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自ら学ぶ手段を学ぶことの魅力

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苦手な動作の取得の実験を始めてから、2週間が経つ。
その過程において、色々と発見があったので、また書き出したいと思う。
(※実験の経由を知らない方は、まずは以下のブログを御覧くださいませ)

実験中: 苦手な動作の習得
続報:苦手な動作の実験



結論から言うと、「自ら学ぶ手段を学ぶ」というノウハウは
とてもとても重要で、これを習得することができれば、
多くのことを、まさしく「自ら」しかも「適切に」学ぶことができると思う。
そのことを、今回の実験で改めて痛感しました。

通常、「勉強」や「トレーニング」や「学習」という言葉を聞くと、
漠然と私たちは「手取り足取り教えてくれる人が存在する」ということを
想像してしまう。

サッカーのトレーニングも同じで、
そこには「指導する指導者」と「指導される選手」が存在すると
誰もが無意識に想像してしまう。

例えば、インステップキックのトレーニングであれば、
指導者が手取り足取りインステップキックの蹴り方を
教えてくれると、誰もが当たり前に考えてしまう。

しかし、その考え方から抜け出せないと、
トレーニング効果というのは指導者と共有する時間に比例することを意味してしまい、
「指導者がいない=トレーニング効果はない」ということになってしまう。

しかし、家庭教師を雇うのと同じように
スポーツの世界でもマンツーマンの指導者を雇うのはとても値が張る。
チーム練習では、ひとりの指導者が複数の選手を同時に指導することは当たり前で、
自分につきっきりになって指導してくれることはない。


なのであれば、自分が自分の家庭教師になってしまえばいいのではないだろうか?
というのが「自ら学ぶ手段を学ぶ」ということだと思う。

今回の「苦手な動作を習得する」という実験において、
マンツーマンで指導してくれる家庭教師役を自らが務めることに成功した。
二週間の間に、自分の動作を毎回動作分析し、いい点と改善点をあぶり出し、
次の投球動作がより良いものになるように自分で自分にアドバイスをし続けた。

当初、いわゆる「女の子投げ」的なぎこちなさを自ら痛感していた投球動作は
二週間の試行錯誤の連続の末、スムーズで効率的で機能的な投球動作へと変化した。
もちろん、コントロールはまだまだ出し、投球ミスはまだまだ多い。
しかし「あ、いい感じの動作だ。あ、いい感じで体幹の力を末端の指先まで伝え
最後にボールに力を伝えることができた」という感覚を感じられる回数が
極端に増えたことは間違いない。
この「いい感じ」という感覚は、二週間前には一度も感じることができなかった感覚だ。


選手一人ひとりに100のことを手取り足取り指導するのは大変だ。
おそらく時間的に不可能であろう。
なのであれば、100のアドバイスをし、そのアドバイスに従って
「選手自らが自分の家庭教師」になって自ら成長できる術を
指導することのほうが、より効率的で効果的で現実的なのではないだろうか?

・身につけたい動作に興味を持ち続ける術
・良い動作のキーポイントを見つけ出す術
・自分の動作を分析する術
・自分の五感に敏感になる術
・「いい感じ」の感覚に敏感になる術
・反復することに喜びを感じる術

例えば、「自ら学ぶ手段」にはこんなことが含まれているのではないだろうか。
時間はかかるかもしれないが、これらのポイントを一度習得してしまえば
指導者の存在なしでも「自らが自分の家庭教師になる」ことができてしまい、
指導者の有無に関係なく本人のやる気次第でいくらでもレベルアップできるように
なるのではないだろうか。


「おまえのために魚を獲り続けることはできないから、魚の釣り方をおまえに教えよう」

という言葉を聞いたことがある人は多いと思う。
しかし、以下のような言葉を聞いたことがある人は少ないと思う。

「おまえにマンツーマンで指導し続けることはできないから、自ら学ぶ手段をおまえに教えよう」


あー、自分の未来の指導スタイルが見えてきた気がします。
そんなことを実感できた今回の実験でした。

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