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「狂気の左サイドバック」で学ぶW杯。

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「狂気の左サイドバック」で学ぶW杯。

サウジアラビアが3大会ぶりのW杯出場を決めた。 既にオーストラリアに勝って出場を決めている日本に、1-0で勝った。 62,000席のうち、60,000席をサウジの皇太子が買占め、国民に無料で配布されたという。

私は、テレビでスポーツ観戦するのがけっこう好きだ。 視点や雰囲気が限定されてしまうが、なによりも、選手の表情がよくわかってよい。それから、サッカーの場合は、選手の「存在感」とでもいうものが、手に取るように伝わってくるのも面白い。

原口はいつも怒った顔をしている。 長友がボールを持つと、あんなに小さな男が、観衆の目を釘付けにする。 長谷部はいつも何かを叫んでいる。 観ていてワクワクする。 反面。 ゴール前の混戦で、怪我を恐れずに低いヘッドを決めていた岡崎が、 ボールを持てば、「前を向いたまま」あれよあれよと切りこんでいた本田が、 ここのところ、存在感がない。 つまりは、私にとっては、探さないと、どこにいるのかわからい選手になりつつある。

日本のサッカーを考えるときに、いつも読み返す本がある。 「狂気の左サイドバック」(一志治夫)。 W杯アメリカ大会の予選の始まりから、「ドーハの悲劇」までの日本代表を追いかけたノンフィクショんだ。 言うまでもなく、当時の日本代表の「左サイドバック」は都並敏史。 ヒザの怪我をおして戦い、「ドーハの悲劇」の敗北の象徴として語られている名選手だ。 そう、都並がいれば、イラクの最後のショートコーナーからの、左サイドバックからのセンタリングは阻止できたに違いないと、誰もが思った、だろう。 そして、オフト監督の言葉「あと五秒だった(都並がいれば)」。 幼い頃から夢に見ていたW杯出場の為に壊れた膝をかかえて走り回った都並は負けた。 その戦いは、「狂気」だったという。

皇太子が招待した60,000人のアウェイでの3大会ぶりのW杯のかかった相手との試合。 日本では絶対に有り得ない、その雰囲気も、「狂気」だったに違いない。 サッカーには、「狂気」がつきまとう。 日本がW杯初出場をかけた当時との比較がいいのか分からないが、「狂気」みたいなものが感じられるかどうか、が私の感じる存在感なのかもしれない、と思った。 井出口があの表情で蹴るシュートは。 空振りに終わろうとも、常にゴール前へ全力で走りこむ浅野は。 「狂気」なのかも。 大袈裟に言えば。



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