2006年07月08日
社会人野球の厳しさ ~セガサミー野球部都市対抗進出ならず~
日焼けで赤く染まった顔がさらに紅潮していた。 瞳から今にも零れ落ちそうなものを必死にこらえながら、いつもの“青島スマイル”で冷静にこの1ヶ月半を振り返った。 チーム創立して初めて臨む都市対抗野球予選。 セガサミー野球部は戦前の予想を覆すかのような快進撃を見せた。 1次予選の初戦となったWIEN’94戦を16-0で破ると、続く明治安田生命戦も6-5で勝利し、まずは2次予選へ進出した。 2次予選に入ってもその勢いはとまらず初戦、プロ注目の左腕・東京ガスの木村雄太からサヨナラ勝ちを収める大金星を挙げると、2回戦では再び明治安田生命から1イニング6点をあげる猛攻を見せ逆転勝ち、東京都第1代表決定戦に進出し念願の都市対抗進出まであと1歩まで迫った。 東京都の社会人野球では、この第1代表決定戦まで進むと、たとえそこで破れても続く第2、第3代表決定戦で敗者復活チームに勝利すると都市対抗野球に進出できるルールになっている。 つまり、この時点で第1代表決定戦に進んだセガサミーにとって、かなりの確立で本戦進出の可能性が残されていた。 しかし、ここで落とし穴が待ち受けていた。 第1代表決定戦ではチーム全体に固さが見られNTT東日本の左腕・上野の前に沈黙。1-6で敗退した。 続く第2代表決定戦でもJR東日本の斉藤貴に完封負け。 完全に糸の切れたような状態になったチームは、今予選で2度にわたって勝利している明治安田生命戦でも延長10回の末に1-3で破れ東京都代表の権利を失った。 それでも、東京・神奈川・埼玉の3地区の敗者復活となる関東代表決定戦で勝利すればという最後のチャンスが与えられたが、初戦の三菱重工横浜クラブ戦では初回3点を先制するも守りきれずに3-6と逆転負け。 続く日本通運との1戦でも終盤追い上げるもわずか及ばず、都市対抗出場は夢と消えた。 試合後、ベンチ裏でセガサミー青島健太監督は「目の前で行われていた事が現実。これが我々につきつけられたテーマなのでしょう」と冷静に結果を飲み込もうとするが、どうする事も出来ない様子だった。 「悔しい」を連発し、その目にこみ上げてくるものを必死にこらえた。 「ここまで5試合、こういう緊迫した中で戦って選手はよくやったと思う。ここでもがいた事が次なるいい経験になったと思いますね」あと1歩まで進みながらも詰め切れなかったもどかしい気持ちも当然あるだろう。 「これが社会人野球の厳しさですかね」選手の多くが今年、大学や高校を卒業したばかりの若いチーム。よくも悪くも今大会でその若さが出たといったところなのかもしれない。 約1ヵ月半、少ない選手層でよくやったという関係者も多かった。 最後のチャンスとなった関東代表決定戦では、ブラスバンド隊も結成され応援団もさらにバージョンアップとなった。 意外に、多くの一般ファンがネット裏に駆けつけていたのがこのチームの魅力だろうか。 社会人野球1年目のセガサミー野球部の挑戦はこれで終わったわけではない。 11月には毎年、大阪ドームで行われている社会人野球日本選手権も残されている。創立初年度の都市対抗野球進出は叶わなかったが、このチームが“真の社会人チーム”に生まれ変わった時、その魅力はさらに増しているに違いない。ここからの巻き返しに期待したい。![]()
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posted by 永田遼太郎 |08:36 |
社会人野球 |
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