2006年07月31日

ガトリン選手も屈した『オリンピック』という名のルール

こんにちは!

今日、また1つ『オリンピック』が罪を犯したかもしれません。

まずは、スポーツニッポンの記事から。

ガトリン陽性反応 永久資格停止も


 陸上男子百メートルの世界記録保持者で04年アテネ五輪金メダリストのジャスティン・ガトリン(24=米国)が、禁止薬物に陽性反応を示していたことが29日、明らかになった。4月のドーピング検査で筋肉増強作用のあるテストステロンか、その類似物質が検出された。違反と認定された場合、ガトリンは2度目になるため、国際陸連は「規則に従って永久資格停止処分となり、9秒77の世界記録も抹消される」と発表した。
 ガトリンは自ら声明を発表して衝撃の事実を公表した。声明によると、陽性反応を示したのは4月22日にカンザスシティーで行われた競技会後のドーピング検査。大会ではリレーに出場したが、6月中旬に米国反ドーピング機関(USADA)から「検査でテストステロンか、それに似た物質が検出された」と通告された。結果を知ったガトリンは、ショックを受けたまま6月下旬に行われた全米選手権に出場。しかし、7月に行われた2度目の検査(Bサンプル)でも高いレベルのテストステロンが検出された。
 声明では「禁止薬物と知って摂取したことは1度もなく、この結果は説明できない」と弁明。今後はUSADAの調査に全面協力するほか、釈明の場となる聴聞会への出席にも同意した。国際陸連の担当者によると「聴聞会までレースを走らないことでUSADAと同意した」という。
 ガトリンは落ち着きがない症状の「注意欠陥多動性障害」(ADHD)を克服するため、子供の頃から薬を服用。これに含まれていた興奮剤が検査で要請反応を示して、01年に2年間の出場停止処分(その後1年に軽減)を受けた。それだけに、グラハム・コーチが「親やコーチも含めて他人から渡されたものは一切服用しない」と話すほど薬の摂取には慎重になっていた。
 今年5月には、パウエル(ジャマイカ)に並ぶ9秒77の世界タイ記録をマーク。右ひざの違和感を訴えて今月から競技会には出場していないが、復帰後は“単独”での世界記録樹立を狙うはずだった。友人によると「ここ数日は泣いて暮らしている」という“世界最速の男”が、選手生命の危機に立たされた。  


私としての本来のコメントを述べる前に、まずはテストステロンについて。
テストステロンは男性ホルモンの1つであり、それゆえ当然のことながら本来の体内にも存在する。
そこで、類似物質であるエピテストステロンとの比較で『ドーピング性』の有無を判定する。
自然体では基本的に『1:1』となるが、これが通常『6:1』を上回った場合に、ドーピングと判定される。
ところが、この判定方法に個人差を見逃すという重大な欠点があることは『飲酒運転』の判定などと同様である。
現実にテストステロンに絡む問題は長い歴史があり、数々の悲劇を生んでいる。
かのベン・ジョンソン氏が陸上界を追われた原因の『スタノゾロール』などとは意味合いが全く違うのである。

で、以下本来のコメント。

そもそも『反ドーピング』は何のためにあるのだろう?
『ドーピング問題』はもともと重量挙げの世界で言い出されたものと理解している。
『重量挙げ』とは、日本人的なイメージとは裏腹に確率に依存した競技と考えている。
つまり『ドーピング』は純粋に『確率を上げる行為』であり、一種の『ゴト行為』である。
だからこそ『ドーピング』を忌むべき行為として非難すべきものという枠組みが定着したと言えるのだろう。

ところが、最近の『反ドーピング』には、本質を外れた、別の意味合いが強いような気がする。

政治的意味合いだ!

現在の多くのスポーツはオリンピックを中心として活動している。
いや、直接とは言わないまでも間接的なものを含めればオリンピックを無視したスポーツなんてこの世に存在しないのかもしれない。
ちょうど英語やキリスト教が、いわゆる『アンチの社会』に少なからず影響しているのと話が似ている。
そしてオリンピックには『政治の排除』が憲章にはっきりと謳われている。
本来スポーツというものは『オレがルールブック』であり、ルールを決めてしまったらあらゆる外力にも屈しないというのが理想の姿である。
たとえそれが『殺人』であったとしても、ルールにおいて正しければ問題はない(ここでは『格闘技におけるアクシデント』を指して言う)。
と、ここまでは『政治の排除』は正しい考えである。
しかしそれは『ルールが政治を否定する』のであって、決して『政治がルールを否定する』のではない。
ところが現在の構図は『オリンピックの肥大化』→『ドーピングが政治の具となる』→『反ドーピング』であり、本来の理念とは正反対なのである!
そんな『歪んだ形の反ドーピング』を許していい訳がない。

許してしまった末路は新たな人権問題として現れる。

病人という障害者の排除だ!

現にガトリン選手は、幼年期の障害克服のため使ってきた薬物がアダとなり1度選手資格を追われている。
今回これを1度目とした累積違反ということで永久追放という事態まで待っている。
しかし1度目のドーピングは、本来は忌むべき犯罪性のないもの。
それを累積を理由に機械的な『三振即アウト』では、将来において建設的ではない。
『過去の違反者との整合性が失われる』として、最悪永久追放が避けられなかったとしても、何かしらの救済策を与えるべきであろう。
例えば・・・

オリンピックの名において永久追放

という、条件をつけた制裁とすべきだろう。
(ちなみにこの表現、以前ヤフブロで日本国憲法第9条には『国際紛争解決の手段としては』という条件がついている、と言ったのとよく似ているww)
現時点でこれが何かしらの意味を成すとは思えない。しかし・・・

『オリンピック』がスポーツの全て、ではない時代はいつかやってくる!!

後ほど『反ドーピング』支持者に重大なショックとなるかもしれない『ひとこと』を英語つきで話そうと思う。

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posted by nicebirdie |13:42 | オリンピック・世界選手権 | コメント(0) | トラックバック(0)
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