2006年10月11日

昨日の東京ドーム (永田遼太郎)

20061011-06.JPG
本当にここは東京ドームなのか?

昨日は東京ドームに巨人対中日戦を見に行った。
結果はご存知のとおり、昨日のゲームで勝利した中日ドラゴンズが2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を決めた。

それにしても驚いたのが中日ファンの数。
レフト側外野席(巨人応援用区域は除く)はもちろん3塁側一階内野席の全てが中日ファンで埋め尽くされていた。
「ここはナゴヤドームか?」と錯覚するくらい1席の空きもないスタンド。
対する巨人側はというと、「これがシーズン最終戦か?」と思うくらい寂しいもの。あちらこちらに空席が見えた。これではどちらのホームだか分からない。

来季、巨人の逆襲が始まる

そんな状況に反発するように、昨日のゲームでは来年の巨人の逆襲を予感させるシーンがいくつかあった。
ひとつが7回裏に飛び出した高橋由伸、小久保裕紀の連続本塁打だ。
そのなかでも特筆すべきが高橋由伸選手の復調である。
昨日のゲームでも1本塁打含む3安打猛打賞の活躍をした高橋は10月に入り7試合連続安打。9月終了時点では2割4分1厘という低打率だった高橋が、ここ10日間で打率を2割6分まで一気に引き上げた。
10月の月間成績は25打数13安打3本塁打7打点。遅ればせながらジャイアンツにようやく明るい兆しが見えてきた。
もうひとつここで取り上げたいのが、昨日好救援をした林昌範と豊田清の両投手。
林は1死2塁でクリーンナップを迎えたあの場面を、福留をピッチャーゴロ。ウッズ敬遠後、森野をレフトフライで詰まらせ冷静にピンチを切り抜けた。
9回途中から登板した豊田も、かつて西武で活躍していた頃の安定感を取り戻し中日打線に付け入る隙を与えなかった。
もし、10回裏1死1塁で斉藤が出た場面で試合を決めていたら、中日の胴上げ阻止はもちろん来季に向けて弾みがつくゲームだったに違いない。
私個人としては来年、林選手をセットアッパーに、豊田投手を再びストッパーとして固定出来るのが一番だと考えている。
これに若い鴨志田貴司、久保裕也、さらに会田有志らが、今年のソフトバンクの藤岡、柳瀬のようにセットアッパーとして機能すれば、まず今年のようなチームにはならないだろうと思っている。
先発陣も事欠かない。
上原浩治、内海哲也、ジェレミー・パウエルの三本柱に、後半戦になって頭角を現したジャン・チェンミンに西村健太朗、先日ファームを見に行った際に目を引いた福田聡志も来年は期待できそうだ。
これにベテラン工藤公康と今年は1軍デビューがならなかったルーキーの辻内崇伸、起用法によっては野間口貴彦も浮上してくる。

真の球団改革を

以前、巨人のシーズン最終戦は順位に関係なく、早々に席が完売しているのが通例だった。
しかし、昨日の1塁側内野席はとても同じ球団のホームゲームとは思えないほど空席が目立ち、シーズン最終戦のセレモニーも、選手がサインボールを投げ入れて終わりというあっさりとしたものだった。
監督のスピーチを期待して、中日の胴上げ時にも耐えて最後まで席を立たなかったファンは完全に肩透かしを喰らった感じだが、本当にあれでよかったのか疑問が残る。
野球専門誌以外の編集者各氏に話を聞くと「野球特集はどうしても阪神特集でないと、今、雑誌が売れないんだよね」と嘆いている。
来年以降の人気回復には、雑誌、ネット媒体の露出をバンバン増やし、新しいジャイアンツの姿を野球ファン全体にもっとアピールしていくべきだろう。

球界に多大な影響を与えるのは今も変わらない

私は少年時代から、ジャイアンツがどちらかというと嫌いだった。
強くて人気があった当時のジャイアンツがどうしても自分の肌に合わなかった。
生まれて初めて見に行ったプロ野球がレフト側阪神の応援席。
さらに試合は1点差で巨人の勝利に終わったことが私の巨人嫌いに影響したのは確かだろう。ちなみにこの年、巨人は藤田元司監督のもと優勝を果たしている。
「アンチ巨人は結局、ジャイアンツファンだ」とよく巷では言われるが、結局私自身もそうだったのかなって最近じゃ思うようになった。
やっぱりジャイアンツが元気じゃないと日本のプロ野球はつまらない。
楽天・野村克也監督も著書の「巨人軍論」で、『私は大の巨人ファンだ』と公言している。
現在はオリックスの清原和博も西武時代、日本シリーズで巨人に勝利目前となったその瞬間、大粒の涙を流していた。
二人にとって巨人は、今でも特別な存在に変わりないだろう。
それだけ巨人は球界に影響力のあるチームなのだ。
きしくも昨日、来季の一軍野手総合コーチとして伊原春樹氏の入団が発表された。伊原氏は西武黄金時代を支え、当時は日本シリーズの大舞台で巨人に何度も苦汁を飲ませている。
巨人の弱点も知る伊原氏がチームをどう変えるのか今から楽しみだ。
そして、アンチ巨人にとって憎たらしいほど強いかつての輝きを取り戻してもらいたい。
今週15日(日)の神宮球場。
敵地ではあるが、ファンは生の原監督の声が聞けることを待っている気がしてならない。
いったいどんなラストが待ち受けているのだろう。
パリーグプレーオフの行方も気になるが、こちらも大いに気になるところだ。



posted by 永田遼太郎 |19:03 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2006年10月10日

パ・リーグプレーオフ第1ステージ第3戦取材日記 ~1年間の連載を終えて~(永田遼太郎)

昨日の試合後、ベンチ裏で赤田将吾が肩を震わせ泣いていた。 
彼のあとをついて一緒にインボイスSEIBUドーム名物の“心臓破りの階段”を駆け上る。 
道中、いつもは笑顔でお疲れ様でしたと言ってくれるライオンズのマスコットガールや、球団職員のみなさんまで号泣しているのを見かけ、思わずもらい泣きしそうになった。 

「王さんのために」やら「新庄のために」連日加熱する世論に後押しされたかのように、なぜかライオンズだけ大義名分がないような言われ方をされた今年のプレーオフ。
 
専門誌などのインタビュー取材を一時休止してまで、今季の優勝にかけていた松坂大輔の気持ちを考えると、正直、試合後やりきれない想いでいっぱいになった。 

プレーオフ第3戦、球場は2万9千人と若干の空席が見られた。 
たしかに昔と比べライオンズの人気は低下したかもしれない。
初めて西武球場(現インボイスSEIBUドーム)に足を運んだのは、僕が9歳の時。
あの頃に比べれば、ライオンズに対する世間の目は少しずつ変わって行ったのかもしれない。 
昨年は身売り話まで飛び出して、選手だけでなく、監督やフロントやファンの人達まで歯痒い思いで今季を迎えたのは間違いない。 
それでもチーム、フロント一丸となって汚名返上に今年はみんな奔走する姿を1年間取材を通して見て来た。 
僕もそれに一役買おうと、今年ライオンズの1年を必死で追った。 
だからこそ「あっけない幕切れだったな」っていうのが正直な気持ちだし、これで終わっちゃたのかなぁ…と思うとなんだか寂しくもあった。 
伊東監督が球場を後にしようと車に乗り込んだ際、「今年1年みんなありがとうな」と報道陣に向かって言った一言が深く心に突き刺さった。
球団広報さんにも「また来年、一緒に仕事しましょう」と言われ、それなりの達成感も感じた。 
今回の経験は僕のライター人生で本当に貴重なものにをなったと思ってているし、このような機会を与えてくれた関係者のみなさんにはこの場を借りてお礼を言いたい。
それと試合が終わってお疲れのところを、未熟者の僕に対し暖かくコメントを返してくれた選手やコーチや監督のみなさんにも本当にお礼を言いたいです。さらに取材中、仲良くしていただいた新聞記者のみなさんやスポーツナビの連載を最後まで読んでくれた読者のみなさん本当にありがとうございました。
ライオンズの連載コラムは今回をもって一時、終了となりますが、まだプロ野球シーズンは終わってませんし、これをバネに、僕自身もうワンランク上を目指して頑張ります!
これからもよろしくお願いします。

※スポーツナビ本体で「第1ステージ総括」の記事がアップされています。1年間の想いの丈を綴りました。ぜひ、読んでください。

posted by 永田遼太郎 |13:02 | 西武ライオンズ | コメント(5) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2006年10月08日

パ・リーグプレーオフ第1ステージ 第2戦取材日記(永田遼太郎)

パ・リーグプレーオフ第1ステージ 第2戦
西武ライオンズ3-11福岡ソフトバンクホークス

今日もインボイスSEIBUドームに取材に行ってきました。
今日も西武サイドで試合を見ていましたが、最後に点差は開いてしまったけど内容的には紙一重だったと思います。

ポイントは5回裏の西武の攻撃。
西武・片岡の右翼線二塁打で2点差に詰めより、さらに1死2、3塁とした場面。
ここで、福岡ソフトバンクは先発の和田を諦め、西武に相性がいい柳瀬にスイッチしました。
交代直後、中島の犠牲フライで1点は許しましたが、その後はパーフェクトに抑えるピッチング。
柳瀬をあの場面で起用し、またあそこまで引っ張った森脇監督代行の好采配といえるでしょうね。
試合後、先発で途中交代した和田も、昨日は敗戦投手になってしまった斉藤和巳もみんな笑顔でバスに乗り込んで球場をあとにしました。

対する西武。
選手たちは、暗いムードではありません。
さすがに先発の松永は責任感じていたようでしたが、伊東監督も「(松永は)3回まで完璧なピッチングだったからね。代え時が難しかったよ」と彼をけっして責めることなく、割り切った表情でした。
車に乗り込み球場を後にする際も、「何か他に質問ある?」と報道陣に逆に問いかけるほど、さっぱりした様子で、「どちらにせよ明日やるしかないんだから。追い込まれたって感じは持ってないですよ」と気持ちを新たにしていました。

大激戦だった今年のパ・リーグペナント争い。
先に終戦を迎えるのはどこか。
明日も、インボイスSEIBUドームに取材に行ってきます。

posted by nextcircle |20:28 | コメント(0) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2006年10月07日

パ・リーグプレーオフ第1戦 取材日記(永田遼太郎)

20061007-00.jpg
今日は取材陣がいつもの3倍くらいになってました。
何の話かというとパ・リーグプレーオフの話です。
試合後の松坂選手の囲み会見ではもみくしゃになりながらコメントを何とか拾えました…
それにしても、今日の西武の勝ちは大きい!!
選手の大半が「今日の(斉藤)和巳さんは良かった。やっぱりいいピッチャーですよね」と試合後に相手投手を称賛していたことからも、こういう投手戦を制したのは本当に大きいと思います。
伊東監督も試合後に話していましたが、ワンチャンスをモノのした勝利とはこのことですね。
これで、明日先発する予定の西武・松永投手のプレッシャーも半減されるでしょう。
ちなみに今回のプレーオフ第1ステージの詳細記事は、第1ステージ勝者決定後にスポーツナビ本体で掲載される予定なので、そちらもよろしくお願いします。
明日もインボイスSEIBUドームへ取材行ってきます。






posted by 永田遼太郎 |23:43 | 西武ライオンズ | コメント(0) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2006年10月06日

掲載情報 ~2006年10月6日~(永田遼太郎)

20061006-00.jpgKKベストセラーズから10月4日に発行された月刊「CIRCUS」11月号にて元プロ野球選手のセカンドライフを描いた「あのドラフト1位選手は今」という特集記事を担当しております。
天理高校から読売ジャイアンツに入団した谷口功一さんや、現在は理学療法士としてご活躍されている元広島東洋カープの栗田聡さんなどを描いております。本屋さんで見かけたら、ぜひ手にとってご覧ください!

■スポーツナビ本体でプレーオフ第1ステージ直前レポート(西武編)を書いております。こちらもよろしくお願いします。



posted by 永田遼太郎 |00:46 | 仕事・作品 | コメント(0) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加