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古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?

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以下、前回の『骨盤前傾が大切な理由は大腰筋の伸張反射!?』の続きです。



【古武術の『膝の抜き』とは?】
古武術の『膝の抜き』は、まるで“膝カックン”をされたかのように膝のつっかえ棒を自ら意図的に外し、重力に従い体幹を落下させ、その落下のわずかな無の瞬間(!?)を素早い動作を行うために利用するというものです。分かり易い例は、西部劇のカウボーイ同士の撃ち合いの瞬間です。振り向いて、腰にあるピストルを取り、銃口を相手に向け、そして引き金を引く、という複数の動作をなるべく速く行うために、必ずと言っていいほどカウボーイは素早くしゃがみますよね。あれです。(※もし誤っていたら、どなたか優しくご指摘下さいませ)

【メッシのドリブルは“膝の抜き”?】
私がこの『膝の抜き』に出会った時、真っ先に思ったのは「メッシのあの鋭い緩急の変化は“膝の抜き”のおかげなのでは?」ということです。もちろん、誰だってフェイントをかける時には重心を落とすわけですが、メッシの重心の落とし方は尋常じゃないと思うわけです。ほら「膝の抜き」に似ていますよね!?

【興味はあるけど、速い理由が分からない】
メッシの動作が気になったこともあり、私は『膝の抜き』にとても興味を示しているのですが「何故速いのか?」という理由が分からないので『骨盤前傾』と同様に消化不良を起こしていました。特に、古武術系は解剖学やスポーツ力学の視点からの解説を提供してくれない傾向が高いので、この『膝の抜き』についても例外に漏れず「理由はともかく、この方が速く動ける」という解説にしか出会えませんでした。深く考えずに動作に取り組んでしまえばいいのですが、いかんせん私は頭でっかちですから、面白いモノを見つけるとその理由を理解したくて仕方がなくなってしまうのです。

【骨盤前傾と大腰筋の伸張反射】
そんなときに、前回紹介しました『骨盤前傾と大腰筋の伸張反射の深い関係』に出会い、この件に関して中村さんとメール交換をさせていただいている最中に、ふと『膝の抜き』の秘密と思われるポイントにも気づくことができたのです。

【“膝の抜き”はハムストリングの伸張反射のため!?】
私の仮説は「“膝の抜き”はハムストリングの伸張反射を誘発するため!?」というものでした。そして、そのことを中村さんに伝えたところ、中村さんから「そのとおり!」というご返答を頂きました。とてもとてもとっても嬉しかったです。

もしかしたら、この仮説は間違っているかもしれません。しかし、少なくとも私は今現在この仮説を信じています。そして、信じるモノができたおかげで、今後真剣に『膝の抜き』をフッボールに応用することに取り組めるような気がしてきました。

この大腰筋とハムストリングの伸張反射について皆さんはどう思われますか? 
是非とも皆さんのご意見をお聞かせ下さい。



★追記(1月30日付)★ 

reflexさん、もさん、コメントありがとうございます。

おふたりのコメントをきっかけに、自分自身の頭の中にも疑問符が浮かんできたので、中村さんと私のメールのやり取りを読み返してみたところ、メール内での私の表現は以下の通りでした:

 > 「古武術によく出てくる"膝の抜き"という動作は、ハムストリングや腓腹筋の
   伸張反射を利用した動きなのでは??」

で、この自分の文章をもとに更に考えてみたところ、以下のような表現が最も適切なような気がしてきました:

(訂正後)
  『古武術によく出てくる“膝の抜き”という動作は、ハムストリングや腓腹筋や
   アキレス腱や大臀筋などの伸張反射を誘発するためなのでは?』

いかがでしょう?

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古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?

虎鷹拳院日誌というブログに似たような内容のことがあったような気がする。のぞいて見たら?

膝の抜きの感覚

\alphaさんの慣性モーメントの話は共感しますね。
なるほど、理屈として納得するものがあります。
ところで、膝の抜きを感覚的にそうかなとつかむ方法(実験)がありますので、紹介します。(わたしが勝手にそう思っているだけですが)
電車の進行方向に向かって、中央に立ちます。
そして、体をリラックスさせ、膝に力を入れず、多少曲げます。(腰をおとします)
その状態で、電車が発車するのを待ちます。
電車が発車したら、重心を左右に動かします。
右に重心を動かしたら、右の膝をほんのちょっとぬき、左の膝を伸ばします。左に重心を動かしたら、左の膝を抜きます。(バランスをとるために自然にそうなると思いますが)
そのとき、足全体に力は入れません。
しかし、足の裏に、電車からの反発力を受けます(感じることができます)
膝の抜きの感覚はこんな感じなのではないでしょうか?
足の裏に最大の反発力を感じたとき、完全に重心が移った考えてよいのではないでしょうか?

無重力状態を作り出す状態として、電車の発車を利用するのも面白いと思います。

実験してみてください。

古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?

 膝抜きとは面白い運動ですね.

 膝抜きがどのような現象なのかということはつかたろうさんが言うように力学的に考えるのが標準的かと思います.もう少し基本的なところから考えてみると現象としては理解が進むと思います.
 まず人間をひとつの系(物体)として考えると前方に移動するには後から誰かが押すか,前後方向の摩擦力から推進力を得るか,前に転ぶかになります.この場合考えられるのは後の二つです.このとき立っている状態からだと最後の前に転ぶのが一番効率的です(クラウチングスタートならスタート台から反力が得られますが).実際2足歩行の研究では,前に転ぶことで歩き始めるようです.ロボットだとこの転ぶ具合が難しいため歩き始めでよく転ぶことが生じるようです(最近はわかりませんが).人間の歩き始めでは足抜きのような現象が生じています.膝抜きはこの足首で転ぶのが膝に変わったものだと考えられます.

 さて足首から膝に変わると力学的に何が違うのか.それは上半身の慣性力(モーメント)が変わります.特に上半身が柔らかいと慣性力(モーメント)が増大します.こうなると転ぶ動きはゆっくりになります.逆に上半身が(一つの物体のように)硬いと慣性力(モーメント)が減少して素早く転んでいきます.

 この現象から膝抜きを考察すると動き出しからつぎの動きを早くするために普段の足抜きではなく,膝抜きで転んでいく方法をとっていることが考えられます.

 さらにもう一点.武田さんやもさんの言っている胴体のたわみというのは,上で述べた硬さやわらかさに関係していると思います.つまり一つの物体に近いのか,多分節の物体に近いのかが物理的な現象として説明できるかと思います.そして村松さんが言っている骨盤の前傾はもしかしたら一般的な体の特性として胴体を硬くしやすいのではないかと思います.ただしメッシの場合,持って生まれた体の特性として後傾でも胴体を硬くできるのかもしれません.ただし,一般的な体の特性から離れた運動をしているとどこかに負担が集中して怪我しそうですが.

 伸張反射については,逆に力学的な運動に即して体を動かしやすいように備わっているだけで主要因ではないように感じます.人間の体は巧妙に作られすぎているので一つ一つを見てしまうとそれがあまりに巧妙すぎて主要因に見えてしまうのではないかと思います.ロボットは伸張反射がなくても歩き,走れるのであくまで修飾的なものだと思います.

古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?

「膝の抜き」は筋肉のもんだいでしょうか?
「膝の抜き」自体を筋肉の観点で見れば、普通の膝の屈伸を司る筋肉(主として大腿四頭筋)の働きと何ら異なるものではなく、これが「膝抜きの秘密」と称される所以は、膝を急激に屈することによって慣性の法則を有効に利用する点にあると思います。急に落下する身体に生じる(理想的には)無重力状態を利用して有効な作業をしようとするものではありませんか。

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