日本はバルサを超えられる

連載【ボールフィーリングの概念が変わる!?】Part,5

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前回に引き続き、前橋ジュニアの練習見学について書きたいと思います。
今度は、U14です。



【練習時間の3分の2は笑顔と共に】
約2時間の練習時間の最後の30分くらいは11人制コートの半分を使っての8対8のゲームでした。
その時は真剣で引き締まった表情でプレイしていましたが、それ以外の練習メニューでは
もちろん集中してトレーニングに選手たちは取り組んでいましたが、常に笑顔も共存していました。
「笑顔や笑い声はあるが、集中している」というとても理想的な雰囲気でした。

【とてもとても姿勢がいい】
やはり、彼の姿勢の良さが気になってしまいます。
スタッフの方々にも確認しましたが「いい姿勢を取ろう」という指導はあまりされていないとのことです。
ある程度は「いい姿勢の大切さ」は指導しているようですが、
しつこく指導しているわけではないようです。
選手2人にインタビューをし、その点を確認したのですが
やはり「姿勢に関してはあまり指導されていない。姿勢に関してはあまり意識していない」とのことでした。
つまり、意識はしていないが結果的にみんな姿勢良くプレイしている、ということです。

【ほとんどの練習メニューはオーソドックス】
ドリブルの反復練習、ポゼッションゲーム、ボールを2つ使った3対3、シュート練習など、
ほとんどの練習メニューはとてもオーソドックスでした。

【(意識はしていないが)ボールを置く場所は重心の近く】
どの練習メニューでも、やはり驚異的なボールキープ力を発揮していました。
そして、やはりボールを置く位置は重心の近くでした。
イメージとしては、メッシのボールを持つ位置よりもボール1個分くらい体に近い位置、といった感じです。
だからと言ってドリブルのスピードが遅くなるわけではなく、当然のように
トップスピードのドリブルもみんな得意です。
スタッフの方々と2名の選手にも確認しましたが、この「ボールの置所」に関しては
あまり意識してトレーニングしていないそうです。
つまりは、「無意識的にそうなった」ということですね。

【(意識はしていないが)重心移動がうまく、片足に体重がかからない】
踏ん張って動くのではなく、重力を味方にして、行きたい方向に身体を傾け、ステップが細かく、
体重が片足だけにかかることなく、両足を自由に扱いながら自由自在にいつでもボールを触れる。
そんなプレイが普通におこなわれていました。

【まるでバスケット選手!? あるいは古武術の動き?】
前述のような「重心移動がうまい」身体動作を見ていると、やはり「バスケットぽくない!?」と思えてきました。
http://www.youtube.com/watch?v=As4WpafuM1o こんな感じですかね。苦笑
普通、サッカー選手はボールを動かしてから、それに付いて行くように身体を持っていくわけですが、
前橋ジュニアの選手たちは、あたかも「行きたい方向に身体を傾け、先に身体を動かし、
その身体の動きに合わせるようにボールを持っていく」ような動きをします。
もちろん、ボールタッチがうまいからそれが可能なのですが、
僕が今まで見慣れてきた「ボールタッチがうまい選手たち」の動きとはやはり違うのです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000HWY2NW この「ジンガ」というDVDのの中に出てくる
コンクリートの上で裸足でプレイするストリートサッカーの少年たちのような動きです。
踏ん張らずに、重力を味方につけて動く。
このような動きは、古武術の世界の「居つかない」という動きにも通じるのではないだろうか。
http://taisabaki.sitemix.jp/?p=11 
(※誰か詳しい人がいたら教えて下さい。m(__)m )
ちなみに、スタッフの方々にも2名の選手にも確認しましたが、
このようなバスケット選手っぽい動きは、指導しているのでもないし
選手たちも意図的におこなっているわけではないそうです。
つまり、「無意識のうちにそうなってしまっている」ということです。

【懐が深いから「後出しジャンケン」ができる!?】
身体の真下にボールを置くということは、それはサッカー界でよく使われる
「懐が深い」ボールの持ち方といえるであろう。
「懐が深い」ということは、相手からボールが遠いことを意味する。
そして、ボールが遠いということは、相手にとって「ボールを奪いに行くのに時間が掛かる」ということ。
しかも、前橋ジュニアの選手たちは足が「居つかない」状態で、常にどちらかの足が浮いており、
その浮いている方の足で自由自在のボールを動かせ、しかも姿勢がいいため前後左右に自由自在に動けるため、
結果的には余裕で(!)「後出しジャンケン的なドリブル」ができている。
その風景はある意味、滑稽であり、異様であり、そして感動的だ。

【秘訣のひとつは「超数的不利のゲーム」!?】
U14の練習を見学していて、一番気になった練習メニューは「5対10(=5+5)」という
超数的不利のゲームです。
5人組が3グループ存在し、1チームが攻めて2チームが守るという構造です。
どこかのグループの選手がボールを奪ったら、そのグループ(=5名)が攻撃することになり、
それ以外の2グループ(=10名)が守るという構造です。
スペースはフットサルコートの2倍くらいですから、
イメージとしては「仲間は少々、敵はウジャウジャ」といった感じです。
ギャップでパスをもらおうものなら、4人の敵に囲まれることも日常茶飯事です。
そん異様な超数的不利のゲームにおいてU14の選手たちは
普通に(あの独特なボールの持ち方と共に)プレイしていました。
まるで「たくさんの相手に囲まれるのなんて慣れてるよ〜♪」という感じで
焦ることなくあわてることなく普通にプレイしていました。
もちろん、それだけ相手が多いわけですから、ボールを奪われることも多々あるわけですが、
それと同じくらい狭いスペースでボールを運んだり、相手を抜いたり、パスを繋いだりしていました。
そして、そのプレイ中、ボールはほとんど常に選手の身体の真下にありました。
だって、身体の真下に置かないと取られてしまいますから。
おそらく、これ系(=超数的不利)の練習メニューが秘訣のひとつなのではないでしょうか。
この練習風景を見れただけでも「群馬まで来た甲斐があった!」と叫びたかったです。

【ひざ下が柔らかい】
最後にもう一つ気になった点を記載して今日は終了したいと思います。
それは、「ひざ下の動きのしなやかさ」です。
しなやかなドリブルを彼らがする際に、どうも膝から下が上手く動いている気がしました。
「膝を基点とし、膝下が振り子のように動かす」といえばイメージが伝わるでしょうか。
膝と足首が一緒に動く、というよりも
膝下が自由に動く、というイメージです。
この部分もなんだか見慣れない動きのように見えてきました。


明日も朝早いので、今日はこれくらいにしたいと思います。
次回は、前橋ジュニアのトレーナーを務めていらっしゃる大曽根さんとの濃密な密会!?について
記載したいと思います。乞うご期待!

つづく

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