2009年06月17日
海外コーチ留学に関する僕の個人的な意見
海外へのコーチ留学に関する相談を受けることが少なくないので、コーチ留学に関する僕の個人的な考えを一度まとめてみたいと思います。留学を考えている方の参考になれば幸いです。
【まずは“食い扶持(ぶち)”をゲット】 サッカーの指導者として生計を立てるのは、とても困難です。それは、日本もスペインも同様です。おそらく、他の国でも同様だと思います。たぶん、音楽や芸術の世界で生計を立てることが困難であることととても似ていると思います。 ですから、指導者を目指すのであれば、まずは“食い扶持(≒定職≒手に職)”を確保することが先決だと思います。食い扶持を確保し、生活を安定させ、その後に勝負(≒留学)に出ればいいと思います。 なお、指導者ではなく、ビジネスマンとしてサッカービジネスに携わることを目指しているのであれば、定職を持つ前に海外に出てMBA等を取得しに行くというのは、ありだと思います。というのも、MBAを取得することがスポーツビジネスの世界への扉を開けてくれることが多々あるからです。 【Give&Takeのコーチ留学】 これについては、下記の記事を参照してください。 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/naoto/article/173 【身体の専門家になる】 身体の専門家となり、職人となり、その上で指導者として国内外で勝負するというのはどうでしょうか? 詳しくはこちらの記事を参照してください。 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/naoto/article/269 【長期留学よりも短期留学】 前述のような「Give&Takeなコーチ留学」ができないような場合には、僕は短期留学(1年未満)をお勧めします。僕のような長期留学はお勧めしません。短期で、見るべきモノを見て、体験すべきものを体験することをお勧めします。1年といわずに、1ヶ月や10日間でも十分多くのモノを見れることができますよ。ですから、日本で定職を確保した上で、有給休暇を取ったり休業・休職したりして短期留学するのが理想だと思います。 【語学は日本でマスターすべし】 短期であれ長期であれ、語学は日本でマスターしてから留学に出発することを強くお勧めします。日本でできることを全て日本で行えば、留学先では留学先でしかできないことだけに時間を費やすことができるからです。 【お勧めの留学先】 一ヶ所に絞るのではなく、イギリス、フランス、スペイン、ポルトガル、オランダ、ドイツ、イタリア、クロアチア、ナイジェリア、アルゼンチン、ブラジル、メキシコなど、複数の場所に行くことを僕はお勧めします。見聞を広めるためにも「広く浅く」という手法がいいと僕は思います。そういう意味でも、例えば日本で定職を確保し、毎年違う国に短期留学をするのが理想的だと思います。 【教員になって短期留学を重ねる】 たとえば、「教員免許を取り、私立の中高の教員となり、サッカー部の顧問を務め、毎年1週間ほど有給を取り短期留学をする」というのはどうでしょうか。私立校としては、サッカー部の好成績を学校の利益(!?)と考えることが多々ありますから、顧問の指導レベルのアップの為の短期留学には理解を示してくれるのではないでしょうか。 【“海外に勝負しに行く”というコンセプト】 繰り返しになりますが、「~を勉強しに行く」といった形の“留学”という概念を一度捨てるという手法も魅力的だと思います。日本で学べることは多々ありますし、海外で“勝負”するための“武器”になるものが日本にはたくさんあると僕は思っています。 日本で“武器”を手に入れ(=身に付け)、その上で海外に“勝負”しに行ってみてはいかがでしょうか。それが、“留学”という名の出費を伴う形かもしれないですし、もしかしたら収入を得られる“仕事”という形かもしれません。それは、勝負してからのお楽しみだと思います。 【まとめ】 例えば、大学在学中に1年間休学し、英語を習得する為に1年間アメリカに語学留学に行ったとします。その場合、いざ大学卒業後に就職先を探す際に「英語がしゃべれる」ということがあなたの“武器”になる可能性があります。 しかし、残念ながらサッカーのコーチ留学には、語学留学が持つそのような“可能性”はほとんど存在しません。そもそもサッカーの指導者として生計を立てるのは、音楽家や芸術家が自分の好きなことをしながら生活するのが大変困難であるのと同じように難しいのですから。 ですので、海外へのコーチ留学自体ばかりに注目するのではなく、留学後にどんな人生が待ち受けているのかをきちんと冷静に判断することがとても大切だと思います。 もちろん、諸々のリスクを十分理解した上で長期の海外コーチ留学(という名の冒険)をするのであれば、それはそれで素敵なことだと思います。長い間その地で生活しなければ見えてこないモノもあるでしょうし、日本を離れて長期間海外で生活すること自体が既にとても貴重な経験ですからね。 僕が声を大にして言いたいのは、12年前の僕のように「海外に長期間コーチ留学すればその後はどうにかなる」という甘い考えと共に長期のコーチ留学に出発するは「とても危険だ!」ということです。 くれぐれも僕のことを“成功例”と捉えないでください。どうか僕のことを“失敗例”として捉え、僕と同じミスを繰り返さずに“的確なコーチ留学”をして下さいね。 以上、無謀な行動を取り多くの失敗を繰り返し多くの方々に迷惑を掛けてしまった僕からのアドバイスです。コーチ留学を考えている方々の参考になりましたら幸いです。
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posted by naoto |12:33 |
コーチングライセンス |
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海外コーチ留学に関する僕の個人的な意見
コメント投稿者ID :
村松さん、こんにちは。
村松さんは、立派な”成功例”だと思います。村松さんのように、海外で活躍できる指導者もなかなかいないと思うので。
そして、日本の選手にも、日本の指導者にも夢を与えて下さっているじゃあないですか!
posted by ヒデエスタ | 2009-06-18 16:33
ヒデエスタさん、コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
ヒデエスタさん、あなたは誤解しています。本には書けない失敗や、人には言えない失敗も多々あるのです。
いい意味でも悪い意味でも、表に出ている情報だけで人を判断してはいけませんよ。
posted by 村松尚登 | 2009-06-20 23:27
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