幕下相撲の知られざる世界

稀勢の里グッズで一つも売れなかった、あのいやげものを買ってみた。

このエントリーをはてなブックマークに追加

大相撲2日目を迎えた月曜日。 私の元に、多くの方が同じ知らせをしてきた。

「西尾さん、こんなに稀勢の里が人気なのに、一つも売れていないグッズがあるらしいですよ。」

当ブログを長くご覧の方は知っていると思うが、私は国技館の誰も買わないような土産物、通称「いやげもの」を買い集めている。

古くは高見盛皿に始まり、文字が小さすぎてほぼ見えない白鵬キャップ、瀬戸物で5000円もする(ただし50%オフ!)琴奨菊フィギュアなど、実家に帰るとそういう代物が所狭しと顔を並べている。

もう一体この大人の遊びにいくら費やしたことだろうか。一時の笑いのために、私はどれだけの無駄をしてきたのだろうか。そう思うと何だか清々しい気分だ。

そもそも無駄か有意義かというのはその人が決めることだ。宝飾品に金額を費やす女性のことを男性が理解できなかったり、翻って高級車に金を掛ける男性のことを女性が理解できなかったりと、性別や年齢、これまで培ってきた背景によって是か非か判断が別れる。

そう。 誰しも納得する金の使い方などあり得ないのである。

ならば徹底して自分が納得し、自分が楽しい浪費をしてやろうではないか。私にとって楽しい金の使い方。それこそが、誰もが買わないような国技館の土産を並べて大笑いすることなのだ。

そういう私のことをよく知る方は、事ある度に面白い土産を紹介するようになった。そして今回のターゲットは遂に、国技館でのいやげものという概念をスポーツ紙で紹介するに至ったほどの大捕物である。

スポーツ報知によると、それはどうやら新商品であるようだ。少なくとも私はこれが売られていることを知らなかった。稀勢の里グッズでも売れないものは何かと聞かれれば、迷わず私は稀勢の里携帯クリーナーと答えていた。

あれはリアル表現を追求するがために、あろうことか稀勢の里の取組前の表情をなんと写真を張るという方法で表現した代物であった。

リアル表現はいやげものの王道だ。気合いを入れる高見盛を写真で貼り付けた高見盛皿はその典型だ。リアルに表現することが何故これほどまでにリスクかと言えば、商品として上手に形にしなければ単に不気味という印象を与えやすいからだ。

だからこそリアルさを追求するのであれば、表現方法が重要なのだ。何の工夫もなく単にリアルなだけでは不気味さが際立ってしまう。避けるべきは不気味ではない表現ということである。

と、ここまで長く話してきてわかっていただけたと思うが、リアル表現で素晴らしい土産を作るには、不気味さを中和する工夫が必要だということである。難しいことだ。だが、土産物業界は何故か、すぐにリアル表現をしたがるのである。

そして今回も多分に漏れず、彼らはリアル表現という手法に出てしまった。いやげものの購入を4年も続けていると、リアル表現の地雷度はなんでも鑑定団の横山大観の作品と同じくらい高いことを心得ている。

不気味すぎて売れないと店員が嘆き、当日私が商品名を伝えたら爆笑されてしまい、支払いの時に会話にならなかった、その商品を今ここで紹介しよう。

マスク

見よ。 この不気味さを。

2場所連続優勝で人々を感動させたヒーローの造形ではあるのだが、そして、同じ顔であるはずなのだが、一体どうしてこんなことになってしまったのだろう。造形にある種の美があるはずなのに、魂の所在が不明確だと不気味なのは最近話題のドラマ「あなたのことはそれほど」に出てくる東出昌大の怪演で十分理解している。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
稀勢の里
番外編
タグ:
リアル表現
リアル表現の不気味さ
あなそれ
あなたのことはそれほど
なんでも鑑定団
横山大観
国技館
いやげもの
稀勢の里
稀勢の里マスク

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

稀勢の里グッズで一つも売れなかった、あのいやげものを買ってみた。

相撲協会公式ツイッターにこのフェイスマスクの宣伝があったんですが、
>>https://twitter.com/sumokyokai/status/864671624951349248

白鵬→まだわかる、遠藤→まだわかる、
稀勢の里→ファッッ?というレベルです。「このマスクの力士は誰か」クイズになりそうです。
そりゃ売れないでしょう。誰か止めるヤツはいなかったのか。

稀勢の里グッズで一つも売れなかった、あのいやげものを買ってみた。

せっかくですから、白鵬マスクと稀勢の里マスクでやりましょうかw
と、敢えて? ここに書いてみますw

こんな記事も読みたい

【ミドル級は最も層が厚い?】村田諒太vsアッサン・エンダム⑤【フシ穴の眼 〜スポーツ編〜】

FMW パンフ00年11月横浜 冬木対ハヤブサ、01年8月駒沢 ハヤブサ対金村、さらば邪道!大仁田厚、邪道降臨 00年7月大仁田対三四郎 ビデオ【極上の“T-1二見激情”見参】

【オッズと予想】村田諒太vsアッサン・エンダム④【フシ穴の眼 〜スポーツ編〜】

ブロガープロフィール

profile-iconnihiljapk

スポーツライター:西尾克洋が運営しております。相撲などのスポーツライティング、コラム、企画構成など手広く承っております。お気軽にお問合せ下さい。

【過去のお仕事】
・日本テレビ「超問!真実か?ウソか?」(2017年6月)
・テレビ朝日「サンデーステーション」(2017年5月)
・スポーツナビコラム:西岩親方インタビュー(2016年3月)
・現代ビジネス(2017年2月)
・ビジネスジャーナル(2017年9月)
・週刊Flash(2017年1月)
・Palm Magazine(2010年)
・大相撲ぴあ(2015年12月)
・静岡新聞(2015年10月)
・SBSラジオ(2017年3月)
 への寄稿など多数。

【Mail】
makushitasumo*gmail.com
*はアットマークです。

【Ustream】
http://www.ustream.tv/channel/makusearch
  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:13243471

(11月19日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. デーモン閣下の白鵬への問題提議。何故閣下だけがこの損な役割を引き受けられるのか?その根底に有る、相撲に対する想いとは?
  2. 序ノ口力士:服部桜の3度に亘る敗退行為に、深い悲しみを覚える。
  3. 史上最強の大関は誰か?歴代大関ランキング 後編
  4. 遠藤の新四股名が決定!「清水川」。この四股名が優れている理由とは?
  5. 土俵態度が物議を醸す白鵬。偉大過ぎる人間:白鵬の影が批判を許さぬ今、横綱審議委員会の真価が問われる。
  6. 琴欧洲の短期間での衰えは、肉体的なものだけではない。引退前に大砂嵐との対戦を希望する理由とは?
  7. 日馬富士への問題発言に見る、守屋氏が横綱審議委員に相応しくない理由。
  8. 稀勢の里は、麻薬だ。
  9. 舞の海さんの排外発言騒動。しかし、実は直後に真逆の発言をしている。どちらが真意か。各自観て判断頂きたい。
  10. 照ノ富士の変化と差別を結びつける前に、考えて欲しいこと。

月別アーカイブ

2017
11
10
09
07
05
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
03
02
01
2011
12
11
10
09
08
07

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年11月19日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss