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【読売継承遊戯】阿部慎之助・小林誠司「37歳と27歳」

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2年間も待たせやがって…。

今、巨人ファンは『スラムダンク』の木暮君の気分である。 大一番の山王工業戦で湘北高キャプテン赤木と気まぐれなイケメン三井が得点を決めた直後、ヘロヘロになりながら無言でグータッチ。 それをベンチから見ていた引退間近の木暮君は思うわけだ。 ようやくかよ。おまえら散々期待させて、2年間も待たせやがって…と。

早いもので小林誠司が巨人に入って、もう3シーズンが経過した。 1年目の14年は正捕手阿部が111試合でマスクを被り、小林は第2捕手として63試合出場、そしてチームもリーグ優勝。 なんでもないようなことが幸せだった原巨人。 このまま徐々に正捕手継承と思いきや、小林は2年目から迷走が始まり背番号10の身体にもガタが来て、ついでに監督交代でプラン崩壊。 去年は阿部も小林もお互いに自分のことで精一杯だったように見えた。 まあ、一言で言えばもどかしい関係性。 本当にこのままでいいのか? 特にチームが勝てなかったこの2年間は、恐らくファンだけでなく、チームメイトや他の捕手陣にもそういう思いはあったのではないだろうか。

自ら降りていかない37歳の阿部。 自ら聞きにいけない27歳の小林。 何の世界でもお互い現役で、「10歳差」というのは厄介だ。 例えば、合コンでも野郎側チーム内で5歳差というのはあっても、10歳差というのは中々ない。 だって、気遣うもの。これが20歳以上離れてたら、違うステージにいるから年の差もネタにできるんだけどさ。 見てきたものも、初めて買ったCDも光GENJIと嵐ぐらい違う。 なぜ解散したSMAPが人気だったのかというと、カラオケでこの「10歳差」をチャラにできる抜群の知名度があったからだ。 ちなみに今の巨人で40代もアラサーも新卒のOLさんも、その10歳差を飛び越えてみんな知ってるのは高橋由伸しかいない。 だから、読売も引退即監督なんて強引な手法を取ったわけさ。

ゴメン、話が逸れた。はっきり言って、阿部と小林はタイプが違う。 どちらが良い悪いではなく、選手以前に人間としてのタイプだ。 例えば同級生で同じ教室にいても、違うグループだったんじゃないの的なノリの違い。 なんだけど、もうタイプとかヌルいことを言ってる場合じゃなくなってきた。 1塁転向の阿部の身体はあと何年持つか分からへんし、社会人出身の小林も今季28歳になる。 残された時間は少ない。

よく野球の話していると「誰々は○○タイプじゃない」という人がいる。 坂本は4番タイプじゃない?ってプロ野球は婚活かよ。 例えば、阿部がプロ入りした時、「こいつは将来4番キャッチャーとして大活躍するよ」と言って誰が信じただろうか。 「4番阿部?タイプじゃないでしょ」と笑われたはずだ。 俺はおネエちゃんとプロ野球選手の「タイプじゃない説」は信用しない。 好きなタイプでお笑い芸人の名前を挙げる美人女子アナに限って、その裏でプロ野球選手と付き合ってるからね。 あ、すいません。

でも良かったね。ようやく実現した阿部と小林のグアム合同自主トレ。 変な言い方だけど、間に合った。 阿部のインスタにアップされる写真を電車の中でニヤつきながら眺める1月の昼下がり。 これをなぜ小林の2年目からできなかったのか? たぶん互いに意地もあったんだろう。 同じドラ1入団、共に捕手、それでもなかなか距離が縮まらなかった2人の男。 すれ違い続けた37歳と27歳が、今頃グアムのよく晴れた空の真下、白球を追っている。

捕手から降りた阿部慎之助にとって、小林誠司はもう同じポジションを争う「ライバル」じゃない。 ともに戦う「後輩」だ。 秋になって、ゴリ阿部とキャッチャー小林が優勝直後にグータッチをかましたら、俺たぶん泣くよ。

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記事カテゴリ:
【巨人軍選手遊戯】阿部慎之助
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小林誠司
阿部慎之助

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この記事へのコメントコメント一覧

「【読売継承遊戯】阿部慎之助・小林誠司「37歳と27歳」」へのコメント

俺の言いたいことはもうほとんど皆さんのコメントが言ってくれてますが、阿部と小林の(もしくは阿部と巨人ファンの)今の関係性って、「スーパーキャッチャー阿部」の凄さをリアルタイムで体験してるからこそ成立してると思うんですよね。

恐らく阿部はいつか巨人監督になる。40代に突入してもしばらくは(坂本や菅野が現役でいる内は)このスタンスで大丈夫。
けど15年後には52歳阿部監督の現役時代を知らない新人が入団してくる。
その時にバリカンで坊主頭に刈って闘魂注入なんてアングルは通用しない。

選手同士の「年の離れた同僚」から、首脳陣と選手の「上司と部下」になった時にどう振る舞うのか?
個人的にこれが絶妙に上手かったのが原監督だったなと。

10年後、47歳の阿部監督とベテラン捕手37歳小林誠司の関係性を妄想しつつ今シーズンを楽しむことにします。

【読売継承遊戯】阿部慎之助・小林誠司「37歳と27歳」

僕も今回の変化はお互いの歩み寄りといった心情的なことよりも、「阿部が捕手を諦めたこと」が大きいと思います。
やっぱり去年までは慎之助にとって小林は後輩では無くライバルであり、自分の捕手としての知識、スキルは門外不出のものだったのではないでしょうか。
小林や相川のリードでぐっさんが打ち込まれる度、「阿部はぐっさんの『トリセツ』を教えてねえんだろうなあ」と思いましたし、他にも随所で「ああ、阿部は捕手復帰を諦めてないんだ」と感じるところがありました。
これを狭量と取るか、プロ意識と取るかは意見の分かれるところでしょうし、そもそもそんな事実があったのかも分かりません。
ただ、今年、ついに阿部は自分の捕手としての一番大事なところを手放し、小林に伝承する覚悟を決めた。
これはとてつもなく大きなことだと思います。
今秋、巨人が日本一となり「嬉しい誤算」として挙げられるのは、打の小林、投の桜井ではないかと期待しています。

【読売継承遊戯】阿部慎之助・小林誠司「37歳と27歳」

コメント失礼します。

2013年までの絶対的なレギュラーであった阿部なら、小林にも、積極的に、いろいろアドバイスできたと思いますが、

仰るとおり、
そんな余裕ありません。

現役バリバリの選手がライバルを育てるという関係性は難しいです。
二年も待たせたのでなく、捕手阿部が編成上、なくなった事で起きた関係性の変化とも感じます。

合コンで、競合相手にアドバイスするとしたら、
格下相手。
自分の競争相手と見てない場合です。

福留も、昔は、
自分より明らかに格下にしか(自分を脅かさない選手)、教えなかったとそうですが、

ライバル。
去年の今頃は、捕手阿部として、やる気満々でしたし、小林と阿部はライバル関係です。

聞きに来るのなら、阿部も答えたと思いますが、自分から教えに行くのって、
それ、どうなの?って思います。

元ヤクルト監督の野村さんは、現役時代、後進を教えなかったと思いますが(聞きに行っても答えないでしょう)、
捕手阿部から、捕手小林への継承。

チームは仲良しではやっていけませんし、
この辺の、いい塩梅というのが難しいですね。

富士通が過剰な成果主義を導入した事で技術の継承が行われず(たこつぼ化、自分を守る)、
組織が崩壊しましたが、

精神的支柱でもある阿部の立ち位置が変化が気になります。
(坂本への交代期)

今年は一塁、阿部としてヤル気満々のようです。
少しでも気を抜くとレギュラー脱落。
マギーが居ます。
これが、どう巨人に影響するか。。。

巨人の強さの一因は、阿部が、いろいろ気を使えていた(絶対的レギュラーなので)からと思っていますが、
彼が一選手として勝負し始めた時、チームが、どう変化するか?

代打に追いやれ的な話も聞く中、阿部にも意地があるでしょう。

村田が巨人に入団した際、陰に陽に助かったようですし、
内海とか、大竹入団の際は、いろいろ気を使ったようですが、そんな余裕ないでしょう。
それを阿部が積極的にしてしまうと、坂本がチームリーダーになれません。

最終的には、チームリーダーとして菅野や、坂本が自立して行くのだと思いますが、
過渡期に感じます。

そんな関係性のなか、
阿部と小林に関係性の変化が見られ、興味深く思っています。

「【読売継承遊戯】阿部慎之助・小林誠司「37歳と27歳」」へのコメント


今季ジャイアンツが優勝したら
MVP は“二人の距離”を縮めるサポートをしてくれた
相川と實松に差し上げたい!と、個人的には思っています。

捕手会でメンバーの心が一つになった事は
波紋のように拡がって
いいチームが出来上がって行くと信じます!

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