧きかえるはずなのだが、 その澤井も全日本タイトルを取ることは無かった。 ...続きを読む»

【取組速報】2011年7月場所 吐合 2日目(VS 希帆ノ海 )

吐合速報2日目。 初日に敗れた吐合は、幕下以下の特徴で 同じ成績同士で対戦相手が決定するため、 今回の対戦相手は必然的に0勝1敗となる。 今日の相手は、希帆ノ海。 ...続きを読む»

転落。

現高砂親方(元大関朝潮)も輩出したことのある 相撲の名門・近畿大学出身の吐合。 学生横綱という金看板を背負い、 前途洋洋な将来が待ち受けているものだと思われた吐合。 期待値が高まるのは当然のことである。 だが、そもそもOBが指し示すように 不安が無いわけではなかった。 ...続きを読む»

【取組速報】2011年7月場所 吐合 初日(VS 東龍 )

さて、名古屋場所2日目。 吐合登場! これまで散々吐合とは何者か? という謎掛けを一つ一つ解いてきたわけだが、 その戦いぶりを目撃する時が来たわけである。 ...続きを読む»

いつみても波乱万丈。

珍名と言うだけでなく、実は元学生横綱という 輝かしい経歴を持つ吐合。 学生横綱であれば、「幕下15枚目格付出」と言って、 本来序の口から下積みをしなくてはならないところを 相撲の世界では一人前たる十両にほぼ手が届く位置からの スタートで良い特権を得ていたわけである。 そう。 吐合は特権階級だったのだ。 ...続きを読む»

過去の栄光。

吐合という名に強いこだわりを持ち、 北の湖部屋にも関わらず、北ナントカの襲名に背を向けて 本名で勝負する吐合。 何というメンタリティだろうか。 名前を初めて見た時は、正直言ってつんくが モーニング娘。 と命名した瞬間を思い出したのだが、 考えてみるとこんな方がいいのかもしれない。 ...続きを読む»

謎解き。

前回、思わぬ形で幕下力士:吐合(はきあい)を知り、 衝撃を受けた私。 吐合とは一体何者なのか? 名前の由来は何か? 湧き上がる疑問の数々。 この大人の自由研究課題を 持ち帰り、自己満足だけの為にこの謎を解決する。 知的好奇心とかそういう類のものではない。 これは只の、下品な野次馬根性である。 そんなことは判っている。 それを置いても、この謎掛けは強烈過ぎたのである。 ......続きを読む»

衝撃。

夜勤前に偶然点けていたBSで放送されていた幕下相撲。 別に観るでも観ないでもなく、 朝の連続テレビドラマ小説状態で流していた私。 観客など殆ど誰も無い館内では 行事のよく伸びる声が館内にこだまする中、 テレビ放送して良いか微妙なレベルの相撲が ベルトコンベアから運ばれては終わり、 そしてまた運ばれるような感覚で粛々と進められていた。 ...続きを読む»

幕下相撲との出会い。

突然ですが、皆さんは幕下相撲って見たことが有るだろうか? 恐らく見たことは有ってもチラ見する程度で、 どんなものか知っている方は皆無に等しい。 そりゃそうだ。 NHKのBSで中継はしていますが、国技館ですら幕下までは ほぼお客さんが入っていないのだから。 ...続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・フジテレビ「グッディ」(2017年11月)
・TokyoFM「高橋みなみの、これから何する?」(2017年11月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・オピニオンサイトiRONNA(2017年11月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

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*はアットマークです。

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(12月13日現在)

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