幕下相撲の知られざる世界

幕下力士

部屋頭を務め続けた北太樹が幕下で相撲を取る意味。

名古屋場所の千秋楽。 北太樹は、敗れた。 この取組で敗れることの意味を、観客は知っていた。幕下への転落。10年守り続けてきた地位を明け渡すことを意味していた。 私はこの一番を、複雑な想いで観ていた。これは北太樹にとって最後の取組なのか否か、分からなかったのである。 かつて幕下に番付を下げることは、引退を意味することが多かったように思う。十両を一つの区切りとして相撲人生を捉え、この地位を守れなく......続きを読む»

現実に打ちのめされながら大岩戸に声援を送る行為こそ、相撲の醍醐味である。

早いもので、当ブログ開設から6年経過した。 「幕下相撲の知られざる世界」は、友人のインターネットラジオで幕下の面白さを語ったところ、記録に残すべきだと言われたことから何となく始めた相撲ブログである。吐合に興味を抱き、小窓から半笑いで幕下を観ていたのが原点なので、当初は書きたいことを書き終えたらもう何も残らないのではないかと感じていた。 事実、当時の私は相撲をそれほど熱心に観ていた訳ではなかった。......続きを読む»

美しい優勝の裏に有る、期待ゆえの不安。大岩戸に揺れる名古屋場所。

美しい優勝だった。 素晴らしい優勝だった。 夏場所の大岩戸のことだ。 自分が肩入れしている力士のハッピーエンドを望むのは自然なことだ。だが、幕下には120人の力士が居る。等しく関取を目指して努力している。実力差は紙一重だ。そういう中で、自分の応援している力士だけが報われることは、そう無い。 その力士が勝てば、相手力士は敗れる。単純な話なのだが、ある力士に肩入れするとそういう至極当然なことをつい......続きを読む»

夢が叶わぬ幕下で、6連勝の大岩戸に夢を見る。

諦めなければ夢は必ず叶う。 成功者が人々にこのように語る場面をよく見る。彼らは間違いなく努力している。そしてその努力が報われたからこそ、自らの成功体験を元にこのような話を人々の前で行なっている。 並外れた努力だと思う。効果的に、効率的に。そこに有るのはただの努力ではない。そこにはある種の真理が有ることだろう。 私もその言葉が正しいと思っていた。数年前に幕下相撲を見るまでは。 120人の力士が......続きを読む»

闘え、豊ノ島。

頑張れ。 もう一度上がってきてほしい。 私はアキレス腱を断裂した豊ノ島に対して、現役続行を決めた時にそう思っていた。 その気持ちに偽りはない。だが、豊ノ島だ。あの、豊ノ島である。33歳になろうとも、1年前に幕内総合優勝を争った実力者なのだから、コンディションが戻らなくても性能の差で圧倒してしまうだろう。そう考えていた。 苦しい闘いになるとは思っていたが、その相手は自分自身になると考えていた。気......続きを読む»

コーチ役と、関取復帰の夢。頑張れ、大岩戸。

「え、あの『I love 吐合』の方ですか❓お噂は予々伺っております!」 2月終わりの寒さが染み入る中、八角部屋の外で廻一つで話に付き合ってくれた力士。それが、大岩戸だった。 人懐っこい笑顔と、力士にはあまり見ない普通の気遣い。力士の多くが大相撲の世界以外を知らないせいか、力士としての常識と、力士としての振る舞いを身につけている方が大多数だ。力士のプロとしては素晴らしいのだが、あくまで彼は力士で......続きを読む»

【ニュース】千代鳳ら4人が十両昇進。

新十両が発表された。 4名の昇進者のうち、 千代鳳と千昇は初昇進、 里山と荒鷲は再昇進ということになった。 全員がそれぞれの色を持つ実力派であることは 間違いなく、既に十両にふさわしい取組内容を 初場所でも見せていたため、 立ち合いの早さとその後の展開の激しさが 幕下とは段違いの世界に於いても ある程度出来るのでは?という思いがある。 中でも注目なのは、吐合との歴史に残る デスマッチを制して十......続きを読む»

佐久間山と吐合の奇妙な縁。

佐久間山の連勝が話題である。 日大出身で、元学生横綱。 今年の7月にデビューし、序の口・序二段・ 三段目と圧倒的な内容で全勝。 ここまで21勝。 気が付けばデビューから26連勝という、 これまでの記録を意識せざるを得ない状態になっていた。 記録保持者が板井であり、相撲界にとっては 八百長問題も含めて踏み絵的な存在だったことも 重なって、佐久間山の記録更新は俄かに熱気を帯びてきた。 だが、幕下の......続きを読む»

【ニュース】明月院、十両昇進に伴い改名。2

昨年の学生横綱にして今場所の成績により 十両昇進が決まった明月院。 彼はこれを機に千代大龍という名に 改名することになったわけだが、 残念ながら彼はここで彼にしか持ちえない アドバンテージを失ってしまった。 考えてほしい。 「千代大龍」と言われるのと 「明月院」と言われるのとでは どちらが印象に残るだろうか? ...続きを読む»

【ニュース】明月院、十両昇進に伴い改名。

昨年の学生横綱である、 明月院が十両昇進した。 近年学生出身の力士が大相撲入りした後に 苦戦しており、幕下付け出しデビューの基準を 厳格化する要因となった。 そのため、1年以内のアマチュア横綱・学生横綱・ 実業団横綱・国体横綱のみに この権利を限定することになった経緯が有ったため、 実績としは間違いない明月院についても 将来性については一抹の不安を抱えていた経緯がある。 だが、1場所遠回りした......続きを読む»

【ニュース】大相撲:9人が十両昇進

以下スポニチから転機。 八百長問題の影響で削減された 関取4枠(十両2、幕内2)を元に戻すことに伴い、 秋場所は大量9人が昇進する。 新十両は早大出身の直江改め皇風(きみかぜ、24=尾車)、 史上4番目となる所要8場所での昇進となった千代桜(23=九重)、 千代嵐(20=同)、琴勇輝(20=佐渡ケ嶽)、 モンゴル出身の旭秀鵬(22=大島)、飛翔富士(22=中村)の6人。 再十両は北勝国のほか、......続きを読む»

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スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

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(10月19日現在)

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