日本はバルサを超えられる

ムーンウォークするクマさんから学んだこと

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ムーンウォークするクマさんの一件から、
「選手の脳にとって理想的な指導とは?」ということを考え続けています。



指導現場では、しばしば「練習テーマをひとつに絞りましょう」ということが
良い指導とされています。
そうすれば、選手は継続的に練習テーマを意識し続けることができるため、
トレーニング効果が上がると考えられているためです。
それはきっと間違いではないと思います。
例えば、漢字の小テストの中に算数や理科や社会の問題が混ざっていたら
子供の脳は混乱し、集中して漢字の小テストに集中できないでしょうから。

しかし、サッカーにしろ人生にしろ、その中で求められている脳の役割は
果たして「ひとつの課題に集中すること」なのだろうか?
サッカーで求められている脳の役割は「多数の課題の並列処理」なのではないだろうか?

脳がひとつの課題に集中すれば、確かにその課題自体のトレーニング効果は上がることでしょう。
しかし、その一方で「ひとつの課題に集中する」ことが脳に習慣化されてしまったとしたら、
果たして「サッカーが上手くなった」と言えるのでしょうか??
マクロの眼で見たら、もしかしたら「サッカーが下手になった」のではないでしょうか?

サッカーは足し算では理解できない。
ひとつひとつの課題をひとつずつ集中してトレーニングし
たとえすべての課題を(別々に)習得したとしても、
習得したそれらの課題をサッカーというゲームの中で並列処理することを
脳が習慣化していないのだとしたら、
それは果たして「習得した」と表現することができるのだろうか?

サッカーというゲームが、脳の並列処理を必要としているのであれば
サッカーのトレーニングの中で脳の並列処理能力を鍛える必要が
あるのではないか?
少なくとも、脳の並列処理能力を低下させるようなトレーニングは
避けた方がいいのではないだろうか?


そんなことを考えていたら、「プレゼンを成功する秘訣は数字の3にあり」
ということを思い出した。
プレゼンや演説や講演で誰かを説得したり、誰かにこちらの思いを正確に伝えたいと思う時、
「重要なのは以下の三つのポイントです」とか、
「この商品の最大のセールスポイントはこの三つです」とか、
「今年のキーワードはこの三つです」という風に
箇条書きをする際に二つでもなく四つでもなく
三つがベストなのだそうです。

なぜならば、一つや二つでは少なく見えるし、
人間の短期記憶には限界があるため四つも五つもすぐには覚えていられない。
例えば、四つ目のキーポイントを聞いている時には、
既に一つ目のキーポイントを忘れている可能性が高い。
となると、三つがちょうどいい、ということらしい。

ということで、脳の並列処理能力を鍛えるために
「三つのキーポイントを選手に常に意識させる」という手法はどうであろう?

例えば、パスの練習をする際、以下のような三つのポイントを同時に
選手たちに意識させるのである:

例1: ショートパスを出せる仲間、中距離パスを出せる仲間、長距離パスを出せる仲間
例2: 最も安全なパスコース、安全だし攻撃にもつながるパス、奪われるリスクが高いが相手にとっては一番嫌なパス
例3: 仲間の位置、相手の位置、スペースの位置
例4: 縦パス、横パス、バックパス
例5: 落ち着かせるパス、急がせるパス、勝負のパス


確かに、大まかに言えば、トレーニングテーマは「パス」という
ひとつのテーマかもしれない。
しかし、それをしっかりこなすためには意識すべきポイントが三つある。
そのため、脳はその三つを並列処理する必要がある。

どんどん脳の並列処理能力が高まれば、
三つずつ意識すべきポイントがある三つの課題(例:パス、トラップ、サイド攻撃)を
つまりは九つの意識すべきポイントを並列処理できるようになり、
最終的には、サッカーに必要な無数の意識すべきポイントを
いとも簡単に並列処理できる脳が鍛えられるのかもしれない。


こんなことを、ムーンウォークするクマさんを見て考えていました。
みなさんはクマさんを見て何を感じましたか?

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