2006年07月30日

点と点が線に

今日全国高校野球大会の茨城代表が決まった。20060803-00.jpg
3年ぶり10回目の出場となる常総学院である。

3年前といえば、茨城県勢としては2回目の全国優勝を果たした年である。

それ以来、甲子園から遠ざかっていた。

世間では、監督が悪いとか選手の管理が悪いなど言われていたが、
私はそうは思わない。

なぜなら甲子園というのは、努力をした選手が行ける聖地である。
それを監督のせいなどにするなどは選手に失礼だと思う。

さて、今年常総学院が甲子園に出場できる理由(強さの理由)と
いうのは、打線のつながりだと思う。
初戦から決勝まですべて試合を観戦したが、
試合を消化するごとにつながりが生まれ、
そこから点が入るというケースが多かった。

また、ホームランを打った後でも、
また次のバッターがチャンスメイクする。
これでこそ真のチームワークと言える。

今年のチームの特徴としては、
一人一人の点が線で結ばれる時、
最高のチームワークを手にし、栄冠を勝ち取ると思う。


〔撮影:鈴木聡子〕


posted by 熊野秀俊 |21:24 | 高校野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月29日

一球の意味 ~1~

「野球は動きがなくて面白くない」と言う話をよく聞きます。
先日、我が家で行われたホームパーティーでもそんな話が出たので僕はこう言いました。
「野球には一球一球に意味があるんです。たとえば、一見なんて事ないストライク、ボールの判定でも、ゲームが大きく動いてしまう…そんな事もあるんです」と。
よく「バッテリーの配球が…」という話を耳にする方も多いと思うのですが、実際、ゲームの行方を大きく左右するのもこの配球だったりします。
人間がやる事ですから、コンピューターゲームのように投手が思ったコースへ十中八九行く事はまずありません。
抜けた球や逆球もあれば、わずかに高低や内外に外れたボールなど実際に投手が投げているボールは様々です。
ですからバックネットでキャッチャーが構えている絵を見ながら考える配球と打席に立っているバッターが見ている絵はまったく別物ですからバッテリーはその事を十分に踏まえて配球を考えなければいけません。
まして、その日の主審との相性もありますからストライクゾーンが一定して判定してくれる優秀な審判もいれば、その都度、ストライクゾーンが変わり、中には感情のままに判定する最悪の審判もいます。
そんな中で打者との駆け引き、ゲームの流れ上の駆け引き、様々なケースが存在しますから一見、単調に見える野球の試合でも、実際にはものすごい動きがゲームの中で存在しているのです。
そこに野手が絡んできたり、打者、走者が絡んできたり、自然環境が絡んできたり、様々な要素が絡んできますから野球は面白いのです。
今日のポニーリーグでも、そんな場面がありました。
第2試合に行われた墨田ポニー対石川ポニーの試合。
昨日の勢いをそのままに墨田ポニーは序盤から打線が爆発し4回終了時点で7-2と5点のリードを奪っていました。
しかし、連戦の疲れからか墨田ポニーの投手陣の制球が定まらず、5回、6回で計9点を奪われ逆転負け。一度は掴みかけた準決勝行きの切符がするりと手元から消えていきました。
こう報じてしまうと、墨田ポニーの投手陣たちの乱調ぶりばかりがクローズアップされてしまいますが、こうなるには複線がありました。

まずゲーム序盤の時点で、適度に球が荒れていた先発投手の印象が球審に「制球の悪い投手」とインプットされてしまったのでしょう。
こうなるとたまに際どいコースや逆球がコースに決まっても、その多くは「ボール」と判定される事が少なくありません。
中には、少々コースが外れていても「ストライク」を判定する球審もいますが、この日の球審のように終始、厳格に判定する球審も多く存在します。
ただ、まだ精神面で成熟しきれていない中学生のピッチャーです。
自分の中では「ストライク」と思っていた球が「ボール」と判定されてしまえば、当然、頭の中はパニックを起こしても不思議ではありませんし、突如としてゲームが崩れ大量失点を許すケースも多いのです。
ましてや味方打線に大量リードをもらった後なら、なおさらです。
よく「点差を考えて投げろ」などとよく言いますが、投手の立場からしてみれば、「せっかくのリードを守ろう」とかえって必死になってしまうケースも少なくないのです。
こうしたケースはプロの投手でもよくある事なので、中高生の選手がしてしまう事はけっして恥ずかしい事ではありません。
ましてや、全国大会ともなると連戦が伴うので普段どおり投げるのは難しいです。
連投と球数が増えれば当然、故障発生にも繋がります。
厳格な判定も良いですが、審判団の方には、その辺りも十分考慮してゲーム進行に尽くしてもらいたいものです。
学生野球と言えど、選手やチームスタッフは勝つ事に必死ですから。
話が大きくそれましたが、野球は「メンタルのスポーツ」ともよく言われ、バッテリーの状態がゲームを大きく左右します。
先ほども述べましたが、一球一球に大きな意味が隠されている事を野球ファンだけでなく、もっと多くの人に知っていただけたら僕らの仕事も少しは役に立てているのかなって思います。
また何か書きたい事があったらこうして書きたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

posted by 永田遼太郎 |00:07 | 今日のひとりごと | コメント(4) | トラックバック(0)
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2006年07月27日

未来の甲子園の星 ~第32回ポニーリーグ日本選手権大会3日目~

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25日に開幕した第32回ポニーリーグ日本選手権は、この日江戸川区球場で2回戦5試合、新座市営球場で2回戦3試合が行われた。
江戸川区球場では第5試合で今大会屈指の好投手・旭川中央ベースボールクラブの183cm右腕・三浦諒太君が登場したが、墨田ポニー・先発の松本大樹君との投げ合いの末、0-1で破れ、ベスト16で早々と姿を消した。
それにしても、二人の投げあいはそのまま高校球界に持ち込んでも十分見ごたえある中学野球界では近年、稀にみる投手戦だった。
最速138キロの速球を持ちながら、長身を生かしたカーブを織り交ぜ緩急を巧みに使った旭川中央の三浦君は将来が楽しみな中学野球界、屈指の逸材。
小野靖晃総監督が「将来はプロを目指せる素材」と太鼓判を推すに相応しい投球を見せた。
それ以上に良かったのが墨田ポニー先発の松本大輝君。
右のサイドハンドの投手で元巨人の斉藤雅樹氏を彷彿させる。
直球の球威・コントロールともに抜群で、ゆるい変化球とのバランスも素晴らしかった。
中学生に「あれを打ち崩せ」というのも難しいくらい、今すぐにでも高校野球の地区予選で十分通用する抜群の投球内容だった。
優勝候補の旭川打線を相手に7回を内野安打1本に抑えられたのだからこれ以上の完璧な投球はない。
両投手共に来期の行方が注目される。
主将も務める墨田ポニーの松本君は「(優勝候補の旭川BCに)ここで勝っても、まだ3試合あるので気を緩めずに1試合ずつ大事に戦っていきます」と気を引き締める。
しかし、全国大会の大舞台で緊迫の投手戦を制して得た自信は大きく「ここ来て成長している自分を感じる」と一言。
明日以降も楽しみに見て行きたいと思う。





posted by 永田遼太郎 |22:49 | 中学硬式野球 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2006年07月23日

夏の高校野球レポート4 ~埼玉~

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市立川越がジャイアントキリング(大物殺し)をやってのけた。
県営大宮球場で行われた夏の全国高校野球・埼玉県予選4回戦で優勝候補の一角と目されていた埼玉栄を相手に4-0と完封勝ち。ベスト16入りを果たした。

試合は、市立川越の左腕・長谷部優司とプロ注目の右腕、埼玉栄・木村文和の両投手の投げあいでスタートした。
木村が大会屈指の右腕という事もあり、試合の焦点は市立川越の長谷部が埼玉栄打線相手にどこまで持ちこたえるかというところだったが、テンポ良く多彩な変化球を投じ、相手打者に配球を読む隙を与えないピッチング。4回二死までパーフェクトに封じ込んだ。
5回に埼玉栄の1年生酒井亮に初安打を打たれるも終始慌てることなく最後まで自分のペースでの投球を貫いた。
一方の木村は1塁走者を出すと、相手の機動力で揺さぶられ制球を乱す場面がしばしば。6回、8回と2点ずつ奪われ本来、彼が持つ能力にほど遠い内容となった。
この日、両者の差を開かせたのは守備面。
埼玉栄が合計5つのエラーをしたのに対し、市立川越はショートの白石大樹が一瞬、内野安打かと思わせる打球を堅実に処理しマウンドの長谷部を再三にわたり盛り立てた。
埼玉栄の4番木村が打席に入ると、あらかじめ外野を深めに守らせ、本来なら外野の頭を越えていたかという打球も全て正面で処理するなど徹底したシフトで相手の好機を摘み取って行った。
攻撃面では選手9人がひとつになって、チャンスに送りバントをきっちりと決め、それを後続がタイムリーでことごとく返す勝負強さも光った。
派手さはけっしてないが、当たり前の事を当たり前にこなす堅実さが、この日の勝利を生み一見、番狂わせに思えるこの日のゲームは偶然の産物ではなく必然だったという事をここで付け加えておきたい。
市立川越のジャイアントキリングがどこまで続くか今後に注目したい。



posted by 永田遼太郎 |22:17 | 高校野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月23日

存続の行方

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“欽ちゃん球団”存続の行方が注目された7月22日の朝、僕は茨城県土浦市に向かった。
土浦市の隣には渦中の町、茨城県稲敷郡とつくば市がある。
いわずと知れた欽ちゃん球団のお膝元だ。
そこでこの日は、高校野球茨城予選3回戦・常総学院対岩井西、土浦三対水海道二の2試合が行われた。
地元強豪の二校の登場に球場は朝早くから超満員。
特に3年ぶりに夏の甲子園出場を目指す常総学院の試合を見ようと外野席を除く全ての席が溢れんばかりの人だかりで当地の野球人気の高さを窺わせた。
かくいう僕も、34年前にこの場所で生まれた。
幼少の時代は、年1回来るイースタンリーグ公式戦のゲームを見るのが楽しみな一人だった。
「某プロ球団がこの町に来るかもしれない」という信憑性のない噂に胸を躍らせては、その日が来るのを首を長くして待っていた。
ある意味、大人になった今もそうである。
だから一昨年に欽ちゃん球団がこの場所で本拠を置くと知った時、飛び上がるほど嬉しかった。
残念ながら、生まれ故郷の土浦がホームタウンになったわけではないが、それでも生まれ故郷の周辺に誇りに思えるような球団が出来るかもしれないと、まるで子供のようにはしゃいでいた。
そして今回の騒動である。
特にここでは、事件の概要がどうとか言うつもりもない。
ただ、この欽ちゃん球団がこの町から出て行くことは何とか防ぎたかった。
しかし、僕にはこうして文を書く程度の力しか持ち合わせていない。
だから、ここで一言だけ言いたい。
「茨城ゴールデンゴールズを続けてください」
この町には前述したような野球ファンがたくさんいます。
そして、このチームに期待し町の過疎化に何とか歯止めをかけようと頑張っている人達もいる。
そんな人達の為にもなんとかこのチームを続けてもらいたい。
ここで発言する事はさして影響のない事なのかも知れない。
それでも、この国のどんな小さな町でも熱心に野球を愛する多くの人々がいる事をここで伝えずにはいられない。
8月以降の試合については現在、白紙の段階だという。
こんな時だからこそ、地元で一試合を見たい。
そして地元の空気を感じ取ってほしい。
そこには今まで成し得なかった一体感が生まれてくるような気もする。



posted by 永田遼太郎 |09:33 | 社会人野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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