2008年01月30日
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
以下、前回の『骨盤前傾が大切な理由は大腰筋の伸張反射!?』の続きです。
【古武術の『膝の抜き』とは?】 古武術の『膝の抜き』は、まるで“膝カックン”をされたかのように膝のつっかえ棒を自ら意図的に外し、重力に従い体幹を落下させ、その落下のわずかな無の瞬間(!?)を素早い動作を行うために利用するというものです。分かり易い例は、西部劇のカウボーイ同士の撃ち合いの瞬間です。振り向いて、腰にあるピストルを取り、銃口を相手に向け、そして引き金を引く、という複数の動作をなるべく速く行うために、必ずと言っていいほどカウボーイは素早くしゃがみますよね。あれです。(※もし誤っていたら、どなたか優しくご指摘下さいませ) 【メッシのドリブルは“膝の抜き”?】 私がこの『膝の抜き』に出会った時、真っ先に思ったのは「メッシのあの鋭い緩急の変化は“膝の抜き”のおかげなのでは?」ということです。もちろん、誰だってフェイントをかける時には重心を落とすわけですが、メッシの重心の落とし方は尋常じゃないと思うわけです。ほら「膝の抜き」に似ていますよね!? 【興味はあるけど、速い理由が分からない】 メッシの動作が気になったこともあり、私は『膝の抜き』にとても興味を示しているのですが「何故速いのか?」という理由が分からないので『骨盤前傾』と同様に消化不良を起こしていました。特に、古武術系は解剖学やスポーツ力学の視点からの解説を提供してくれない傾向が高いので、この『膝の抜き』についても例外に漏れず「理由はともかく、この方が速く動ける」という解説にしか出会えませんでした。深く考えずに動作に取り組んでしまえばいいのですが、いかんせん私は頭でっかちですから、面白いモノを見つけるとその理由を理解したくて仕方がなくなってしまうのです。 【骨盤前傾と大腰筋の伸張反射】 そんなときに、前回紹介しました『骨盤前傾と大腰筋の伸張反射の深い関係』に出会い、この件に関して中村さんとメール交換をさせていただいている最中に、ふと『膝の抜き』の秘密と思われるポイントにも気づくことができたのです。 【“膝の抜き”はハムストリングの伸張反射のため!?】 私の仮説は「“膝の抜き”はハムストリングの伸張反射を誘発するため!?」というものでした。そして、そのことを中村さんに伝えたところ、中村さんから「そのとおり!」というご返答を頂きました。とてもとてもとっても嬉しかったです。 もしかしたら、この仮説は間違っているかもしれません。しかし、少なくとも私は今現在この仮説を信じています。そして、信じるモノができたおかげで、今後真剣に『膝の抜き』をフッボールに応用することに取り組めるような気がしてきました。 この大腰筋とハムストリングの伸張反射について皆さんはどう思われますか? 是非とも皆さんのご意見をお聞かせ下さい。 ★追記(1月30日付)★ reflexさん、もさん、コメントありがとうございます。 おふたりのコメントをきっかけに、自分自身の頭の中にも疑問符が浮かんできたので、中村さんと私のメールのやり取りを読み返してみたところ、メール内での私の表現は以下の通りでした: > 「古武術によく出てくる"膝の抜き"という動作は、ハムストリングや腓腹筋の 伸張反射を利用した動きなのでは??」 で、この自分の文章をもとに更に考えてみたところ、以下のような表現が最も適切なような気がしてきました: (訂正後) 『古武術によく出てくる“膝の抜き”という動作は、ハムストリングや腓腹筋や アキレス腱や大臀筋などの伸張反射を誘発するためなのでは?』 いかがでしょう?
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posted by naoto |03:05 |
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ひざ抜き 【サッカー技研】
これが本物のひざ抜きかが知りませんが、ひざ抜きを図を書いて説明します。合成的な力を前に向けるように調整する必要があるのですが進む方向の骨盤を上げる。後ろ側の骨盤を下げる。これで、作用と反作用の力を打ち消す。上体を前に倒して、立てたままにする。膝を上げる....
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古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
コメント投稿者ID :
伸張反射は腱反射に代表されるもので同義ではないでしょうか?
骨盤前傾すると大腰筋はゆるみますし、膝ぬきつまり膝を曲げる状態にするとハムはゆるみます。
膝をまっすぐ伸ばした状態で腱反射つまり伸張反射は出るのでしょうか?
出にくいような気がします。
実際、筋電図でも観察可能ですが非常に弱くなります。
なので膝の抜き=ハムストの伸張反射の誘発と結びつけるのは安易なのではないでしょうか?
むしろ、私の感じるところではそれよりも、体の動かす効率の問題だと思います。
posted by reflex | 2008-01-30 09:58
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
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私も理屈はわかりませんが感覚を分析すると、
・膝を抜くと腿裏上部お尻の辺りに力感(重心点?)が移るのを感じます(膝抜きをしないと膝下ふくらはぎの辺りに力感を感じます)。膝を抜いたほうが体の中心近くで力を発揮できるので出力が大きくなると思っています。
・膝を抜くことで体重分の重力が下方向にかかりますが、足裏全体を接地したまま上半身が後ろそらないよう(骨盤の前傾?)にすれば、重力を前方への推進力に変換することができます(背中・腰周りにそれなりに柔軟性が必要)。膝が前下方に引っ張られるので関連筋肉の伸縮も誘発されます。重力を利用することによって効率的な動きができると思っています。
こんな感じですね。とりあえず動きが楽なのであまり理屈は気にせずに実践してます。
posted by も | 2008-01-30 11:20
追記します
コメント投稿者ID :
reflexさん、もさん、コメントありがとうございます。
おふたりのコメントをきっかけに、自分自身の頭の中にも疑問符が浮かんできたので、中村さんと私のメールのやり取りを読み返してみたところ、メール内での私の表現は以下の通りでした:
> 「古武術によく出てくる"膝の抜き"という動作は、ハムストリングや腓腹筋の
伸張反射を利用した動きなのでは??」
で、この自分の文章をもとに更に考えてみたところ、以下のような表現が最も適切なような気がしてきました:
(訂正後)
『古武術によく出てくる“膝の抜き”という動作は、ハムストリングや腓腹筋や
アキレス腱や大臀筋などの伸張反射を誘発するためなのでは?』
いかがでしょう?
posted by 村松尚登 | 2008-01-30 17:31
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
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あまり参考にならない観点かもしれないのですが。
膝の動作自体が他動的なもので、胴体のたわみが一番のポイントではないかとも思います。
その胴体のたわみに理想とする方向のゆらぎが加わることは自然な動作で、あとから「膝抜き」と「伸張反射」がついてくるのではないか?とも感じます。
うまく表現できないのですが、ただ、速く走ることを観点にすれば、速く走れたときは、胴体の揺らいだたわみが「抗力獲得」や「膝のそのようなうごき」などにつながりました。
posted by 武田 | 2008-01-30 18:13
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
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武田さんのコメントより。
私も自分のコメントに書いたように、背中・腰周りが緩んでないとうまく膝の抜きができないです。
「胴体のたわみ」をベースに考える・・・なるほど今度試してみます。
posted by も | 2008-01-31 11:14
武田さん、コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
武田さん、コメントありがとうございます。
武田さんのブログによく出てくる言葉の中で私が好きなのは、この「ゆらぎ」と「たわみ」です。ただ、私にはまだそれがどういうモノなのかが体感できずにいます。実感できるように人体実験を頑張ることにします。
posted by 村松尚登 | 2008-01-31 17:00
もさん、コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
もさん、コメントありがとうございます。
なるほど「背中と腰周りの緩み」ですね。この点に気を付けながら“膝の抜き”にチャレンジしてみることにします。
posted by 村松尚登 | 2008-01-31 17:02
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
コメント投稿者ID :
力学的な観点からみます。(筋肉が人間を前に進めるのではなく、骨がうごかす)
骨盤前傾だと重心が自然と前にきます。その状態で、空中に浮くと重心はそのまま前に前進します。つまり、前に進むということになります。
この動作のとき、何ら力を要しません。
逆に重力に反発して力がはいってしまうと膨大なエネルギーを要します。
わたしは膝の抜きを抜く動作のとき、体のバランスをとるために、体の重心つまり腰を中心として筋肉がささえていると考えています。
あくまでも仮説ですが、メッシなどは、腰をおとすだけで、前に進み、そこからさらに、筋肉を使って前に進む。だから速い。また、不必要なエネルギーを使わないので、爆発的なエネルギーを発することができる。
揺らぎとたわみに関して申し上げますと、かたい棒ではなく、やわらかい竹を前に進ませようと思うと、たわませ、リズミカルに揺らぎをもって振りながら進ませると速く進む。
日本人に適した走り方とは柔軟な骨盤、骨が揺らぎをもって、左右にすーい、すーいと進む走り方が良いのではないかと考えています。
どうでしょうか?
ps、元来、日本人はマラソンなどに適した筋肉と体つき、リズム、精神を本質的にもっているように感じます。
posted by つかたろう | 2008-02-02 03:36
つかたろうさん、コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
つかたろうさん、コメントありがとうございます。
私もつかたろうさんと同じように考えているのですが、いかんせん、メッシの骨盤が前傾しているようには見えないんですよね。逆に「後傾しているのでは?」と思えるくらいですし「猫背だよね!?」とも私は思っています。つまり、彼の姿勢だけを見ると「重力と喧嘩している」ように見えるのです。けど、あれほど素早い緩急の変化を持っている、、、。何故でしょう?
posted by 村松尚登 | 2008-02-04 20:06
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
コメント投稿者ID :
武道の実戦からすると、次のように解釈できると思う。既に全体重は両脚・足あるいは一方の脚・足にかかっている。移動するためにあらたに他方の脚・足に体重を移すと、そのための手間がかかるし、僅かではあっても上下動も生じます。実戦的には、これはスローモーな動きになってしまいます。
それよりは、既に体重を支えている脚の膝を抜いて体が崩れるエネルギーを利用して打って出ると、動作の起こりも見えず、一瞬の移動が可能になるわけです。
posted by 豊田裕吉 | 2008-11-15 14:50
とよたさん、コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
豊田裕吉さん、コメントありがとうございます。
僕も豊田さんと同じように思っていたのですが、なんだかそれだけでは説明が足りないような気がしたんですよね。ですから、この「ハムストリングの伸張反射理論」が気になるのです。
誰か膝抜きの動きを運動力学的に研究している人はいないんですかね!?
となたかご存知でしたら教えてください。
posted by 村松 | 2008-11-21 05:07
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
コメント投稿者ID :
京大の教授の小田伸午先生が膝の抜きにかんしてある程度力学的に研究していると思われます。
その先生の実習では、膝の抜きを使って空中で腕相撲したり、ボールをはさんで2人が押し合い、一方が膝の抜きを使って瞬間的に強力な力を出すことなどをしています。
結論としては体のバネを使っている。膝の抜きは助走なしに瞬時にバネを最大限使えるという利点があるということでした。また助走を取ってからの垂直とびと膝の抜きを使っての垂直とびではほぼ同じ成績だったそうです。
また体のばねについてですが、ばねは上半身のばねと下半身のばねがあって、上半身のバネをうまく使えてない選手が多いそうです。上半身のバネは肋骨部分だそうです。蛇腹に存在する肋骨とその間にある肋間筋や結合組織などがバネの役割になるのではと解釈しました。また下半身のバネはアキレス腱などの靭帯だと思っています。日本人はアフリカ系の黒人と比べてアキレス腱の長さが短いそうです。また陸上の伊東浩司選手は上半身のバネを使えるようにするために競歩の練習をしたそうです。
posted by 宗 | 2008-12-18 02:47
宗さん、コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
宗さん、コメントありがとうございます。
確かに僕も「バネ」だと思うんですが、その「バネ」が具体的に科学的に何なのかを知りたいんですよね、、、。
posted by 村松尚登 | 2008-12-20 10:54
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
コメント投稿者ID :
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/
知っているかもしれませんが、生理学系の論文検索はpubmedでできますので、科学的に研究されているか調べられますよ。
でも膝の抜きって英語でなんていうのだろうか。
ちょっと探してみましたが、stretch reflexに何かを足して検索してみれば、見つかるかもしれないです。今のところ見つけれてませんが・・・
posted by m | 2008-12-24 21:24
mさん、コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
mさん、貴重な情報ありがとうございます。
たぶん、日本語でさえ膝抜き関する論文はないのではないでしょうか!?
どなたかご存知でしたら、教えてください!
posted by 村松尚登 | 2008-12-28 18:47
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
コメント投稿者ID :
「膝の抜き」は筋肉のもんだいでしょうか?
「膝の抜き」自体を筋肉の観点で見れば、普通の膝の屈伸を司る筋肉(主として大腿四頭筋)の働きと何ら異なるものではなく、これが「膝抜きの秘密」と称される所以は、膝を急激に屈することによって慣性の法則を有効に利用する点にあると思います。急に落下する身体に生じる(理想的には)無重力状態を利用して有効な作業をしようとするものではありませんか。
posted by 豊田裕吉 | 2009-08-05 22:03
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
コメント投稿者ID :
膝抜きとは面白い運動ですね.
膝抜きがどのような現象なのかということはつかたろうさんが言うように力学的に考えるのが標準的かと思います.もう少し基本的なところから考えてみると現象としては理解が進むと思います.
まず人間をひとつの系(物体)として考えると前方に移動するには後から誰かが押すか,前後方向の摩擦力から推進力を得るか,前に転ぶかになります.この場合考えられるのは後の二つです.このとき立っている状態からだと最後の前に転ぶのが一番効率的です(クラウチングスタートならスタート台から反力が得られますが).実際2足歩行の研究では,前に転ぶことで歩き始めるようです.ロボットだとこの転ぶ具合が難しいため歩き始めでよく転ぶことが生じるようです(最近はわかりませんが).人間の歩き始めでは足抜きのような現象が生じています.膝抜きはこの足首で転ぶのが膝に変わったものだと考えられます.
さて足首から膝に変わると力学的に何が違うのか.それは上半身の慣性力(モーメント)が変わります.特に上半身が柔らかいと慣性力(モーメント)が増大します.こうなると転ぶ動きはゆっくりになります.逆に上半身が(一つの物体のように)硬いと慣性力(モーメント)が減少して素早く転んでいきます.
この現象から膝抜きを考察すると動き出しからつぎの動きを早くするために普段の足抜きではなく,膝抜きで転んでいく方法をとっていることが考えられます.
さらにもう一点.武田さんやもさんの言っている胴体のたわみというのは,上で述べた硬さやわらかさに関係していると思います.つまり一つの物体に近いのか,多分節の物体に近いのかが物理的な現象として説明できるかと思います.そして村松さんが言っている骨盤の前傾はもしかしたら一般的な体の特性として胴体を硬くしやすいのではないかと思います.ただしメッシの場合,持って生まれた体の特性として後傾でも胴体を硬くできるのかもしれません.ただし,一般的な体の特性から離れた運動をしているとどこかに負担が集中して怪我しそうですが.
伸張反射については,逆に力学的な運動に即して体を動かしやすいように備わっているだけで主要因ではないように感じます.人間の体は巧妙に作られすぎているので一つ一つを見てしまうとそれがあまりに巧妙すぎて主要因に見えてしまうのではないかと思います.ロボットは伸張反射がなくても歩き,走れるのであくまで修飾的なものだと思います.
posted by \alpha | 2009-08-13 23:36
膝の抜きの感覚
コメント投稿者ID :
\alphaさんの慣性モーメントの話は共感しますね。
なるほど、理屈として納得するものがあります。
ところで、膝の抜きを感覚的にそうかなとつかむ方法(実験)がありますので、紹介します。(わたしが勝手にそう思っているだけですが)
電車の進行方向に向かって、中央に立ちます。
そして、体をリラックスさせ、膝に力を入れず、多少曲げます。(腰をおとします)
その状態で、電車が発車するのを待ちます。
電車が発車したら、重心を左右に動かします。
右に重心を動かしたら、右の膝をほんのちょっとぬき、左の膝を伸ばします。左に重心を動かしたら、左の膝を抜きます。(バランスをとるために自然にそうなると思いますが)
そのとき、足全体に力は入れません。
しかし、足の裏に、電車からの反発力を受けます(感じることができます)
膝の抜きの感覚はこんな感じなのではないでしょうか?
足の裏に最大の反発力を感じたとき、完全に重心が移った考えてよいのではないでしょうか?
無重力状態を作り出す状態として、電車の発車を利用するのも面白いと思います。
実験してみてください。
posted by つかたろう | 2009-08-14 16:55
古武術の『膝の抜き』の秘密はハムストリングの伸張反射!?
コメント投稿者ID :
虎鷹拳院日誌というブログに似たような内容のことがあったような気がする。のぞいて見たら?
posted by エピクロス | 2009-12-16 19:16
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