幕下相撲の知られざる世界

横綱

日馬富士引退報道。ただ、無念。

日馬富士が、遂に引退の意向を示したという。 真相はこれから明らかになる。どこまで見えてくるかは調査次第だが、真相が究明される前に決断したことに驚いた。 ここまで事態がこじれながらも現役続行に向けて意思を示していた横綱が翻意した。落胆もさることながら、安堵した部分があることも事実だ。 事件の大きさを思うと、現役を続行することで日馬富士自身も相撲協会もダメージを受けることは見えていた。引退以外の着......続きを読む»

4横綱最後の砦:日馬富士。苦境に喘ぐ中、日本人より日本人らしい生き様に期待する。

2勝3敗。 上位との対戦を残して、この成績だ。 本来ならば、成績の悪い力士には滅法厳しい横綱審議委員会の諸先生方がここぞとばかりにマスコミの前で苦言を呈することだろう。実に簡単な仕事だと思う。 そしてマスコミもまた、本来ならばこういう成績の力士に対しては意地の悪い記事を書くことになる。「金星配給が歴代何位」みたいな、通算在位場所数を考慮に入れずに書くのだから、スポーツ新聞や夕刊紙というのも実に簡......続きを読む»

千代の富士死去。超人のモデルにもなった、その強さと時代性を考える。

漫画「キン肉マン」に登場する、ウルフマンという超人を知っているだろうか? キン肉マンの仲間として、アメリカ出身のテリーマンやイギリス出身のロビンマスク、そして中国出身のラーメンマンはメジャーだと思う。ラーメンマンに至っては彼単体の作品が有るほどだ。ちなみにラーメンマンの変装する「モンゴルマン」という超人も存在していた。 そして、日本代表として登場したのがウルフマンである。 力士をモチーフとした......続きを読む»

稀勢の里と日馬富士。一瞬の勝負を、見逃すな。

「なんで俺こんなに稀勢の里のことが好きなのかな。ゲイかな…。お互い隠すことなく力と力、心と心を出すことができる」 「一人のファンとして応援している。あいつ(稀勢の里)の相撲を見るとドキドキする」 そう稀勢の里を評するのは相撲ファンの有名人ではない。そう。横綱日馬富士その人である。以前も記したが、有名な話だが大事な話なのでもう一度書きたい。いや、何度でも書きたい。何度書いても味わい深い。何度読んで......続きを読む»

自分に勝つ琴奨菊。自滅する白鵬・日馬富士。二つの「そんなはずがない」が織り成す、魔法の先に有るものとは?

え? 嘘だろ? そんなはずがない。 あまりにも意外な光景が、この2日続いている。 そしてその中心には、琴奨菊が居る。 だが「そんなはずがない」のには二つの理由が有る。まずは、琴奨菊の相撲内容。そして、二人の横綱の相撲内容である。 琴奨菊は人生最高の相撲を見せている。これは素晴らしいことだ。だが、人生最高の相撲を取れているからといって、今この舞台でそれを実行することは容易ではない。 稀勢の......続きを読む»

拝啓 鶴竜 力三郎 様

拝啓 鶴竜 力三郎 様 寒さが染み入る季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。既に九州にいらっしゃるかと思いますが、博多と言えばこの季節になるとアラ鍋ですね。ちなみにアラ鍋と聞いて、間違えて魚のアラの鍋を作ってしまうというケースも有るそうですのでそちらが出てきた時はどうかご容赦頂ければと思います。…え?「それは『美味しんぼ』のエピソードだから大丈夫」?これは大変失礼しました。 さておき。 ......続きを読む»

鶴竜休場に対する世論の成熟。横綱審議委員会に左右されないファンの成長こそ、近年最大の変化である。

鶴竜が、夏場所休場を発表した。 横綱に昇進する2場所の充実ぶりは目を見張るものが有ったが、昇進後は良くも悪くも安定している。大崩れはしないが、あの時と比較するともう少しできるのではないかとも思う。 早いもので横綱昇進からもう1年が経過している。生涯でも最も充実しているかもしれない白鵬が相手なので、最高の結果を望むのは酷と思うが綱を掴んだ時のアッパー張り手のインパクトを再現できずに居るのは寂しいこ......続きを読む»

ダメ押しはモンゴル人特有のものではない。日馬富士2敗目から見える、激しさと品格の狭間での迷い。

日馬富士対豊ノ島の取組を観た。 立ち合いから日馬富士が圧倒。 土俵際まで電車道で持って行くも、いきなりのスローダウン。 隙が出来たところを豊ノ島が逆襲し、勝負有り。 談話によると、日馬富士は豊ノ島が既に 土俵を割っていたと勘違いしたらしい。 だがこの話、少し変ではないだろうか。 お気づきの方も多いと思うが、日馬富士はあの凄い立ち合いを見せた時は かなりの割合で勢い余ってダメ押し気味に、 時には......続きを読む»

異端の横綱、鶴竜。吹き荒れる3つの逆風をどう乗り越えるか。そのヒントは、身近なところに有った。後編

鶴竜が今場所横綱として初めての場所を迎える。 外国人として横綱に君臨することが 以前と比べると大きな意味を持たない今、 今場所の観るべきポイントは別になる。 それが何かを考えると、鶴竜は横綱として 3つの視点から異端であることが分かる。 一つ、 鶴竜は横綱昇進まで注目を集める存在ではなかったこと。 一つ、 鶴竜が横綱相撲でのし上がった力士ではないこと。 一つ、 高齢昇進だということ。 こ......続きを読む»

異端の横綱、鶴竜。吹き荒れる3つの逆風をどう乗り越えるか。そのヒントは、身近なところに有った。前編

鶴竜が今場所横綱として初めての場所を迎える。 モンゴル人力士として4人目の横綱であることを考慮すると 鶴竜がモンゴル人として、外国人として横綱になることは もはや異例ではない。 今までは外国人として、横綱をどう捉えていくか というポイントが一つのテーマに成っていた。 例えば、曙。 例えば、朝青龍。 彼らは外国人故に厳しい目に晒されてきて、 特に朝青龍についてはその厳しい目こそが 後の暴走を産......続きを読む»

鶴竜昇進で始まる、3横綱によるサバイバル。モンゴル人同士の仁義無き闘いに刮目せよ。

今日、鶴竜が満場一致で横綱への推薦を受けた。 これで鶴竜の横綱昇進は、決定的となった。 遂にモンゴル人3力士が横綱という、 前代未聞の未体験ゾーンに足を踏み入れることになったので 今回は近い将来どのようなことになるか 仮説を元に考えてみたい。 以前、日馬富士が昇進した際は、一時代を築いた一人横綱が 新たな横綱昇進した後何が起きたかを検証した。 結果、例外無く先輩横綱よりも後の横綱の成績が優秀で、......続きを読む»

横綱は休場しても地位は変わらないが、引退が迫る。日馬富士休場から、その特権の裏に有る厳しさを考える。

日馬富士が今場所休場することが決定した。 これについては意見が別れるところだと思う。 怪我をしても、大相撲の顔として責務を全うすべきだ、 というのも一つの意見だし、 横綱として万全の相撲が取れない状態なのであれば 一場所休んで体調を整えるべきだ、というのも納得の意見だ。 ただでさえ稀代の横綱である白鵬と 同時代に土俵に立っているために 批判されやすい日馬富士である。 強行出場すれば体調は整わな......続きを読む»

葛藤の末に掴んだ、6度目の優勝。最強横綱を倒すために日馬富士が取った、ハイリスクな決断とは?

日馬富士が6度目の優勝を決めた。 横綱昇進後に不振を極め、事有る度に 批判を受けてきた彼が毎日素晴らしい内容で結果を残し続けた。 遂に白鵬まで破って、文句なしの優勝である。 先日の記事では大鵬北の湖型の横綱相撲からの脱却、 そして安馬の相撲への回帰、ということで 今場所の好調を評した。 出来ない相撲ではなく、自分にしかできない相撲を取ること。 相手に左右されない、スピード相撲。 序盤で流れを......続きを読む»

稀勢の里と白鵬。稀勢の里と日馬富士。気高さと幼さが織り成す「真っ向勝負」とは?

稀勢の里が、2日連続で横綱を撃破した。 絶好調の日馬富士と、今場所危ない場面が 一つもなかった白鵬に対して完勝である。 その後発生した万歳三唱で水を差された、という話題が 相当な不快感を以って伝えられるほど、 余韻に浸りたい勝利だったことは間違いない。 優勝争いに直接的に関与していない状況だったからこそ 稀勢の里はあの相撲が取れたことは間違いない。 5月から、ノンプレッシャーであれば 白鵬とも互......続きを読む»

「稀勢の里が好き」と公言する日馬富士。彼らの対決が非常に噛み合うのには、理由が有る。

「なんで俺こんなに稀勢の里のことが好きなのかな。ゲイかな…。  お互い隠すことなく力と力、心と心を出すことができる」 「一人のファンとして応援している。  あいつ(稀勢の里)の相撲を見るとドキドキする」 何やら穏やかでない言葉が並ぶが、これは決して捏造ではない。 ご存知の方も多いかもしれないが、正真正銘日馬富士のコメントである。 何故かどちらもスポーツニッポンによる記事なので、 記者との信頼関......続きを読む»

1年間の苦難の末に得たもの。横綱昇進後の日馬富士が打ち立てた、新たな2つの価値観とは?

九州場所も9日目が終わった。 早いものであと6日でこの楽しい日々も 来年までお預けだと思うと寂しい気もするが、 ここ数場所と一つ変化したことが有る。 ここまで全勝が、2名居るのだ。 序盤に無類の強さを見せる白鵬が全勝であることは もはや日常の光景なので、そこは置いておこう。 もう一人の全勝。 これこそが、非日常。 横綱日馬富士が、盤石なのだ。 早い。 荒い。 強い。 松重豊さんの言うと......続きを読む»

日馬富士に芽生えた覚悟と、乗り越えた稀勢の里。白鵬への挑戦権の行方は?

もう10日目が終わってしまった。 相撲というのは始まるまで首を長くして待ち、 始まってしまうとあっという間に終わってしまうものである。 だが、我々にとってはあっという間の15日間ではあるが、 力士にとってはそうではない。 この15日間の中、常に自分を高い状態で保たねばならない。 そしてそれは、簡単なことではない。 例えそれが横綱であっても、大関であっても。 近距離で衝突し、押し合い投げ合う。......続きを読む»

何故日馬富士は、優勝と凡戦を繰り返すのか?力士の特徴を分ける、3つの資質を考えた。

日馬富士が、2日目に敗れた。 初日の勝ちが鮮やかだっただけに、非常に意外な結果だった。 考えてみると、彼は好調と不調を繰り返している。 不調の原因を、怪我に求める人が居るのだが、 私は予てよりそれが疑問だった。 そう。 日馬富士という力士は、怪我以前の理由で 不調に陥っていることが有ると感じるのだ。 怪我は確かにパフォーマンスを制限する一つの要因である。 だが、怪我は常につきもので、怪我を抱......続きを読む»

横綱大関が、結果を残す要因とは?

大相撲5月場所が始まった。 相撲が始まることに対する喜びを覚えながら たった今幕内後の取組などをチェックした。 強い者が実力通りの結果を残しているという 実感を抱いた初日だった。 結果を全て確認すると、大関横綱が全勝。 そして、関脇2力士まで勝利。 このような結果はあまり記憶にない。 そもそも大関が敗れることが波乱として 報じられることの少ない昨今である。 むしろ全勝であることの方がニュースな......続きを読む»

日馬富士の張り手解禁に見る、横綱としての覚悟とは?

初場所が始まった。 把瑠都の大関復帰や豪栄道の大関昇進など 今場所もまた刺激的な話題は事欠かないが、 一番のトピックと言えば、日馬富士である。 横綱昇進後に9勝6敗。 仮に大関でも赤点という成績は、物議を醸した。 やはり横綱昇進は時期尚早だったのではないか。 日馬富士が横綱に値する成績を挙げたのは 直前の2場所に過ぎなかったのではないか。 様々な意見が出る中、 横綱審議委員は2場所連続で1......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・フジテレビ「グッディ」(2017年11月)
・TokyoFM「高橋みなみの、これから何する?」(2017年11月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・オピニオンサイトiRONNA(2017年11月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

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(12月17日現在)

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