プロ野球死亡遊戯

【LIVE!】テレビじゃ見れない東京ドーム〜44年振りに炸裂したナガシマ怒りのホームランとは?

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完全素人ガチ決戦。
10日昼、東日本大震災復興支援ベースボールマッチ社会人選抜vs大学選抜in闘強導夢。
トーシロの戦い。アマチュア代表対決。
社会人はセミプロじゃねえのか、なんて突っ込みは野暮だ。
あくまでその道のプロではなく、テクはあっても一般人という背景が重要なのである。
「普段は学生さんでも、振ったら凄いんです」
「昼はオフィスのパソコンを叩くあの指で、球を握る」
男はその手のストーリーに欲情するのだ。
夜に開催される侍ジャパンの前座扱いの本試合だが、
前座試合の剥き出しの切実感とピチピチの若さは、時にメインイベントをも飲み込む。
雨の東京、正午プレーボール。

「7番DHナガシマカズシゲ」
試合前、東京ドームが最も沸いたのが、社会人選抜のスタメン発表時だった。
ホンダ所属の右投左打、24歳。
長嶋一茂がヤクルトにドラフト1位で入団したのが87年オフ。
つまり、25年前。
(ミスターではない方の)オヤジさん見事な狙い打ちだね。
スタンドから感嘆のどよめきが漏れたが、なんとこれはウグイス嬢の名前読み間違いだった。
(現地では一切訂正アナウンスなし)
一塁側内野席に座っていた私は、
iPadでホンダ野球部のメンバー表を確認すると、カズシゲではなく、カズナリ。
漢字は一文字違いの長島一成である。
ちなみに東浜は、トウハマではなくヒガシハマとしっかり名前をアナウンスされた。
まさに日本球界に蔓延るアマ球界格差問題。
大学野球がそんなに偉いのか?
同じアマチュア。俺とお前の何が違う? 学歴でヒットは打てねぇよ。
偏差値で三振取れんのか? お前ら、かちくらわすぞ!
やはりいつの時代も天下のナガシマの代名詞と言えば、燃える男だ。

1968年9月18日、甲子園。阪神対巨人の伝統の一戦。
4回表、バッキーの王に対するビーンボールで両軍入り乱れる大乱闘に発展し、
まずはバッキー自身と王の師匠である荒川博が退場。
(バッキーはこの乱闘時の右手親指骨折が引退の引き金となった)
試合再開直後、代わった権藤が王に頭部死球を食らわせる。
騒然とする甲子園。担架で運び出される王。
血相を変えて再びグラウンド上に足を踏み入れようとする巨人ナイン。
当時の報道では次打者の長嶋が冷静に両軍の選手達を制したと記されているが、
恐らく真相はこうではないか。
「下がってろ。ここは俺の見せ場だ」
怒りの長嶋はバットを一閃。打球はレフトスタンドに突き刺さる。
This is ナガシマ。
これが今なお語り継がれる「長嶋怒りのスリーラン」である。

あれから44年。
東京ドームでは、シチュエーションもユニフォームも全く違うが、
同じくナガシマが怒りに震えてバッターボックスに立っていた。
栄光の社会人代表の晴れ舞台、
世話になった青学時代の関係者も観客席にはいたかもしれない。
もちろんナオンを呼んでいた可能性も捨てきれない。
かつて東尾修はルーキー時代の清原和博にこう教えている。
「好きになった女はグラウンドに連れて行け。
汗と泥まみれの姿に何も感じないやつならやめておけ」
野球選手ならば、誰だって一度や二度くらいこれに近いことはやったことがあるだろう。
なのに、ナガシマカズシゲと来たもんだ。
小さい頃から、数万回は突っ込まれてきたこの屈辱。
4回表、ツーアウトランナー1・3塁。
怒りに燃えた長島には一球あれば充分だった。
初球。打った瞬間、それと分かる完璧な当たり。
捉えた打球は猛スピードでライトスタンド中段に突き刺さる。
試合を決定づけるスリーラン。
プロでも滅多に見ることのできない凄まじい弾丸ライナーだ。
ワンちゃん敵は取ったぞ。ぶっとばせウグイス嬢。
足早にダイヤモンドを一周する長島の背中には、この日一番の拍手が送られた。
(ただし、スコアボードの点数表示はなぜか1点少ないツーラン扱いだった)

運営もアマチュアなのか?
そんな疑惑を抱えたまま、ゲームは7対0で社会人選抜の完勝。
夜の侍ジャパンの試合開始時間は、18時25分。
時計を見たらまだ15時前だ。
この天気、この寒さで、投げっぱなしの後楽園放置3時間半。
さすが、トーシロは気まぐれだな。
たまらねぇ。

See you baseball freak・・・





【追記】
夜の侍ジャパンvsプロ野球台湾代表の試合は二階席に空席が目立ち、
集客にかなり苦労している様子が見て取れた。
日本プロ野球代表メンバーは現状ではベストに近い。
なのに、客が集まらない。
(第1試合も数千人の客入りだったが、彼らはあくまでアマチュア野球だ)
もちろん今回は復興支援企画というのは理解している。
選手たちもこの時期としては精一杯のプレーを披露してくれた。
だが、それはそれ、これはこれだ。
テレビでは伝わりにくかったかもしれないが、
東京ドームには緊張感のない弛緩した雰囲気が充満していた。
ヤフードームに行ってソフトバンクのファンになる人はいても、
今夜現地で観戦して、侍ジャパンのファンになった人はほとんどいないだろう。
残念ながら、エンターテインメントとして致命的なパワー不足である。
今後も中途半端な状態で試合を重ねていけば、ブランド力の低下も懸念され、
宣伝手法や演出面も含めてもう一度「侍ジャパン」というソフトを見直すべきだ。
このままでは近い将来、自らハラキリ。
「侍ジャパン死亡遊戯」が待っている。

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記事カテゴリ:
復興支援ベースボールマッチ
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東日本大震災復興支援ベースボールマッチ
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【LIVE!】テレビじゃ見れない東京ドーム〜44年振りに炸裂したナガシマ怒りのホームランとは?

ドームが1番沸いたのが、先発の田中将大がコールされた瞬間でした。
昨日の試合は復興支援はもちろん、
ダルビッシュから田中への日本のエース継承試合として記憶されるかもしれませんね。

ナガシマは名前だけでニュースになる。
やはり巨人に今年のドラフトでぶっこんで欲しいところです。

【LIVE!】テレビじゃ見れない東京ドーム〜44年振りに炸裂したナガシマ怒りのホームランとは?

 台湾代表の各打者が、結構ガッチリとした体形だった事と1回の攻撃を見る限り、台湾の野球にも力がある事を認識しました。

 侍ジャパンのインパクト増進にメジャーリーガー(イチロー外野手、松坂投手、西岡遊撃手ら)が必要不可欠な現状は、スター育成と関わっている気がします。

 田中将大投手や斎藤佑樹投手はメジャーリーガーにも負けず劣らずのスターだと思います。もう少し彼らが年を重ねてくれば、NPBを引っ張っていってくれるのではないでしょうか。

【LIVE!】テレビじゃ見れない東京ドーム〜44年振りに炸裂したナガシマ怒りのホームランとは?

言葉足らずですみません。

公式が間違えている可能性は低いと思います。
おそらく記者がアナウンスを鵜呑みにしたのではないかと。
だとしたら、記者も運営もアマチュアレベルということ。

これで本当に「カズシゲ」だったら、俺がアマチュアですが(笑)

【LIVE!】テレビじゃ見れない東京ドーム〜44年振りに炸裂したナガシマ怒りのホームランとは?

あれ?スポニチであれだけ大きく報道されたということは、
もしかしたら、ホンダ野球部の公式ページ(と私)が間違っているのかもしれません。
ナガシマくんがドラフトにかかった時には、真相に注目しています。

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今季は東京ドーム観戦を中心に地方球場にも度々遠征。Twitter死亡遊戯も絶賛開催中。

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●雑誌ヤングアニマルにて、プロ野球小説『絶体絶命』連載中(毎月第2・第4金曜日発売)

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