日本はバルサを超えられる

ミニハードルとラダートレーニングはサッカーに不向き?

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二軸動作ゆる体操に興味を持ち初めている今日この頃、“消化不良を起こしている疑問”にぶち当たってしまいました。

それは、「ミニハードルやラダートレーニングはサッカーに不向きなのでは?」という疑問です。



【遅かった若かりし頃】
私は小さい頃から18歳まで足が遅い選手でした。概して「テクニックはあるけど足が遅い」というのが私に対する評価だったと思います。もちろん、運動会でリレーの選手に選ばれることも一度もありませんでした。

【“NAOTOは速い”と言われる日々】
しかし、スペインに来てから私はほぼ常に「NAOTOは速い!」とスペイン人に言われていますし、自分自身もスペイン人に比べると「俺って速いかも」と自信過剰になっています。(※“速い”と言っても、走るのが速い、動きが速い、反応が速いなど、色々な速さがありますが、今回は分かりやすいように“速い”あるいは“足が速い”という曖昧な表現を使って話を進めて行くことにします)

【足が速くなった大学時代】
何故、足が遅かった青少年時代を過ごしていた私がその後足が速くなったかと言うと、全ては大学蹴球部時代のトレーニングの賜物です。練習の激しさとかではなく、結局はトレーニングメニューが科学的だった、ということに尽きると思います。

【ラダー・トレーニング】
では、どんなトレーニングを大学時代に行っていたかと言うと、例えば、ラダートレーニングです。「ラダートレーニングのおかげで自分のコーディネーションとアジリティーは飛躍的にレベルアップした!」という確信がありましたから、日本からラダーをスペインに持って来て、現在もバルサスクールでのトレーニングにも使用しています。ちなみに、スペイン人にもとても好評です。

【ミニハードル・トレーニング】
大学時代に良く行ったもうひとつのトレーニングは、走る際の腕や足の動きを修正するためのミニハードルを使用したトレーニングです。“正しい走り方を学ぶ”というコンセプトに触れる事自体が初めてだったと思います。18歳までは“なんとなく”走り続けていたわけですから、遅いのも当然です。そんな曖昧だった走り方を修正すれば足が速くなるのは当然と言えば当然ですよね。

【プライメトリックス】
プライメトリックス理論によるパワー(=力×スピード)のトレーニングとしてバウンディングなどの接地時間の短い反復ジャンプトレーニングもよくやりました。また、同じトレーニング効果を狙ったメディシンボールを使ったトレーニングもよくやりました。私の足が速くなったのはこれらのトレーニングのおかげでもあります。

【足の速いテクニシャン?】
前述のような科学的なトレーニングによって大学時代に足が速くなった私ですが、元々は“足の遅いテクニシャン”でしたから、足が速くなった今でも自称“テクニシャン”です。しかし、残念なことに、私の動きにはジダンやロビーニョやイニエスタやアンリやボーヤンのようなしなやかな動きではありません。いわゆるロボットみたいなゴツゴツした動きなのです。

【しなやかさのないロボット】
罵声を浴びせられることを覚悟して例えを挙げるとすると、ジュリでしょうか。
速い。けど、動きがゴツゴツしている。だからなのか、静止状態であればミスは少ないが、トップスピードで走っている時にはしなやかさを失い、その結果、頻繁にトラップミスやシュートミスをしてしまう、、、。そんな“速いけど肝心な時にミスをしてしまう選手”というのが、今の私の姿です。

【カチッカチのモモ】
そんな中、ゆる体操に出会い「ゆるめ」と指摘され、特にフッボール選手は「大腿四頭筋をゆるめろ」と指摘されたわけですが、なんとプレー中の私の大腿四頭筋は過度に筋収縮しておりほぼ常にガチガチなんですね。そう、私の動きや走り方は典型的な「大腿四頭筋使う駄目な動き方」なのです。

【しなやかさは失われたのか?】
ここで一番最初に出てきた“消化不良の疑問”が私の頭の中をよぎるようになりました。それは「速さを得ることによって、しなやかさが失われてしまったのか?」という疑問です。
残念なことに、青少年期の私自身の動きの細部なんて覚えていませんから、小さい頃の私は今よりもしなやかな動きをしていたかどうかは分からず仕舞いです。また、青少年期の私の大腿四頭筋も今と同じようにガチガチだったかどうかも分かりません。

【ヒント1:ラダートレーニングのガチガチなモモ】
しかし、この“消化不良の疑問”に対する解答を探すためのヒントは少しあります。そのひとつはラダートレーニングを行う際の私のモモは過度に筋収縮してガチガチになっているという点です。
スペインの子供達にラダートレーニングを指導する際には、私自身がお手本役を担当するわけですが、その際の私の大腿四頭筋は明らかに余計な力が入りガッチガチなのです。それが、元々の私の動作特徴なのか、あるいはラダートレーニングによって身に付いた動作特徴なのか分かりませんが、いずれにしても、ラダートレーニングを行っている際の私の大腿四頭筋は過度に筋収縮してガッチガチですから、何の対策も考えずにこのタイプのトレーニングを続けていては、しなやかな動きは永久に得られないばかりか、私のしなやか度は更に悪化してしまうでしょう。

【ヒント2:ミニハードルによるモモ上げ】
また、ミニハードルを利用しての走り方の修正トレーニングでは、いわゆる“モモ上げ”のトレーニングが頻繁にありました。確かにこの走り方の修正によって今の私は以前よりも確実に速く走れるようになりました。しかし、それは“モモ上げ”をすることにより大腿四頭筋を更に使うようになった結果なのかもしれません。もしそうだとしたら、「大腿四頭筋を使って走るな」と提唱しているゆる体操理論から見たら、“モモ上げ”に明け暮れていた私はまさしく「スピードを得る代わりにしなやかさを失ってしまった」ということになります。

【スピードとしなやかさの競演】
私にスピードをプレゼントしてくれたラダートレーニングやミニハードルトレーニングにはとても感謝していますし、これらのトレーニングの効果は信じて疑いません。しかし、これらのトレーニングによってフッボールの最も大切な要素のひとつである“しなやかさ”が失われてしまうのだとしたら、これらのトレーニング理論を今後指導現場で応用するかどうか悩んでしまいます。

【ゆる体操が助け舟?】
仮に、ラダートレーニングやミニハードルトレーニングにスピードをアップさせるメリットと共に“しなかやさ”を低下させてしまうというデメリットがあるのだとしたら、そのデメリット部分を何かしらの方法で帳消しにすることはできないのでしょうか。例えば、最近私が気になっている“ゆる体操”にはラダーとミニハードルトレーニングのデメリット部分を帳消しにしてくれる効果はないのでしょうか。もしそうだとしたら、ラダーとミニハードルトレーニングと“ゆる体操”を組み合わせることによって、“スピードとしなやかさの競演”を手にすることができるのではないでしょうか。


まずは、日本に注文している“ゆる体操”関係の本が届き次第、読み漁り、自分自身の体を使って色々と実験してみようと思います。

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この記事へのコメントコメント一覧

ryoさん、コメントありがとうございます

ryoさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

 > そこには日本人の真面目さが裏目に出ているように感じています。

確かにそうですね。
事実、私もラダーを“これでもか!これだもか”というくらいに徹底してやっていましたから、、、。苦笑&涙

 > 遊びの延長くらいに捉えていますし、時々刺激を与えるkらいの気持ちで行っています。

なるほど、それくらいが生真面目な日本人には丁度いいのかもしれませんね。

梅さん、コメントありがとうございます

梅さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

随分前にコメントを頂いておきながら、ご返答せずに申し訳ございません。

その後トレーニング効果はいかがでしょうか?

 > ラダーにしろ、ミニハードルにしろ、脱力したリラックス状態でリズムよく行うこと(足首をがちがちにしない)

この部分が特に気になります。
この後の効果を教えて下さいますととても嬉しいです。

ミニハードルとラダートレーニングはフッボールに不向き?

指摘見解なのですが・・・
私も村松さんの仰るようにしなやかさが失われる要因のひとつと考えています。
そこには日本人の真面目さが裏目に出ているように感じています。
ミニハードルとラダートレーニングは適度に行えば効果的なのですが、得てして徹底的に行ってしまうという意味です。
私はミニハードルとラダートレーニングをトーレーニングとして捉えていません。
遊びの延長くらいに捉えていますし、時々刺激を与えるkらいの気持ちで行っています。

ミニハードルとラダートレーニングはフッボールに不向き?

初めてコメントいたします。今、息子(小学校4年生)の所属しているサッカーチームのコーチとして活動しています。最近、しっかりとした裏付けのあるトレーニング手法でチームを強化しようと考えはじめ、このWebサイトにたどり着きました。皆様かなり勉強されていて頭が下がる思いです。。<BR>

私は、小学校はサッカー、中学、高校と陸上、大学は2年ほど水泳とロードレースを少しかじってました。そして現在サッカーをしているわけですが、陸上競技とサッカーの走りは相違点があることに気づいたんです。

速く走る動作はどちらとも同じですが、陸上はゴール後流してスピードをおとしますが、サッカーはダッシュのあと、急激に減速して切り返したりします。陸上競技は基本的に急に減速したりすることを念頭においたトレーニング内容ではないんですね。。

なので、サッカーを始めたころ(コーチを引き受けたころ)コーチ同士で試合をしましたが、切り返しや減速についていけず、なんども抜かれてしまいました。。。トップスピードでは圧倒的でも行き過ぎてしまうんですね。。

理由として陸上の短距離では足首をあまり動かさずに走りますので、しなやかさがない、そして、腰の位置は高めを維持するので減速しにくい為ではないかと思っています。陸上選手の腰の位置とサッカー選手の腰の位置がそもそも違うことに気付きました・・・そのためトラップを始め、ボールタッチも苦手でした。

そういった自身の経験と最近の陸上競技における最新のトレーニング手法を取り入れ、考えているのが、ラダーにしろ、ミニハードルにしろ、脱力したリラックス状態でリズムよく行うこと(足首をがちがちにしない)、そして、スローな走りから笛を合図にダッシュし、笛でスローな走りに戻す(脱力と緊張を繰り返す)、トレーニングの後はストレッチを長い時間かけて行う(股関節や足首、肩などの動きをしなやなにさせる)こと。階段などを利用して股関節を伸ばすことなどを試していこうと思っています。効果については続けて投稿させていただきますね。よろしくです。

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