2006年07月04日

スーパースターの後継者

今朝のテレビは、どのチャンネルをつけてもサッカー日本代表・中田英寿選手の引退の話題ばかりだった。

95年、ベルマーレ平塚に入団し、翌96年にはアトランタ五輪でブラジルに勝利し“マイアミの奇跡”に貢献、翌97年には日本代表に初選出され、98年には単身、イタリアに渡りセリエAのペルージャで活躍。日本人が世界で通用するという事を体現してくれた。

一部マスコミとの摩擦で、中傷される事も多々あったようだが、知り合いのサッカーライターやサポーターに話を聞くと、とても気さくな好青年だって話を聞く。そんな彼が第2の人生を切り拓こうと言うのだ。ここで僕が何を言おうというのだ。「今後のサッカー界発展のために頑張ってほしい」などと本人が当たり前のように考えているような事を僕は言うつもりはない。今はただお疲れ様という一言だけだ。それと日本サッカーをここまで引っ張ってくれてありがとうと。

さて、話を変えよう。
僕はスポーツライターと名乗っているが、実際のところ1週間のほとんどを野球と共に過ごしている。いわば野球ライターと言った方が正しい。
てなわけで、野球の話をここからしたいと思う。
サッカー界のスーパースターが中田英寿なら、野球界のスーパースターはSHINJOこと新庄剛志である事は言うまでもない。
その新庄もまた、今季限りでユニフォームを脱ぐ決意を固めている。
そこでファンサービスにと、ありとあらゆるパフォーマンスでスタジアムに集まるファンを楽しませている。
もちろん1番のファンサービスが“勝つ事”だと理解している彼は、西武、福岡ソフトバンク、千葉ロッテら上位チームを今季後半戦で一気に捲って1981年以来の優勝を本気で狙っている。
しかし日本ハムファン最大の心配事は来期以降、SHINJOが抜けた穴を誰が埋めるのかという事。
そこで今日、その穴を埋めるかもしれないスター候補生を発見してきたので、ここに報告する。
2003年秋のドラフトで自由枠獲得入団した糸井嘉男だ。
糸井は近畿大学から最速151キロの直球を売りに即戦力が期待され入団した。
しかし制球難の改善が見られずプロ入りから2年間、1軍での登板はなし。そこで糸井は投手として生きていく事を断念する事にした。
プロ選手としての生き残りをかけて今春、野手に転向した。
186cmと恵まれた体躯の糸井。50m走5秒7の俊足と最速151キロの直球を放った強肩は首脳陣も期待していた。そうなると課題はバッティングという事になるが、7月4日ロッテ浦和球場でのパフォーマンスを見る限り末恐ろしい野手が誕生したという印象をうけた。
初回の第1打席、シュート系の変化球を巧く合わせて右前へと運ぶと、3回の第2打席ではスライダー系の球を救い上げ右翼越えの本塁打を放った。さらに第3打席ではインコースの直球を追っ付けて左前に運ぶ3本目のヒット。4打席目は右中間方向の飛球に終わるが、これを右翼手の南が落球し、劣勢だったこのゲームの流れを変えた。
関係者の間では早くも「ポスト新庄」の声もあがり、野手転向後の評判は上々だ。
この日、対戦したロッテ側からも、投手から野手に転向した福浦和也のようなバッティングをするという声も飛んでいた。
まだまだ野手転向から間もないためデータが不足しているのは当然あるだろう。しかし、この日見せ付けたバッティングセンスは間違いなく本物。
一度は、絶望の淵を彷徨った男が、来期からファンの視線を独り占めするか注目したい。

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posted by 永田遼太郎 |20:31 | 北海道日本ハムファイターズ | コメント(0) | トラックバック(0)
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