長田渚左の「考え中」

nagisaosada

長田渚左(おさだ・なぎさ) ノンフィクション作家。女性スポーツジャーナリストの草分け的存在であり、現在も旺盛な取材活動を続けている。 NPO法人スポーツネットワークジャパンおよび日本スポーツ学会代表理事。 スポーツ総合誌『ス もっと見る
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最新の記事

白鵬の品格

 大相撲春場所で白鵬が通算24回目の優勝を飾った。史上4位タイで、あの北の湖に肩を並べた。そして9回目の全勝優勝は、大横綱、双葉山と大鵬の8回を超えて歴代1位となった。  偉業を成し遂げた千秋楽の結びの一番は、盤石の力相撲だった。硬軟織り交ぜて攻める横綱日馬富士を、真正面から受け止めて、最後は力ずくの上手投げ。「白鵬1強時代」を象徴する内容だった。  伝え聞くところによると、春場所前の連日の......続きを読む»

3・11と東京オリンピック招致

 3・11東日本大震災から2年が過ぎた。  そこでスポーツの今もあらためて見つめてみたい。  先日、国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会が、2020年夏季オリンピック・パラリンピックを招致している東京に、現地調査に訪れた。これを機会に、国内で「果たして東京はオリンピックを招致できるのか」ということに関して、さまざまな意見が出た。  私が編集長を務める「スポーツゴジラ21号」でも、無......続きを読む»

2つのスポーツで見えた日本人の強味

 「体罰問題」や「レスリング五輪除外騒動」など、頭を悩ませるネガティブな話題が続いた日本スポーツ界に、久しぶりに明るいニュースがクローズアップされた。  2月24日に行われた東京マラソン。23㌔地点で30歳の男性ランナーが心肺停止となり、前のめりに倒れた。後方を走っていた松山市役所に勤務する真木潔さんが異変に気づき、救急救命講習を受けた経験を生かして、まず男性に心臓マッサージを施した。周囲にい......続きを読む»

五輪のレスリング除外から見えてきたもの

 東京が招致を目指している2020年五輪からレスリングが除外されることが濃厚になった。  今後は野球、ソフトボールなどの7競技から1枠を争うことになるが、現時点で五輪競技から外れる可能性が高いという。  まったくの想定外だ。日本がメダルを量産してきた〝お家芸〟なのに…というのが理由ではない。  選択そのものが疑問なのだ。  レスリングは古代の五輪から行われてきた。近代五輪も第1回の1896年......続きを読む»

体罰問題と落合博満

 スポーツ界の体罰問題は年を越しても、まだまだ揺れている。   体罰が原因で生徒が自殺した大阪市立桜宮高は、今春の体育科入試の募集(120人)を取りやめ、普通科に切り替えた。  この決定は生徒たちの反発を招いているようだ。当然だ。どう考えても優先すべきは、入試中止ではなく、勝利至上主義の体質だろう。体育科と普通科の「看板の掛け替え」を行っても、中身を本気で見つめ直さなければ、変革も改革もできな......続きを読む»

落合博満とクルム伊達公子

 クルム伊達公子は、若いころから予期できない人である。  20年近く前、気が向かないからと、試合後の公式会見に姿を見せないことがあった。集まった50人の報道陣が主催者側に抗議したが、翻意することはなかった。記者の質問に気分を害して、席を立ったシーンも忘れがたい。  94年1月、日本人で初めて世界ランキングのトップ10入りを果たした。「さあ伊達の時代だ」。世間の期待が高まった。95年11月......続きを読む»

イスラエルとパレスチナの両国選手が一緒に微笑んだ

新しい学習指導要領の実施で中学1、2年に武道が体育の正課科目に導入されて、8カ月が過ぎようとしている。 今年も残り少なくなってきたが、武道を習う経験は、子供たちにどんな影響となっているかが気にかかっている。 文武両道の精神、心と身体を分けるのではなく、どちらも両輪として成長してゆこうとする気分や“礼に始まり、礼に終わる”という、礼儀への関心が高まっていると素晴らしいのだが……。 ...続きを読む»

“ツンのめるほど前へ”スポーツゴジラ20号も進みます

ブログがこのところ更新ならず、お読みくださっている方々からお叱りをいただいておりました。 実は記念すべき『スポーツゴジラ』20号の作成に全精力を注いでいました。 お蔭さまで、現在『スポーツゴジラ』は都営地下鉄(三田線、浅草線、新宿線、大江戸線)の全106駅すべてに到着しています。 ...続きを読む»

アームストロングだからこそ、できる仕事

2人のアームストロングが話題だ。 1人は8月25日に死去したニール・アームストロング氏(82)。 人類初の月面着陸に成功したアポロ11号の船長だ。栄光の人生の後の晩年は静かで、つつましいものであったと伝えられ、月面に立った印象的な映像を思い浮かべた人も多かった。 ...続きを読む»

点から線へ、星から星へ

ロンドン五輪開幕が近づいている。 あと○日という表示も真に迫ってきている。一方でレッドソックスの松坂大輔投手が390日ぶりの復帰をした。昨年5月16日以来のナショナルズ戦(現地6月9日)の先発は、5回80球を投げ、1本塁打を含む5安打4失点で敗戦投手となった。 もちろん、白星での復帰のほうが良かったろうが、この黒星は輝いてみえた。 ...続きを読む»

サッカーの意志

サッカーW杯最終予選のオマーン戦は、見事な闘いだった。 前半11分、DF長友(佑都)選手のクロスを本田(圭佑)選手が左足で決めた。 アートかと思うほどのすばらしいボレーシュートだった。本田選手は昨年9月に右膝のケガで半月板を手術していたが、上手い具合にもどってきた。リハビリも大変だったろうが、転んでもただじゃ起きない姿が見られた。 ...続きを読む»

女性の身体は、そんなに丈夫なのか?!

今まで女子の参加が認められなかった競技に、日本の女子の活躍が目立っている。 スキーのジャンプ、アマチュアボクシング等だ。 特に全日本女子選手権のミドル級にお笑い芸人「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代選手が登場して注目となった。 山崎選手がボクシングに魅せられたのはスポーツマンガ『あしたのジョー』の矢吹丈の言葉だという。 ...続きを読む»

松平康隆氏を悼む

2012年、新しい年にブログをお読みくださる方々、今年もよろしくお願いします。 秋から冬にかけてあまりにも忙しく、ブログ更新ができなかったことをおわびします。 あまりの多忙でひっくり返り、救急車のお世話にもなりましたが、どうにか持ち直しました。新年第1回をお届けします。 12月31日、バレーボール界の巨匠、松平康隆氏が亡くなりました。何度もご自宅にうかがい、取材をさせていただきました。大好......続きを読む»

スポーツ界のオンブズマンとして

2010年8月22日、スポーツ基本法の8月24日の施行に際し、日本スポーツ学会とNPO法人スポーツネットワークジャパンが「最優先されるべきこと」という提言を文部科学省で行いました。 ...続きを読む»

河野太郎氏をゲストに、スポーツと原発社会を考えます。

スポーツ基本法が成立しました。 そこには、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは全ての人々の権利」と、書かれています。 「スポーツ権」について明記されたことは、重要な意味があります。 ...続きを読む»

最後の手紙

先日、ゴルフ界に訃報が届いた。 スペインの名ゴルファー、セベ・バレステロスが、5月7日に54歳で亡くなった。 同時代を闘った中嶋常幸選手は、思わず号泣したという。 すばらしいプレーヤーで、日本人プロゴルファーにも強い影響を与えた人だった。 ...続きを読む»

気持ちを込めて

大リーグが開幕した。 スポーツ界にとっても、スポーツ選手にとっても今、何ができるかを考えている毎日だ。 震災後のチャリティーマッチとして行われたマリナーズ vs. アスレチックス。 松井秀喜が2500安打を放ち、スクリーン一杯に“オメデトウ”のメッセージを浮かび上がらせた。 ...続きを読む»

長友選手と2枚の写真

インテル・ミラノの日本代表・長友佑都選手が、ゴールを決めた。 日本人ではセリエAで史上7人目、彼自身は初ゴールだ。5-2のチームの勝利に貢献した。 このところ日本国内で暗いニュースが目立つので、こういう明るいニュースが心より嬉しい。 ...続きを読む»

ラグビータウンの復興を

3月に入って、寒暖の差が激しい。 けさは吐く息が白かった。 数日前はコートなど必要ないほどだったのだ。 ...続きを読む»

角界再生への一手

久々に積もった雪で東京の町が真っ白になった。そんな雪を見つめ、白黒のつかない長びく問題を考えた。 大相撲の八百長問題だ。 ...続きを読む»

今年の箱根駅伝も痺れた

明けましておめでとうございます。 新年のスポーツといえば、箱根駅伝。 東京・大手町から箱根までの往復をひたすら走ってタスキをつなぐ約200キロの大学対抗競走。 これが何ともいい。正月の芦ノ湖、富士山、凍てつく道路、吐く息の白さ……何ともいえず日本の新春を感じさせてくれる。 ...続きを読む»

新生『あしたのジョー』の実写版がイイ!

『あしたのジョー』という漫画を覚えているだろうか。 原作は高森朝雄と、ちばてつや。高森朝雄のもう一つのペンネームは梶原一騎で、『タイガーマスク』『巨人の星』『空手バカ一代』などの作品がある。 この『あしたのジョー』の実写版映画が作られた。 初めにそれを耳にしたとき、それなりに作品に思い入れがあるので、いじらないほうがいいのではないか……と思った。 ...続きを読む»

2010年、日本シリーズ最大の無念

プロ野球日本シリーズに、ようやく決着がついた。たび重なる延長戦、記録的な長時間ゲーム。とてつもない消耗戦だったが、こんなに野球の魅力に溢れた日本シリーズも珍しかった。 一球、一打の攻防はもとより、ひと走りでゲームの流れや機運までもコロリと変わった。 もつれにもつれ、イライラ、ジリジリ……で結局どうなるの!? と、ページをめくるような毎晩だった。 ...続きを読む»

選手の寿命を延ばす力とは

このところ40歳代の選手の活躍が目立つ。 8月8日、海の向こうの大リーグ、ブレーブスの斎藤隆投手(40歳5カ月)が、対ジャイアンツ戦で40歳代日本人投手として、メジャー初セーブを記録した。ちなみに彼は、5月には40歳代日本人初勝利もマークしていた。 ...続きを読む»

名古屋場所は、やっぱり妙でした

大相撲名古屋場所については、一貫して「開催すべきでない」と主張してきた。 山積みされた問題を先送りするより、角界の未来のために、今こそ立ち上がって自分たちの足元をみつめる必要性を感じていたからだ。 しかし開催は決まった。 ...続きを読む»

スポーツ特別賞?

W杯で活躍した日本代表が帰国後、あちこちに招かれている。 本田圭佑選手は母校の星稜高校で、初めて去就について語り、後輩たちから大きな拍手を浴びた。 ひとりひとりの学生にとっても忘れがたい時間になっただろう。 ...続きを読む»

次に望むもの

W杯、日本はカメルーンと対戦。 前半39分、FW本田圭佑がMF松井大輔の右クロスを左足で押し込んだ。 日本中のファンが、深夜に覚醒した瞬間だった。そして日本は、この虎の子の1点を守りきったわけだが……。 ...続きを読む»

フィギュアスケーター・高橋大輔選手のファンの方々へのお礼とお詫び

スポーツ総合誌『スポーツゴジラ』12号で高橋大輔選手のケガについてのノンフィクションを書いたところ、ファンの人がブログで取り上げてくれました。 高橋選手をたくさんの素敵なファンが応援してくれていることを再確認しました。そして『スポーツゴジラ』12号をじっくりと読んで、力の入った書き込み、『スポーツゴジラ』応援のハガキもたくさんいただきました。嬉しかったです。 ...続きを読む»

自分の足元を見よ――カッコつけている場合ではない

サッカーW杯への国内ラストの壮行試合を見に行った。雨の埼玉スタジアム2002だ。 アップをする日本と韓国の両国には、はっきりとした差が見えていた。 ...続きを読む»

想定内と想定外

2つの大学での授業があり、2つのラジオ番組が常に連なっているので、ついついブログの更新を忘れてしまいます。 誠に申し訳ありません。 ...続きを読む»

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