プロ野球死亡遊戯

【猛虎速報遊戯】金本知憲引退は「阪神タイガース松井秀喜獲得」への序章なのか?

このエントリーをはてなブックマークに追加

「この3年間は惨めで、こんな苦しい人生あるのかなという気持ちだった」

ひとつの時代が終わりつつある。
12日、阪神の金本知憲(44)が今季限りでの現役引退を表明。
同日午後に兵庫県西宮市で記者会見を開くと、
21年間の現役生活を振り返り「悔いがある」と言葉を絞り出した。
ソフトバンクの小久保裕紀(40)に続く、時代を代表する打者の引退表明。
ふたりのプロとしてのキャリアはともに90年代前半にスタートしている。
小久保は93年の逆指名ドラフト元年組。
金本は91年伝説のドラフト4位組(同期の高卒ドラフト4位にイチロー、中村紀洋)。
彼らはON全盛期の60年代中盤から野茂英雄渡米前夜の94年まで、
約30年間続いた「プロ野球黄金時代」を体験した最後の世代とも言えるだろう。
バブルにギリギリ間に合った野郎ども。
つまり、この後の世代は黄金時代を知らない選手達ということになる。

俺達の時代だ!
長州力はそう吼えることで、強引にシーンのイニシアチブを握ったが、
日本球界において、金本・小久保世代、さらにイチロー・小笠原らの73年組の後を継ぐのはどの世代なのだろうか?
「松坂世代」と呼ばれる80年組は松坂本人の停滞もあり元気がなく、
「88年組」の田中、マエケン、坂本らはあまりに若すぎる。
79年生まれの阿部慎之助はプレーヤーとしてスペシャル・ワンの領域に達しつつあるが、
世代というより、阿部がひとり図抜けているだけだ。
金本や小久保のような強烈なキャラは今の球界では異質である。
例えば、中田翔やT-岡田は個性的な風貌をしたパワーヒッターだが、矢沢的な飢えはない。
いわゆるひとつの「成り上がり」精神。
それは松田優作とその息子・松田翔太の醸しだす雰囲気の差異と同じく、
プロ野球を取り巻く環境の変化というよりも、世代論に近い。
恐らく、もう金本のようなプロ野球選手は出現しないだろう。
連続試合出場に美学を見出し、骨折しながら右手1本でバットを振る。
その手のアングルは今の球界からは絶滅しつつある。
っていうか、まずはベンチが止めるだろう。

チームへの影響力を含め、ファン間でも賛否両論ある鉄人だが、
マスコミとしては非常に記事の書きやすい選手だったはずだ。
受け手と書き手で阿吽の呼吸で展開される金本劇場。
選手、マスコミ、ファンのトライアングルラインで作り上げられた「アニキ」像。
次第に「アニキ」の存在はチームの枠を超え、低迷する阪神の象徴として語られるようになる。
皮肉なことに、その巨大化した「アニキ」の存在が「金本知憲」という選手のキャリアを終わらせた。
今シーズンの打率258、本塁打4、打点26という数字は平凡だが、
「アニキ」というギミックは偉大だと私は思う。

8月末にはデイリースポーツで来季残留濃厚と報じられていた金本の引退発表。
それは同時に、噂されるビッグネーム獲得への第一歩だと感じたファンも多いのではないだろうか?
鉄人の去った虎のレフトの後継者。
まずは元PL学園の至宝。
今月初めのヤンキース3Aのスクラントン・ウィルクスバレー解雇後、
阪神が三塁手として調査とスポーツ各紙で報じられた福留孝介(35)だが、
元々内野守備死亡遊戯で外野にコンバートされた選手なので、
キャリア終盤に内野起用前提で契約するとは考えにくい。
百歩譲ってサードはエマージェンシーオプション。
あくまで外野前提の獲得オファーになるはずだ。
そして、レイズ退団後、アメリカをさすらう流浪のゴジラ松井秀喜(38)。
今シーズンは外野守備で打球を追っただけで足に違和感と、その下半身はすでに限界に近い。
事あるごとに「日本復帰は考えていない」と繰り返し、
古巣読売のドン・ナベツネも表向きには「選手としては厳しい」と獲得には消極的な発言。
しかも巨人は、キャプテン阿部を中心にペナント独走をかます絶好調のチーム状況。
DHのないセ・リーグ、人工芝の本拠地東京ドームとゴジラ復帰への障害は数多い。

となると、噂される選択肢はDeNAと阪神だが、
DeNAはレフトのラミレスが2年契約なので来季残留が確定的。
仮に松井入団が実現したら、レフト・ラミレス、ライト・松井という外野の布陣になる。
さすがにそりゃあないだろう。
サッカー日本代表のツートップがカズとゴンみたいなものだ。
ノスタルジーだけではチームとしては成立しない。
「パワプロ」じゃあるまいし、どっちかファーストやってよという訳にはいかないだろう。
そうなりゃ残るは猛虎復権だ。
手負いのゴジラが甲子園に帰って来る。
リメンバー5打席連続敬遠。
子供の頃からの憧れ、縦縞のユニフォームを身に纏い野球人生のラストシーンを飾る。
長嶋巨人発、ヤンキース経由、阪神入り。
ストーリーとしてはほぼ完璧に近い。

今年のストーブリーグは、巨人に派手な動きはないだろう。
世代交代もほぼ終わり、FA補強についてまわる人的補償を考えると、
簡単にはぶっこめないチーム事情があるからだ。
中村GMは今こそ腕の見せ所である。
最大のライバル読売が不参加のストーブリーグ。
鬼の居ぬ間に巨大補強。

ゴジラよ、甲子園に戻れ。

See you baseball freak・・・





1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
猛虎遊戯
タグ:
金本知憲
福留孝介
松井秀喜

こんな記事も読みたい

9/12 金本選手引退【プロ野球関西】

金本引退【カープ一筋40年の独り言】

金本選手引退!【Tigersとともに】

【虎の独り言】【虎の独り言】

鉄人 ついに引退!【プロ野球好きおじさんのブログ】

金本引退の意思を固める【田舎者の野球感想文】

金本、緊急会見【スポーツ徒然草】

【阪神】CSか残留か、がんばる助っ人たち【一虎者(いっこもん)】

この記事へのコメントコメント一覧

【猛虎速報遊戯】金本知憲引退は「阪神タイガース松井秀喜獲得」への序章なのか?

>緑鯉さん

ちょうど球界も時代の転換期ということでしょうか。
イチローと鉄壁のコンビを組んだ田口壮も引退会見していましたね。

メジャーから日本復帰組はまだファンも気持ちの整理が付きますが、
アメリカ行ってそのまま引退のケースは難しい。
開拓者・野茂は出ていった経緯を考えたら仕方がないかもしれませんが、
松井はこのままサヨウナラは寂しいですね。

もしどこからも声掛からず引退となったら、
巨人が男を見せて盛大なセレモニーでもして貰いたいところです。
もう、「ヨミウリを捨てた人間」という屁みたいなプライドは太平洋に捨てる時でしょう。

【猛虎速報遊戯】金本知憲引退は「阪神タイガース松井秀喜獲得」への序章なのか?

いつも楽しく拝読しておりますカープファンです

今年は名球界選手が多数引退…
石井琢、小久保、金本。NPBではないですが、高津もですね
宮本はもう1年?小笠原は…移籍してもう一花咲かせるのか?

広島戦が引退試合なら前田智からの花束贈呈もあるでしょうか
前田智も代打専門ならまだ来年もやってくれると思っていますが…
偉大な選手の引退は、やはりさびしいものですね

松井はNPBに復帰して欲しいですね
まだやれる力はあるハズ。このまま辞めることになるのは本人も不本意でしょう…
最後に憧れだったユニフォームを着て引退、というのもアリだと思います

【猛虎速報遊戯】金本知憲引退は「阪神タイガース松井秀喜獲得」への序章なのか?

>papa's funk mama's bluesさん

阪神ファンの方からしたら、松井?いらんがなと秒殺かもしれませんが、
デイリーとしてはこれほどおいしいネタはない。

パ・リーグなら、やっぱりソフトバンクでしょうかね。
もうひとりのレジェンド王さんの元でやらないかと、孫オーナーならやりかねない。
DHに入れれば、小久保・カブレラの後はゴジラでいける。
(まあ松中とモロに被りますが・・・)

金本からしたら、「今のチームに俺と競える若手なんかどこにいんの?」という気持ちかもしれませんね。

【猛虎速報遊戯】金本知憲引退は「阪神タイガース松井秀喜獲得」への序章なのか?

ミスター復帰、ゴジラ入団のうねりに巻き込まれて原さんや川相さんに憧れグローブとバットを買ってもらった自分のようなファンにとって、ゴジラの阪神入団は完璧なストーリーですね。
代打か、ファーストコンバートか。
間違いなくヤンキースの中心でしたから。日本の誇り、ぜひ再度縦縞を着てほしいです。

金本選手は、数年前に広島復帰してほしかった…そんな思いが強いです。
90年代のノムケン、正田さん、マ・エ・ダ、エトーと並ぶ赤ヘル打線。ゼロ年代中頃憎らしいほど凄かった打撃。東京ドームで3打席連発、なんてのもありましたね。たしか3発目を打たれたのは山口投手だったような。
阪神球団社長の「若手の競ってどうする」という言葉に釈然としない自分がいます。

このブログの最近の記事記事一覧

ブロガープロフィール

profile-iconnakami

【著者紹介】
東京ドーム中心に年間50試合前後を球場観戦。Twitter死亡遊戯も絶賛開催中。

●初の単行本「プロ野球死亡遊戯 そのブログ、凶暴につき」(ユーキャン)好評発売中!

●「読売ジャイアンツあるある」(イラスト室木おすし氏)発売中。

●雑誌「ヤングアニマル」にて、巨人2軍リポート「未来は僕等の手の中」連載中(毎月第2・第4金曜日発売)

●ベースボールチャンネル http://www.baseballchannel.jp にてコラム連載中(毎週金曜日更新)

●ベースボールキング http://baseballking.jp にてコラム連載中(毎週月曜日更新)

●2014年12月5日発売「ヤングアニマル嵐」にてインタビューコラム「僕らはみんな生きている」掲載。

●2014年9月29日発売、スポーツ報知巨人セ・リーグ優勝特別号に「ズバッとG論」特別編を寄稿。

●2014年9月12日開催、ほぼ日刊イトイ新聞主催の「野球で遊ぼう。2014」にライターとして参加。

●巨人OBの槙原寛己氏が部長を務める、部活DO!アプリ「乾杯!ほろ酔いプロ野球部」にてコラム連載中。

【コメント欄について】
コメント欄での連投、ディスりあい、マジギレはNG。なお「こりゃあ荒れる」と予想される表現が含まれていた場合は、非公開とさせていただく場合がありますので、ご了承ください。

【プロ野球死亡遊戯Twitterアカウント】
@shibouyuugi

【プロ野球死亡遊戯Facebookページ】
https://www.facebook.com/proyakyu.shibouyuugi

【Mail】
proyakyu.shibouyuugi※gmail.com
※は@マークに変更

Copyright(C), 2010-2015 プロ野球死亡遊戯 All rights reserved.
このウェブサイトで掲載されている記事・内容の出典を明記しない転載、または商用の転載を禁じます。
  • 昨日のページビュー:35997
  • 累計のページビュー:60670907

(07月06日現在)

関連サイト:プロ野球死亡遊戯Twitter

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 【読売再起遊戯】昨年の巨人セーブ王が配置転換へ!西村健太朗「先発再転向の本当の理由」とは?
  2. 【読売衝撃遊戯】ヤクルトへの人的補償はまさかの19歳!奥村展征「冬のドラフト1位指名選手」とは?
  3. 【読売予習遊戯】巨人軍FAプロテクトリスト完全ガチ予想2014年最新版!「さあ残り2名を語ろう」とは?
  4. 【読売惨敗遊戯】CSファイナルステージ4連敗で2014年終戦!「巨人軍新時代の始まり」とは?
  5. 【報知激論遊戯】巨人軍来季オーダー予想!小林誠司「2番キャッチャー小林の可能性」とは?
  6. 【読売速攻遊戯】巨人がFA相川に交渉解禁日アタックへ!「ヤクルト用プロテクトリスト完全予想」とは?
  7. 【読売FA遊戯】阿部一塁完全コンバートへ!巨人軍「楽天・嶋&西武・炭谷獲得の可能性」とは?
  8. 【読売筋肉遊戯】原監督ついに中継ぎ転向を決断!澤村・戸根「巨人軍マッスル・ブラザーズ結成」とは?
  9. 【読売FA遊戯】プロ野球界はストーブリーグ突入へ!巨人軍「相川&金城獲り報道はガチなのか」とは?
  10. 【読売切札遊戯】神の手ホームインで巨人サヨナラ勝ち!鈴木尚広「誰もスズキになれなかった」とは?

月別アーカイブ

2015
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2011
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2010
12
11
10
カテゴリー

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2015年07月06日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ