2008年07月03日

車イスのピアニスト

片手のピアニストや盲目のピアニストという言葉を聞いたことがあっても、『車イスのピアニスト』というのを聞いたことがるでしょうか?

ピアノを弾くためにはもちろん鍵盤を叩く手指が必要。
そして、より良い音にするために足でペダルを踏まなければなりません。
このペダルがあるからこそ、ピアノの演奏が素敵に聞こえるのです。

私の友人の山崎理恵さん。
知り合ったのは、約3年前のこと。
そのとき彼女はすでに車椅子に乗っていました。
全身性エリテマトーデス(SLE)という膠原病により、お腹から下の下半身が麻痺し完全に足や腹筋が使えない状態に。

元々彼女はプロのピアニストとして活躍していて、音楽新人賞受賞や輝かしい舞台で活躍してる最中の発病・・・そして、ペダルを踏むことができなくなりピアニストとしての道を諦めていました。

将来の夢を閉ざされ地元の旭川に帰ってきたときに知り合ったのですが、彼女のことを旭川にある表鉄工所の表社長に話しをしたところ、自分たちの持っている技術を使って彼女の夢を叶えようと動き出してくれました。
そして、3年の開発を経て彼女のピアノを弾くために残された体の機能・・・口(呼吸)を使ってペダルを操作するピアノペダルアシスト装置が開発されました。

7月1日にそのペダルアシストを使った公開試演会が旭川市神楽公民館の木造館で行なわれたのですが、100名近い方が来場され、彼女の素晴らしい演奏に耳を傾けました。
彼女のペダルを使わない演奏は何度か聴いたことはあったのですが、やはりペダルを使うと全くの別物。音に深みがあり、彼女の想いが込められた演奏に引き込まれました。

このペダルアシストを完全に使いこなすにはまだまだ練習が必要です。
腹筋が利かない彼女にとって管楽器のように息を吹きながらピアノを演奏することは、並大抵のことではありません。
しかし彼女はそれを乗り越え、素晴らしい演奏を大観衆を前にしたホールで響かせてくれるでしょう。
そして、それはそう遠くない日にやってくるでしょう。
山崎理恵さんが大空に向かって羽ばたいていく日を楽しみにしています。

7月1日に行なわれた公開試演会の様子は、車椅子紅蓮隊のブログにも詳しく載っているので、こちらもご覧ください。

そして、車イスのピアニスト山崎理恵さんのHPも新たにできました。
http://www.rie-yamazaki.name/



「なぜ旭川はこんなにすごいの?」
最近、旭川でのスレッジホッケーの大会や障害者スポーツの取り組み、雪の中でもてない隊や車椅子紅蓮隊の活動。そして、今回のピアノ。
こういった活動を知った市外、道外の人たちがみんな口をそろえて言います。

「旭川だからできるんです」
僕はいつもそう答えます。
旭川はとてもいい町です。
とても大きな可能性を秘めている。
素晴らしい人たち、素晴らしい環境。
世界に出ても引けをとらないと思います。
ただ、それがこれまですれ違っていたり、表に出ていなかっただけ。
まだまだ、旭川はいろんなことができると確信しています。

「旭川は障害のある人にとって夢を持てるマチ・夢が叶うマチ」
「旭川に行けばなんとかなる」
そんなマチになればいいなと思ってます。


posted by nagase39 |12:55 | コメント(2) | トラックバック(0)
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