猫に小判

2015年のエスパルスで最も貢献した選手は誰か/選手の価値とオシムが求めたモノ

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前回予告した通り、今回はデータを用いて、エスパルスの選手を振り返ってみようと思います。

■選手の価値は計れるのか 選手の個々のデータを見ることによって、誰が貢献しているのか、どんな数字を出しているのかということは今の時代は分かります。 選手の価値というのは、1番分かりやすいのは年棒です。年棒が高い選手ほど価値が高い。では何をすれば価値が上がるのか。得点という目に見えて分かりやすい数字を叩き出せば当然のように価値は高騰します。ですが、本当の価値はそれだけで評価していいのか。例えば、ある選手の出場試合の勝率の高さ。得点やアシストが特別多いわけではないが、出場すれば高い勝率を誇る選手というのはいます。そういう選手の評価はどうなのか。物事は必ず核心があるように、細かく分析したデータによってなぜ勝率が高いのかが分かるものなのです。今の時代は本当に凄いんです。 ということで、選手の価値は今では数字によって分かります。これから細かい数値とジャンルに分けて見ていきます。


■攻撃において価値が高いのは誰? まずは攻撃陣から。

攻撃というと、「ストライカーのゴール価値による、個人の勝ち点換算」だったり、「パス成功率から見るプレーヤー1人当たりの支配力」といったことが、選手個人の価値の高さを証明します。

オフェンシブな選手はアンタッチャブルです。世界を見てみると、高額なマネーによって移籍する選手の9割はFWかトップ下の選手です。 前回の記事でも書いたとおり、今の時代は得点を取るということは、とても至難なことです。戦術が高度になり、データ分析のテクノロジーが向上するなど、どんなスーパースターや銀河系軍団でも、分析によって丸裸にされてしまいます。例えば、今年のジュビロもJ2NO.1の得点力を誇りながらも、残り2試合(スコアレスの横浜FC戦と終了間際に決勝点を取った大分戦)は相手の粘り強い守備によって苦戦を強いられました。特に、最終節で最も価値が高くついた選手は小林祐希です。終了間際の”たった1点”が物凄い価値になっているのです。その背景が、サッカーの試合における得点数の減少。たった1点もされど1点になるのです。半世紀前では考えられないことですが、要するに、そのされど1点を取る確率が高い選手=FWは現代では細かく分析され、数値を出され、より評価を高めています。

チーム単位で見てると、たとえばプレミアリーグでは、平均すると63%のチームが1試合につき1点以下しかゴールを挙げられない。0点で終わるケースは30%だ。選手単位でも同じだ。2008年から2011年の3シーズン、プレミアリーグの全試合には、861人、述べ3万937人の選手が出場した。その圧倒的多数である2万8326人(91.6%)は、その試合で得点をしていない。選手の45%が、3シーズンを通じて1点も取っていない。1万7322人(56%)が、シュートを1本も打っていない。シュートが1本以下の選手も、全体の80%を超える。 この3年間で、861人の4分の1にあたる221人が(キーパーを含む)、1本もシュートを打っていない。3年間で、シュートゼロだ。 イブラヒモビッチのように、シュートを打てるだけでなく、ゴールをあげられるごく限られた選手が、サッカー市場ではこれほど高く評価されるのも無理はない。この世界では、ゴールは勝利に、勝利は優勝トロフィーにつながると信じられている。 クラブはフォワードの選手に大金を支払う。クラブは、ゴールがどれほど貴重で価値があるかを知っているからだ。試合を決めるのはゴールであり、勝ち点をもたらしてくれるのもゴールなのだ。
サッカーデータ革命 ロングボールは時代遅れか 著者クリス・アンダーセン&デイビット・サリー 訳児島修 発行辰巳出版 114項より引用

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3度目の正直か。2度あることは3度あるのか。どうも猫煮小判です。今シーズンラストダービーです。思いの外、上手くいっているジュビロと、まだまだアジャストできていないエスパルス。残留するためにも、来シーズンを見据えるためにも、絶対負けられない戦いがそこにはある!!!
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(11月21日現在)

関連サイト:個人技編はこちら 「豚に真珠」

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