2007年11月14日
走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
体の動きについて色々と考え続けていたら、幼少の頃(※実家では犬を飼っていました)に抱いていた以下のような素朴な疑問がふと蘇って来ました。 「犬は何故みんな足が速い? 走り方が下手な犬は何故いない?」 老犬や病気や怪我持ちの犬を除けば、足の遅い犬や走り方が下手な犬というのは見たことがありません。不器用な走り方に見えるダックスフンドにしたって、身体構造を最大限効率的に使ったような走り方で結構速く走ります。 それに対して、走り方が下手な人間は何故たくさんいるのでしょうか?
【実は走るのが苦手な犬が存在する?】 たぶん、怪我や病気を抱えている場合を除いて、走るのが苦手な犬は存在しないと思います。なぜならば、彼らにとって「歩く・走る・ジャンプする」といった体全体を使った動作が彼らの生活の根幹を担っているからです。犬社会には、読み書きそろばんもないですし、スポーツもありません(フリスビーをキャッチする犬は時々いますね)し、音楽(歌う犬は時々いますね)も芸術もありませんから、やることといったら、歩くか、走るか、ジャンプするか、じゃれるか、噛むか、吠えるか、寝るか、あくびをするか、伸びをするくらいでしょうか。 【走らなくなった人間】 一方、読み書きそろばん・スポーツ・音楽・芸術・テレビ・パソコン・テレビゲーム・携帯電話・車・バイク・電車・飛行機・自転車・エレベーター・エスカレーターなどなど、たくさんの文化を手に入れた現代人が「走る」という動作に費やす時間は昔と比べて極端に減りました。犬と比較したら現代人が「走る」という動作に掛ける時間は極端に短いと思います。 【ひたすら繰り返していれば上手くなる?】 結局のところ、ひたすら同じ動作を繰り返していたら、嫌でもその動作は上手くなるのかもしれません。同じ動作の多くの経験を積んで行く過程で、様々な試行錯誤が勝手に行われ、最終的には無理と無駄のない効率的な動作が身に付くのでしょう。 【走らないから走るのが下手な人間が現れる】 一方、人間は日に日に走らなくなっています。最後に全速力走ったのがいつだったか思い出せない大人も多いでしょうし、子どもでさえ体育や部活動でスポーツをやる時以外は走らなくなっています。これだけ走らなくなれば、走るのが下手な人間が現れても(しかもたくさん)不思議ではないと思います。 【正しい走り方を学んでいない】 もちろん、多くの人間が「正しい走り方を学んでいない」ということも走り方が下手な人間が多い要因のひとつだと思いますが、犬社会の「正しい走り方なんて誰も学んでいないし誰も教えていないが、みんな速く走っている」という現実を考えると、走るという動作は必ずしも「誰かから教えられなければ身に付かない動作」ではないのかもしれません。 【“邪魔モノ”を抱えていない犬?】 あと興味深いのは「骨と筋肉とフッボールとテコの原理」の中で取り上げた“邪魔モノ”の存在です。おそらく、犬社会にはほとんど“邪魔モノ”は存在しないのではないでしょうか。飼い主の食生活の悪影響を受けて高血圧になる犬だとか、足腰が弱くなった老犬というのはいますが、健康な犬の中で体に“邪魔モノ”を抱えている犬というのはほぼゼロに近いのではないでしょうか。きっと、犬がしょっちゅう“伸び”をしているのは、関節のコリを取るためなのだと思います。(あと、インナーマッスルを鍛えるため!?) (※飼い主が散歩に連れて行ってくれないため運動不足になっている犬は増えているのかもしれませんね) 【“邪魔モノ”にがんじがらめになっている人間】 一方、文化を築いてしまった人間たちは例外なく何かしらの“邪魔モノ”を抱えて生きています。複数の“邪魔モノ”にがんじがらめになってしまっている人も多いと思います。そして、その“邪魔モノ”たちが上手く走るという動作を(まさしく)邪魔しているのではないでしょうか。 【犬から学ぼう】 こう考えてくると、犬社会の「走るのが下手な犬はいない」ということを見習い、人間社会から走るのが下手な人間を無くすためには、以下のようなことが効果的だと思われます。 ・もっと走る。とにかく走る。ひたすら走る ・正しい走り方を学ぶ ・“邪魔モノ”を取り除く ちなみに、犬は筋力トレーニングを全くせずにあんなに速く美しく効率的に走ることができていますから、人間も前述のようなことをしっかりやれば、カールルイスほどではないにしろ、自分自身の体が秘めている可能性を最大銀に活かした形で、きっちりと速く美しく効率的に走れるようになるのではないでしょうか。
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posted by naoto |21:56 |
バルサを越える為のヒント集 |
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走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
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結論から言わせてもらえば、走るのが苦手な犬はいると思いますよ。
うちにいるのは猫ですが、太っているわけでもないのに運動神経が鈍いです。走るのも遅いし、俊敏性もありません。10cmの台から降りてもこけます。もちろん病気も怪我もしていません。ごはんをもりもり食べて元気です。
早く走るという動作は、持って生まれたものと育った環境というのが大きな影響を与えていると思います。
体を制御しているのは脳です。「体に覚えさせる」というのは「意識しないでも脳が指示できるようにする」というものだと思います。
「正しく走る動作を行う記憶」が無ければ、筋力に関係無く走れませんよね。
箸の使い方を知らなければ、いかに器用な人でも箸を使えないのと同じように。
きれいな走り方を普段から目にしていた子供は、もしかすると自分が走ってもきれいに走れるのかもしれません。
検証していないので分かりませんが、少なくても仰るとおり「走る環境にある子供」は、走ることが苦手な子供は「少ない」と思います。
posted by 不器用な猫 | 2007-11-14 22:21
走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
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人間から見たら犬はみんな速いように見えますが、もしかしたら犬同士では「オマエ遅いなー」なんて言っているかもしれませんよ。
以前NHKで南米のアンデス山脈に住むコンドルを取り上げた番組を見たことがあります。
面白いことに、コンドルは大人が子供に飛び方を教えるのだそうです。
ベテランコンドルは翼を広げただけでゆうゆうと空を自由自在に舞いますが、ビギナーコンドルはむやみに羽ばたいたりして飛び方がへたくそです。
大人と子供が追いかけっこをしている光景も放映されていました。
おそらく、風のつかまえ方や滑空の仕方など、大人が良い動きを見せ、子供はそれを見て身体で覚えようとしているのだろう、とのことでした。
歩くこと・走ることは、放っておいても上手くなるものではなく、親から子へと受け継いでゆくべき”技術”なのだと思います。
ところが、特に走ることは、人間にとって生きてゆくうえでの絶対に必要な技術ではなくなってしまいましたよね。
そのため、わざわざ「走る環境」を用意しなくてはならなくなり、たまたまその環境下にいない子は、”走る技術”を受け継がれないまま成長してしまうのだと
思います。
>もっと走る。とにかく走る。ひたすら走る
これ、大賛成です。
posted by hao80 | 2007-11-14 23:03
コメント、ありがとうございます
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皆さんコメントありがとうございます。
【不器用な猫さんへ】
実家で犬を飼っていたこともあり、私は猫との接点はほとんどないのですが、なるほど、10cmの台から降りてもこけてしまう猫がいるのですね、、、。驚きです。
ん~ん、走るのが下手な犬もいるのでしょうか、、、。
【hao80さんへ】
もちろん犬の世界でも「速い・遅い」はあると思いますが、僕は今まで一度も「ぎこちない走り方」をしている犬は見たことないんですよね。
また、実家で3匹の犬を飼いましたが、犬の世界において親が子どもに走り方を教えるという流れはないような気がします。(隠れて教えていたのか?)
鷹が飛び方を教えている映像は私も見たことがあります。あれは明らかに教えていますよね。
posted by 村松尚登 | 2007-11-15 06:12
走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
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私の子供は悲しいことに足がそんなに速くはありません。中ぐらいでしょうか。
腕は振れていなしし足は上がっていないし力み過ぎなのが目に見て解ります。
ところがフットボールの試合の最中に時々ですがボールを追いかける時にとても良い走り方をしてスピードに乗って走っている時があります。
それがなぜいつも出来ないのか不思議でなりません。
posted by kan | 2007-11-15 13:29
kanさん、コメントありがとうございます
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kanさん、コメントありがとうございます。
面白い現象ですね。
何故そうなるのか、お子さんに直接質問したことがありますか?
そのスピードの差を本人も自覚しているとしたら、何故そのような差が出てくるのか本人は知っているのではないでしょうか?
まだ質問していないのでしたら、是非質問してみて下さい。
posted by 村松尚登 | 2007-11-15 20:40
走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
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犬や猫ではないですが、先日、動物ドキュメントを追ったTVで見たのですが、走るのが苦手な馬がいるのを見ました。
どこか怪我をしているなどもなく、至って普通の馬の親子の子供でした。
外国の広大な林のようなところにいる親子の馬の群れでいつもその群れの走りについていけない子馬で子供の群れの中でいじめられていました。
ほかの子馬は早く走るのですがその馬はいつも最後尾。ほかの馬は倒れた木などをヒョイッと飛び超えていくのですがその馬は飛ぶことができず尻ごみして、大回りをして木を飛ばなかったりしてました。
ナレーションでは「運動が苦手な子馬」と呼ばれていました。
人間も動物も生き物の運動神経は先天性のものなだと思いました。
posted by オビラジ | 2007-11-16 01:12
オビラジさん、コメントありがとうございます
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オビラジさん、コメントありがとうございます。
その後のその「運動が苦手な子馬」がどのように成長して行ったかが、凄く気になりますね。
野生の環境であれば、大人になっても運動が苦手なままの場合は、敵に殺されたりしてしまう可能性もあるでしょう。あるいは、生き残るために必死になって学習し運動が上手くなっているのかもしれません。
その馬のその後がとても気になります。
posted by 村松尚登 | 2007-11-16 09:03
走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
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>何故そうなるのか、お子さんに直接質問したことがありますか?
ありますが子供は速く走れているという感覚は特に持っていないようです。
腕振りや腿上げをやらせてみてもドン臭いです(苦笑
素人ながら観察してい感じたのですがどうも走り出す体勢によって違うような気がします。
フットボール中は嫌でもいろいろな体勢から走り始めなければいけない状況は沢山あると思います。そんな時にたまたま腕が後ろに大きく振れている状態から走り出すと良かったりするのかなぁと感じています。
posted by kan | 2007-11-16 14:49
走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
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"kanさん"のコメントを読んで、中道貴之さんを思い出しました。
私と同じ年代(30代後半)の方は名前を聞いたことがあるかも知れません。
高校時代、ラグビーの選手だったのですが、たまたま出場した陸上の大会で、100mの確か当時の日本記録(手動で10秒1だったかな?)を出してしまった人です。
大学進学時、ラグビーか陸上かと進路を騒がれましたが、陸上に転向し、あまり大成しませんでした(失礼・・・)。
フットボールのプレー中には、手段として速く走る必要があるのであって、陸上のように速く走ること自体が目的ではありません。
>それがなぜいつも出来ないのか不思議でなりません。
もしかしたらその逆で、フットボールのプレー中の走りが”いつもの走り”で、競走中の走りは”速く走ろうと意識しすぎた走り”なのかなぁ、と思いました。
これも”邪魔もの”ですよね。
posted by hao80 | 2007-11-16 16:58
走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
コメント投稿者ID :
>もしかしたらその逆で、フットボールのプレー中の走りが”いつもの走り”
なるほどそういう考え方もあるわけですね。
確かに運動会の徒競走などと言うと更なる”遅さ”を発揮してくれます。
いつにもましてガチガチに力んでますね。
精神面ので”邪魔もの”は厄介ですね。
posted by kan | 2007-11-16 21:06
コメント、ありがとうございます
コメント投稿者ID :
【kanさんとhao80さんへ】
コメントありがとうございます。
走ることが「目的」なのか「手段」なのかどうかで色々なことが変化してくるのでしょうね。
posted by 村松尚登 | 2007-11-19 03:34
走るのが下手な犬はいないのに、走るのが下手な人間は何故多いのか?
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初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます。
以前飼っていた母娘犬は、なんと母犬が教育ママで
いろいろ教えていましたよ!
急速ターンや止め方を教えているのを見た時は
「すごいものを見た」と感動しました。
穴の堀り方まで教えてました。
ちなみに、娘犬は特訓の成果か?!運動神経はかなり良かったと思います。
犬や猫に親子の心情などないと、平気で生まれた子を取り上げては
モノのように捨てる飼い主もいるようですが…
うちの母娘犬を見ている限り、特に母犬は確実に強い母性を感じました。
posted by ペップ | 2007-11-19 16:18
ペップさん、コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
ペップさん、興味深いコメントありがとうございます。
我が家には多い時で3匹犬がいたのですが、3匹とも捨て犬だったので「親犬が子犬を育てる」という風景を私は見たことがありませんでした。
興味深い話です。と同時に、素敵な話ですね。
やはり、自転車の乗り方やキャッチボールを親が子どもに教えるように、走り方も親から子どもに受け継がれるべき身体動作なのかもしれませんね、、、。(けど、最近はキャッチボールさえもあまりしないんでしょうね、、、)
posted by 村松尚登 | 2007-11-20 17:05
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