2006年10月16日

清宮の思考が現実化しつつあるサントリーの決定力(追記)

 前回書き損ねた部分も含め、「サントリーの決定力」について、もう少し書いておきたい。

 サントリーFWの圧力とオフロード・パスのことを書いたが、この一戦でサントリーが奪ったトライはパントを使ったものが多かった。前半10分のニコラス、後半5分の平、後半20分の有賀のトライは、三洋ディフェンスの裏をついたパントに走り込んだものだった。

 これらは一見「オフロード」などの立ってつなぐ攻撃とは関係がないように見えるが、なぜ三洋はあれほど必死に前に出ていかざるをえなかったのだろうか。三洋のバックスリーは単にキック処理をミスしたのだろうか。それともキック処理が彼らの弱点だったのだろうか。いや、そこには一つの仮説が浮かび上がるような気がしている。

 この日の小野澤は一人で止めるのはほぼ不可能というくらい切れた走りでゲインラインを突破し続けた。その小野澤率いるサントリーのバックス陣は、ニコラス、平、藤原、有賀としなやかで力強いランナーが揃っていた。彼らが戦略的にオフロードを狙ってきたらいかに厄介かを三洋は知っていたのではないか。サントリーの戦略がわかっていたからこそ、三洋はそこを徹底的にマークしようとしたのではないか。

 しかし、サイン・プレーに表と裏があるように、サントリーはランとキックを巧みに使い分けた。ラック連取型のチームに対しては、あえて球を出させて防御の人数を余らすこともできるが、サントリーはラックをつくらずにつないでくる恐れがあるから、防御側に余裕がない。そして、必死に前に出ようとすれば、パントで裏をとられる。三洋はそういう意味でなすすべもなく完敗した。

 見えてきたのは、自分たちの強みを効果的に使うサントリー、いや清宮の戦略が形になってきたこと。上位チームとの対戦がますます楽しみになってきた。

posted by namaketaro |22:57 | トップリーグ | コメント(2) | トラックバック(1)
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2006-10-17 12:43 | 続きを読む
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Re:清宮の思考が現実化しつつあるサントリーの決定力(追記)

TBありがとうございました。
三洋のタックルが若干甘く感じたのは「(速く前に)行くに行けない」という微妙な心理も影響していた結果でしょうか。
タイトルに書かれているように、清宮監督の思考が現実化していることを確認できる貴重なゲームになったなと思いますね。

posted by PLANETSURF | 2006-10-17 13:08

Re:清宮の思考が現実化しつつあるサントリーの決定力(追記)

> PLANETSURFさん

TB返し&コメントありがとうございました。

三洋のタックルが若干甘くなったように感じたのは、パントで背後をつかれた影響もあったのではと思います。

前へ出ればパント、出なければラン&オフロードと嫌なところを攻め続けたサントリーを褒めるべきなのかもしれませんね。

posted by namaketaro | 2006-10-18 00:19

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