日本はバルサを超えられる

「コミュニケーション力」の定義とは!?

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「コミュニケーション力」の定義について自分の考えを整理してみよう。

我が息子・快晴(3歳)は、自宅ではおしゃべりだ。朝から晩までしゃべり続けている。ひとりでもしゃべっているし、親にもしゃべり続けている。もちろん、親の意見に口答えをして口喧嘩になることもある。残念ながら、サッカーボールには興味をほとんど示さないが、どうやら「しゃべる」という作業にはとても興味(=才能!?)があるらしい。最近の彼のブームは、幼稚園の先生の真似をすることで、幼稚園バスの乗り降りの際の先生の言葉や仕草の真似を毎日100回ほどやり続けている。よく飽きないものだ、、、。

しゃべるだけではなく、家ではしばしばセリフに踊りが付いてくる。例えば「ビスケット、ちょーおーだい♪」と言うのに彼オリジナルの踊りが付いてくる。つまり、言葉にせよ、動きにせよ、表現することがどうやら好きなようだ。また、イタズラや笑いも好きで、飽きることなくイタズラをし、笑っている。例えば、僕がトイレに入ると、ほぼ必ず電気を消しに来て、そして笑いながら隠れ、その後見つかり、イタズラの仕返しにコチョコチョくすぐられて更に笑う。



しかしながら、快晴は内弁慶であるため、外ではめっぽうおとなしい。初対面の人の前では、あり得ないほどおとなしい。また、通い始めて2ヶ月が経つ幼稚園でも、どうやらおとなしいらしい。返事の声は大きいようだが、いわゆる「先生に言われたことを素直に黙々と頑張るおとなしい子」らしい。もちろん「ブランコ、かーしーてー♪」という言葉に創作ダンスが付いてくることもないし、クラスメイトにイタズラをして笑うこともない。

さて、我が息子・快晴には「コミュニケーション力」はあるのだろうか?ないのだろうか?
というか、そもそも「コミュニケーション力」とは、いったい何なのだろうか?

もしかしたら「コミュニケーション力」には以下のような2種類があるのかもしれない。

・普遍的なもの
・状況に左右されるもの

「普遍的なコミュニケーション力」とは、周りの眼や状況や雰囲気に関係なく、誰とでもコミュニケーションを取れる能力のこと。(と表現してみることにしてみよう)これについては、おそらく持って生まれた性格が大きく左右されるような気がする。ちなみに、僕がスペインで出会った多くのスペイン人はこの「普遍的なコミュニケーション力」が優れていた。

一方、「状況に左右されるコミュニケーション力」とは、その場の雰囲気や状況に応じて変化するコミュニケーション力のこと。(と表現してみることにしてみよう)これは、おそらくよっぽどの無口ではない限り、誰もが持っている能力なのではないだろうか。ただし、状況に左右されるという点において、前述の「普遍的なコミュニケーション力」とは根本的に違う。ちなみに、僕を含めた多くの日本人は前述の「普遍的なコミュニケーション力」よりも「状況に左右されるコミュニケーション力」に頼っている部分があると思う。

さて、このようにコミュニケーション力に2種類あると定義した場合、サッカーの指導者は子どもたちの一体どちらのコミュニケーション力を高めることに貢献できるのであろうか?

僕は、後者の「状況に左右されるコミュニケーション力」の向上にはサッカーの指導者は貢献できるのではないかと思う。一方、前者の「普遍的なコミュニケーション力」というのを向上させることは、難しいのではないだろうか。

ではでは、「状況に左右されるコミュニケーション力の向上」というのは、一体何なのであろう?

まずは、家族や友達の前だったら表現できる「(状況に応じて出たり出なかったりする)本当の自分(と言われているモノ)」をチーム内でも表現できるようになることなのではないだろうか? その場合、特に日本人の場合、「チーム内での精神的な信頼関係」がとても重要になってくる。家族や友だちと既に築けている信頼関係をサッカーのチーム内でも構築することができたら、おそらく「(状況に応じて出たり出なかったりする)本当の自分(と言われているモノ)」を表現することができるようになり、チームメイトともコミュニケーションを積極的に取ることができるようになると思う。

「(状況に応じて出たり出なかったりする)本当の自分(と言われているモノ)」を表現できる場や仲間が増えたということは、それはつまり「状況に左右されるコミュニケーション力」が向上したと言えるのではないだろうか。

では、ある特定のサッカーチーム内で「状況に左右されるコミュニケーション力」が向上したとしたら、他の組織に飛び込んだ際に、例えば初めてサマーキャンプに参加した際に、初めて会う子どもたち相手に「(状況に応じて出たり出なかったりする)本当の自分(と言われているモノ)」を出すことができるのであろうか? たぶん、やはり信頼関係を築くまではダメだと思う。しかし、一度信頼関係を築くことに成功したら、また「(状況に応じて出たり出なかったりする)本当の自分(と言われているモノ)」を出せるようになるのだと思う。


と、色々考えてくると、「コミュニケーション力の向上」ということを、もう少し噛み砕いて「状況に左右されるコミュニケーション力の向上」と捉えた場合、ここで実際に鍛えられているのは、決してコミュニケーション力ではなくて、「新しい仲間との信頼関係を築くチカラ」と言えるのではないだろうか。

そして、この「新しい仲間との信頼関係を築く」という場数をたくさん踏むと、「きっと次も新しい仲間と信頼関係を築けるだろうから、最初っから自分を出しても大丈夫」という自信が生まれ、更に「状況に左右されるコミュニケーション力」が向上するのではないだろうか。

「コミュニケーション力」なるものをこう捉えると、指導者や親が子どもにできることがもう少し明確になってくると思う。指導者にできることは「チーム内の信頼関係を築くこと」であり、親にできることは「子どもに場数を踏ませる」ことであろう。(※もちろん、ほど良い難易度の場数を踏ませることが重要であり、量が多ければいいというわけではないと思う)

また、指導者がやっておいて損ではないことは、各選手の「(状況に応じて出たり出なかったりする)本当の自分(と言われているモノ)」がどういうものであるかを把握することである。あまりにも多くの情報を事前に持ってしまうと、選手を色眼鏡で見てしまう危険性があるが、親友との間で見せているその子の性格を少し知っておくことは指導者にとって決して損ではないと思う。

みなさんはどう思いますか?






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「コミュニケーション力」の定義とは!?

三年生の頃?から横浜のバルサキャンプに何度か参加させて頂いたものです。いつも子育てや息子のサッカーの事を考える中で村松さんの投稿される記事が響きます。ありがとうございます。このテーマ、親としてずっと考えていたことでした。何かを表現する以前にまず壁を壊す作業からしなくてはならない。日常の景色の中では自らの言葉や信頼を、どちらかというと人よりも築いていて観察力や冷静さもあると思うのですが、新しい環境では全く違う。だから外へ外へと経験を積ませることを意識してきた五年でした。大きくなるにつれ挫折の経験を通じて壁を認識することで、壁を壊すことを意識するようになりました。寡黙であることは基本かわりませんが、逆にそのことが強みにも変わりうる可能性を秘めていると最近思います。

引っ込み思案であることが必ずしも表現者として劣るわけではないことをまず認めてあげて、信頼を築いた後に自己発言する、サッカーならパフォーマンスで表現することを無意識にもとめている寡黙な選手もいると思います。それを見抜かれているのもきっと文化的にも理解の幅の広い村松コーチのような指導者としての経験の深さからくるように思います。

引っ込み思案な選手はキャンプや慣れない環境では不利ですが、意識してその壁を壊すことができれば、そこに築かれた自信は意識的に築かれた分倍増する可能性があります。

ちなみに息子さんと息子読みが同じ名前です^ ^もう中2です‥。

Re:「コミュニケーション力」の定義とは!?

コーチのコミュニケーションの話に勇気と夢をいただきました。信仁のような者でもサッカーやっていいんだ〓と思いました。

今なら、現在、スペイン遠征でサッカーやっている信仁の、信仁にしかないキャラクターを「スペインの空の下で、キラキラ輝かせていますように」と祈れるような気がします〓
スペイン遠征でメッシのサインよりも、試合ができる事を楽しみにしている、ホントにサッカー大好き少年です。でも内気。

コーチのコミュニケーションの話は私の心に勇気と夢を与えてくださいました。ありがとうございました。

コーチの新天地での活躍を、またいつかブログで拝見させていただきたいと楽しみにしています

内場恵美


「コミュニケーション力」の定義とは!?

初めてコメントさせていただきます。

コミュニケーション力を測るには、その人がどれだけ頼られているか。だと考えています。

私も、一応、プロサッカーコーチ(少年)です。
私は、選手に頼る(責任はコーチがとっちゃるけん、任せた!)ことで、選手に「よし!やってやるぞ」と思ってもらうように。

すると、サッカーだけでなく生活もですが一人では出来ませんから自ずと周りとコミュニケーション(挨拶→会話→相談→相談)するようになるのかななんてシナリオを描いています。

そして、トレーニング中の成功体験から「今の二人でコミュニケーションとってこうしたから、うまくいったね」などと二人まとめて、褒めてあげ、その二人が目を合わせて、ニンマリしたらその大切さを気づけたのかなと。

その積み重ねで生活の中でも、人に頼り頼られるようになってもらいたいなと思っています。

「コミュニケーション力」の定義とは

なんだかもやもやが吹っ切れました!
「新しい仲間との信頼関係を築く」という場数をたくさん踏ませるいい機会だと思います。
いいクラブ、いい仲間と出会えるように、全力サポートします(^_-)

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