長田渚左の「考え中」

最年少プロ棋士 藤井四段に嫉妬する

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 大相撲名古屋場所4日目、将棋の最年少プロ、藤井聡太四段が観戦に訪れた。館内は大騒ぎになったらしい。カメラやスマホを持った人が次々と彼のもとにやってきて、相撲を見るのは二の次になったようで、「土俵の中を誰も見ていない感じの中で(自分は)相撲を取りました」と苦笑した力士もいた。  時の人……藤井プロだけが静かで、将棋をしているときの、モノに動じない雰囲気はそのままだったという。  確かにインタビューへの受け答えを目にするたびに「本当に14歳なのか」という思いがいつも沸き上がってはいた。  あえて言うが、将棋も囲碁やチェスと同様にスポーツだ。「将棋だってスポーツです」と大学の授業で言うと「エッ、同じ所に座ったままなのに?」と不思議そうな顔をする学生が多い。「競馬もカルタ、凧あげもパチンコもスポーツです」と続けて言うと、学生たちは何だか少し嬉しそうな顔になってくる。  いまさらだが、スポーツの語源は紀元前5世紀のラテン語desportareで、『気晴らし、暇つぶし、ふざける』といった意味である。つまり、体を使ってスポーツをするということだけではなく、日常とは異なる所へ心と身体を運ぶ、気分転換という、より広い意味合いが含まれている。  スポーツの基本には遊びがあり、本来は面白く、楽しいものなのだ。その本質をとらえず、スポーツとは厳しく、苦しいものだと信じ込み、「だからスポーツは苦手」と思っている人も少なくない。本当にもったいないことだ。部活動などで指導者に怒鳴られながら仕方なく練習するのは、本来スポーツをしているとは言えないのだ。  7月19日に15歳になった藤井プロは面白くて仕方ないといった感じで、将棋道を歩んでいるように見える。発想、発見、想像、思考……没頭は努力を超える……とどこかで耳にしたことがあったが、本当にそんな感じがする。  寝る間も惜しんで将棋を指したい……彼の顔にそう書いてある気がして、少し嫉妬してしまう。



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長田渚左(おさだ・なぎさ)
ノンフィクション作家。女性スポーツジャーナリストの草分け的存在であり、現在も旺盛な取材活動を続けている。
NPO法人スポーツネットワークジャパンおよび日本スポーツ学会代表理事。
スポーツ総合誌『スポーツゴジラ』編集長。
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(10月17日現在)

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