日本はバルサを超えられる

戦術的ピリオダイゼーション哲学(PTP)の誕生!?

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随分長い間「戦術的ピリオダイゼーション理論」について書いていませんでしたが、私の頭の中は常にこの理論で一杯です。そして、ここ数日の間に友人のおかげで色々と進展がありました。



【話すことによって理解度は高まる】
ここ二週間ほど、日本から友人(Jクラブの指導者)がバルセロナに来ているのですが、彼との毎晩夜遅くまで続くフッボール談義の中でも「戦術的ピリオダイゼーション」は何度となくテーマとして取り上げられました。そして、彼に「戦術的ピリオダイゼーション」を理解してもらうために色々な角度から説明することによって、私の頭の中もドンドン整理され、私の同理論に関する理解度もさらに上がったと思います。Sさん、長い話に毎晩付き合って下さりありがとうございます!

【理論ではなく哲学】
Sさんとのサッカー談義中に戦術的ピリオダイゼーション理論は「理論」ではなく「哲学」だという話を何度となくしました。その結果、途中からは「戦術的ピリオダイゼーション理論」ではなく「戦術的ピリオダイゼーション哲学」と呼ぶことになっていました。

【省略形はPTP(ピーティーピー)に決定?】
また「戦術的ピリオダイゼーション哲学って長くて言いづらいよね」ということになり、日本で省略語(例:KY)が流行っていることを見習い、「Periodization Tactic Philosophy」の頭文字を取って「PTP(ピーティーピー)」とふたりで勝手に名づけました。ですから、それ以降は「この練習メニューはピーティーピー的にはどう思う?」とか「ピーティーピーの本質はですね、、、、」という表現が会話の中でしばしば使われていました。ちなみに、この「Periodization Tactic Philosophy」というのもふたりで勝手に英語っぽく訳しただけなので、PTPは完全なる造語なのですが、ふたりの中では完全に定着しました。(※スペイン語ではPeriodizacion Tacticaというのが正式表記です)

【説明することで自分の頭の中を整理整頓】
ピーティーピーの話ばかりをしていたわけではありませんが、彼との会話のかなりの時間をピーティーピーに費やしたことは間違いありません。そして、彼はピーティーピーに関するスペイン語の本を読んだわけではありませんので、私が日本語で彼にピーティーピーを様々な角度から説明するという形式が取られました。そして、その「説明する」という過程を通して私の頭の中のピーティーピーに関する知識も再度整理されたので、ピーティーピーの理解度は更に上がったと思います。そういう意味でも、Sさんには感謝したいと思います。Sさん、ありがとうございました!
(それにしても、ビックリするほど長い時間をふたりはピーティーピーに費やしましたよね、、、)

【ピーティーピーは日本向き?】
Sさんとの会話を通じて強く感じたことは「ピーティーピーは日本向きだ」ということです。ですから、ますますこの哲学をどうにかして日本に紹介したいと思い始めました。

【ピーティーピーは喧嘩を売っている?】
ピーティーピーの本質のひとつは「フッボールの基本はチーム戦術だ」というものですから、日本で広く普及していると思われる「サッカーの基本はテクニック(と個人戦術)」という考え方と真っ向から対立しているとも言えます。

【間違っている、ではなくて、違うだけ】
しかし、それはあくまでもフッボールの捉え方の「違い」であり、どちらかの考え方が「正しい」とか「間違っている」ということではないと思います。その部分をしっかりと丁寧に説明して行けば、ピーティーピーも日本で受け入れられるのではないでしょうか。

【バルサBのグアルディオラ】
ところで、現在バルサBの監督を務めているグアルディオラもピーティーピー派だと私は想像していたのですが、今回Sさんと彼の練習を見に行ったところ、彼の練習メニューは期待していたほどピーティーピー的ではありませんでした。しかし、グアルディオラがいい監督であることは間違いありませんね。きっと遠くない将来、彼がバルサのトップチームの監督に就任することは間違いないでしょう。

【ジョゼップの方がピーティーピー的?】
おそらく、エスパニョールのユースBの監督を務めているジョゼップの方がピーティーピー的だと思います。ジョゼップの練習を見学したSさんも同じ意見でした。と同時に、ジョゼップ自身もピーティーピー的に練習メニューを構築することを心掛けていると言っていますから間違いありません。ですから、ピーティーピーに興味がある方は彼の練習を見学に行ったらとても参考になると思います。

【ピーティーピーの講習会を日本で?】
今度ピーティーピーに関する講習会がバルセロナで開かれるのですが、もちろん私も出席してきます。そして、前述のジョゼップもこの講習会のオーガナイズに携わっているので「この講習会を日本で開催できないかね?」とふたりで盛り上がっている最中です。

【ピーティーピーの本を翻訳?】
また、ピーティーピーを日本に紹介するためには、ピーティーピーに関する本を日本語に翻訳し日本で出版する必要性があることを最近ひしひしと感じています。この本はあまりにも哲学書的なので翻訳するのが難しそうなのですが、現在翻訳する方向で真剣に検討しています。

【今年の目標は?】
今年の私の目標のひとつが決定しました。それは、ピーティーピーを日本に広く紹介することです。ピーティーピーが日本サッカーのレベルアップに大きく貢献してくれると私は信じているので、この(理論ではなく)哲学を日本に紹介できるように今年一年頑張ることにします。

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この記事へのコメントコメント一覧

まっつんコーチさん、コメントありがとうございます

まっつんコーチさん、コメントありがとうございます。
ご返答が遅くなり申し訳ありません。何故か、見落としていました、、、。

まっつんコーチさんの「サッカーは絵を描くようなもの」という“哲学”はピーティーピーそのものです。

「絵は絵を描くことによってのみ上達する」

こういう考え方がピーティーピーです。

戦術的ピリオダイゼーション哲学(PTP)の誕生!?

はじめてコメントさせてもらいます。

少年サッカーの指導をボランティアですがやっています。


僕はいつもこう考えています。というか今現在こう考えています。信念は持ちつつも柔軟に変化していくことが僕の理想なんで(笑)


1枚の絵を完成させるためには、紙、絵の具、水、筆、パレットなどを使います。
ただそれは当たり前であって、実は頭の中(脳みそ)、心といった一見見えにくい部分が、如何に1枚の絵を完成させることに集中できるかです。

サッカーで言えば。。。
ゴール・勝利という絵を完成させるために、ボールを中心とした選手個々、またはグループ(見えやすい部分)が頑張るのは当たり前。ただ、ここの質をあげる事はもちろん重要です。
ボールに関与しない選手(見えにくく、遠い部分)が如何にゴール・勝利という絵を完成させるために集中できるかです。


チームとしての戦術(サッカー)が根本にあり浸透していれば、自ずとテクニック(個人戦術)の必要性も理解できます。
また、個人が実戦の中で自立し独立することはあっても、孤立はしない。

筆の使い方100通り覚えても、絵の描き方知らなかったら意味ないですからね(笑)


長々と失礼しました。
もし村松さんが考えるPTP哲学とは違っていたとしても自分の考えが簡単にですがまとめられたんで良かったです。
(自分勝手ですいません 笑)

PTP哲学の詳細、非常に興味アリです。



戦術的ピリオダイゼーション哲学(PTP)の誕生!?

>「××派」という時点で、やくざの派閥争いのようで

そういう発想ですか(汗
私は政治っぽい印象で書いたのですが(苦笑

私も上手く「共存」できれば良いと考えています。
日本での指導者の方のブログなどを見ていても皆さん本当に真剣にいろいろ考えて指導されているのが解ります。それと上手くミックスされるととても良いように感じています。

>日本の方がたくさんいいモノがあると思いますよ。

ご教授ありがとうございます。
読みやすくまとまっているものを数冊読みましたがやはりスペインの育成法と比べてみたいなと考えています。
月刊誌などで断片的には掲載されていますが1冊にまとまった書籍は無いようです。
村松さんの翻訳された本が発売されるのを期待したいと思います。


ガッツさん、kanさん、コメントありがとうございます

ガッツさん、kanさん、コメントありがとうございます。

【ガッツさんへ】
具体的な話は全く進んでいませんが、PTPに関する講習会を日本で開催できるよう真剣に動きますのでご期待下さい。

【kanさんへ】
「××派」という時点で、やくざの派閥争いのようで、なんだか喧嘩を売っている雰囲気ですよね。私はあくまでも「共存」を目指している「平和主義」ですので、煽らないで下さい。(苦笑)

kanさんが仰っているジョゼップとは別人ですね。今回登場したジョゼップの本名はJosep Clotetです。

戦術に関する興味深い指導書は少しありますが(※それらの翻訳を私は検討しています)、興味深いジュニア世代向けの育成本には私はいまだに出会ったことがありません。日本の方がたくさんいいモノがあると思いますよ。

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