プロ野球死亡遊戯

【読売CS遊戯】阿部慎之助「刺身のツマ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

今、阿部と筒香を比較する、それは2016年に広末涼子と広瀬すずを比較するようなものだ。

東京ドームで24歳筒香嘉智の完璧な逆転ツーランを眺めながら、そう思った。 元日本の4番と現日本の4番。 一時代を築いた人間と、これから時代を築こうとしている若い才能が放つ勢いの差。 まあ熟女には熟女の魅力がね…なんて意味不明なエクスキューズをかましたところで虚しくなる惜敗。 DeNAとのCS第1戦、巨人の4番に座った阿部は阿部なりに今の自分が出来る仕事をしたと思う。 ことごとくチャンスに凡退しながら第3打席にしぶとく意地のセンター前タイムリー、第4打席も二塁打でチャンスメイク。 1塁守備ではファールボールを追いかけてエキサイトシート内に転落するガッツを見せてくれた。 これで例えば、代役セカンドの7番寺内あたりが4打数2安打1打点という結果を残していたら、今頃「CSラッキーボーイ」と盛り上がっていたことだろう。 けど、阿部は4番バッターだ。 エース対エースが投げ合えば話題になるように、両チームの4番同士も比較されるのがプロ野球。 「阿部が一発打っていたら、また試合は違った展開になっていた」とか「4番の差」と言われちまう。

で、いったい4番打者って何かね? おおっ、なんか重みのある問いだ。 誠意って何かね?みたいな人生観すら求められる難問。 まあ一言で言えば「4番はチームを勝たせるバッター」だよね。 背番号10は今季打率310、12本、53打点、OPS850。 37歳という年齢を考えたら、心から拍手を送りたい打撃成績だと思う。 けど、今の阿部慎之助に4番を託すというのは、36歳の広末涼子にアイドル性を求めるようなものだ。 それもはや一種のノスタルジーじゃん。 あの頃は良かった的なさ。

代わりがいない?  いるよ、誰よ?「4番ショート坂本」だよ。 と無茶ぶりのひとつもしたくなる背番号6の孤軍奮闘ぶり。 勘違いしないでほしいけど、功労者の阿部さんをディスりたいわけじゃない。 来季はぜひ2000安打を達成してほしいし、その際は「背番号10」を永久欠番にしてほしいとすら思ってる。 要は今の阿部を4番で使わざるを得ないチーム状況にハラタツノリ。 37歳にここまで背負ってもらわなきゃいけない閉塞感にケツ割れそう。 代役を期待して獲得したギャレットも、2カ月4番で我慢した長野も、ついでに言えば大田や中井の元若手も何やってんねん。 いい加減、阿部の負担をワリカンしてやれよ。

名作漫画『スラムダンク』でこんな有名なシーンがある。 湘北高の大黒柱にして不動のセンター赤木剛憲が、対戦相手の山王工業センター河田の日本最強クラスの圧倒的能力の前に完璧に押さえ込まれてしまう。 目の前の現実に絶望するゴリ阿部じゃなくてゴリ赤木。 だが、なぜか大根を削るライバル魚住から、こんな台詞を言われて目が覚める。 「華麗な技を持つ河田は鯛。お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか赤木。お前は鰈(カレイ)だ。泥にまみれろよ赤木」 そして赤木は自身の存在をチームメイトたちを引き立てる白い大根、「刺身のツマ」に置き換え開き直るわけだ。 「オレがダメでもあいつらがいる。おそらく現段階でオレは筒香に負ける。でも巨人は負けんぞ」と。 もはや最後の方の台詞は妄想に近いけど、多分そういうことだろう。

早く阿部慎之助が皿の中心じゃなく、はじっこの「刺身のツマ」になれるようなチームになってほしい。 由伸さん、来年は「阿部のチーム」じゃなく、「7番阿部のチーム」を実現できたらいいよね。

See you baseball freak・・・



1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
【巨人軍選手遊戯】阿部慎之助
タグ:
阿部慎之助

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

【読売CS遊戯】阿部慎之助「刺身のツマ」

開幕前にいくつかの媒体で「阿部が代打の切り札としてベンチにいられるチームに」みたいな記事を書いたけど、最後まで「4番ファースト」でしたね。
2016年の巨人の目玉は「正捕手阿部」だっただけに、あらゆるプランが狂ってしまった感は否めない。
(普通に考えて阿部の身体の状態を考えるとかなりの無茶ぶりですが)

ただ、由伸監督が昨日の報知インタビュー内で「チャンスメイクもそうだし、すべてにおいて(坂本)勇人がチームの軸になった。彼が当然、中心になる。キャプテンとしても、自覚が随所にグラウンドで見られるようになったしね」と。
あの由伸がここまで個人の選手を褒めるのは珍しい。

今年はチームの過渡期だったということで強引に納得しています。
では今日も東京ドーム行って来ます。

お疲れさまです

いや~面白い試合でした
なんといっても解説陣が豪華!
自分の子供たちの活躍に胸アツの中畑さん
亀井のどう見ても構えが遅すぎるバントをフォローする元祖亀マニアの原さん
そして監督経験者の2人に無理に食い込もうとトンチンカンな目線で配給を語る江川さん
これだけで満腹でした

しかし今回の試合の入りは両チームペナントの流れそのままでいいコンデションで楽しめてよかったと思います
それだけに主役の数で巨人が負けた感じ
今年は坂本一人でがんばってましたもんね
いっそのこと4番坂本でどうでしょうと言いたい
いや~神ってますね坂本は

「【読売CS遊戯】阿部慎之助「刺身のツマ」」へのコメント

ベンチワークうんぬんの前に、戦力不足を感じる戦いが続いてますね。

象徴的だったのが、昨日の7番セカンド。
クルーズがいない中、セカンドのスタメンは寺内。
寺内は好きな選手です。
しかし正直な話、この大一番でのスタメン起用する力は今はないと思います。
今年の寺内のプレーをずっと見ていればこそです。

なぜ寺内がスタメンになるのか、他の選手は何をやっているのか。
とても悲しい気持ちになります。

CSがどういう結果になるか分かりませんが、この層の薄さは来年以降響いてきそうです。
横浜は、三浦に頼らなくなった時に強くなり始めました。
巨人の若手は、いつまで阿部や村田に看板を背負わせるのでしょうか・・・

「【読売CS遊戯】阿部慎之助「刺身のツマ」」へのコメント

由伸が監督就任時に話しをした阿部、坂本、長野、菅野、内海、5人とも去年より個人成績を上げ村田も復活し田口も成長した。
しかし、早々に優勝は決められ2位になるのもやっとで今日も毎度毎度のパターンで負けてしまう。
由伸が監督するには荷が重いというか時期尚早だったんだと改めて思ってしまいました。
もちろん由伸本人が望んでなった訳ではなく色々な経緯があって就任したことは重々承知してますが引き受けた以上は選手以上に監督自身が成長して頑張ってもらわないと。
自分としては原監督にもうしばらく続けてもらい阿部のチームから完全に脱却してから移譲して欲しかったです。
球団のお偉いさんに今からでも真剣に考えて欲しいです。

こんな記事も読みたい

CSファーストステージ・第一戦:16/10/08、対読売ジャイアンツ(1):投手編【夢をもう一度、Re:Get the flag!】

レギュラーシーズンを振り返って(4):打撃成績【夢をもう一度、Re:Get the flag!】

試合を決めたのはやはり主砲のひと振り【1998の感動をもう一度】

16.10.8 意味がわからない【巨人を見る】

香月良太 戦力外通告!【本日の香月良太】

16.10.7 いざCS、とはなれないけれども【巨人を見る】

* ジャイアンツのフロント陣よ、糸井クンを獲って補強の歴史にピリオドを打てよ(笑)【ブラッサム・ウェイダーの戯言。】

ジャイアンツ2016ドラフト。1巡目は競合覚悟か?【頑張れ!ジャイアンツ 2017】

ブロガープロフィール

profile-iconnakami

【著者紹介】
今季は東京ドーム観戦を中心に地方球場にも度々遠征。Twitter死亡遊戯も絶賛開催中。

●単行本『プロ野球死亡遊戯 さらば昭和のプロ野球』(ユーキャン)

●単行本『隣のアイツは年俸1億 巨人2軍のリアル』(白泉社)

●単行本『プロ野球死亡遊戯 そのブログ、凶暴につき』(ユーキャン)

●雑誌ヤングアニマルにて、プロ野球小説『絶体絶命』連載中(毎月第2・第4金曜日発売)

●スポーツ報知にて『ズバッとG論』連載中(月1ペース)

●文春オンラインにて『文春野球コラムペナントレース』巨人編を連載中(週1更新)

●NumberWebにてコラム『ぶら野球』連載中(隔週)

●サッカーキングにてサッカーコラム連載中(隔週)

●e+スパイスにてプロレスコラム連載中(隔週)

●主婦の友生活シリーズ『読む野球』にて00年代の球界を振り返る『バック・トゥ・ザ・プロ野球』連載中

●ベースボールチャンネル http://www.baseballchannel.jp にてコラム連載中(隔週金曜日更新)

●ベースボールキング http://baseballking.jp にてコラム連載中(隔週月曜日更新)

●エキサイトニュース「90s チョベリー」にて『プロ野球世紀末ブルース』連載中(毎週水曜日更新)

●エキサイトニュース「90s チョベリー」にて映画コラム『キネマ懺悔』連載中(毎週金曜日更新)

【コメント欄について】
コメント欄での連投、ディスりあい、マジギレはNG。なお「こりゃあ荒れる」と予想される表現が含まれていた場合は、非公開とさせていただく場合がありますので、ご了承ください。

【プロ野球死亡遊戯Twitterアカウント】
@shibouyuugi

【プロ野球死亡遊戯Facebookページ】
https://www.facebook.com/proyakyu.shibouyuugi

【ライター/デザイン 仕事のご依頼はこちらまで】
proyakyu.shibouyuugi※gmail.com
(※は@に変換)

Copyright(C), 2010-2017 プロ野球死亡遊戯 All rights reserved.
このウェブサイトで掲載されている記事・内容の出典を明記しない転載、または商用の転載を禁じます。
  • 昨日のページビュー:3617
  • 累計のページビュー:71069505

(06月28日現在)

関連サイト:プロ野球死亡遊戯Twitter

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 【読売予想遊戯】ついにFA大竹寛が巨人入り決断!巨人軍「対広島プロテクトリスト完全ガチ予想」とは?
  2. 【読売捕手遊戯】2014年オフに待ちうける日本プロ野球史上最大のFA狂騒曲!「西武ライオンズ・炭谷銀仁朗」を巡る仁義なき争奪戦とは?
  3. 【読売幻想遊戯】巨人軍「糸井嘉男トレード獲得」シミュレート!果たして巨人の交換選手は誰になるのか?
  4. 【緊急トレード解説遊戯】日ハム糸井がオリックスへ電撃移籍!いったい「どっちのチームが得をした」のか?
  5. 【読売予習遊戯】巨人軍FAプロテクトリスト完全ガチ予想2014年最新版!「さあ残り2名を語ろう」とは?
  6. 【読売衝撃遊戯】ヤクルトへの人的補償はまさかの19歳!奥村展征「冬のドラフト1位指名選手」とは?
  7. 【読売FA遊戯】巨人軍「対DeNAプロテクトリスト完全ガチ予想」【後編】
  8. 東京ドームの巨人戦買ってはいけない席とは?
  9. 【読売FA遊戯】巨人軍「対DeNAプロテクトリスト完全ガチ予想」【前編】
  10. 【読売移籍遊戯】V2チームの補強ポイントは右の外野手!巨人軍「ロッテ清田育宏のトレード獲得」はあるのか?

月別アーカイブ

2017
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2011
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2010
12
11
10
カテゴリー

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年06月28日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss