2006年08月20日

初めての南米サッカー インテルナシオナル VS サンパウロFC

 話題としては少し古いがリベルタ杯決勝2回戦を観た感想を。

 実は私は南米のクラブチーム同士の試合を今まで観たことがない。まぁ、なかなか地上波で観れるものではないけど。なので今回の放送を私は楽しみにしていた。
 
 試合を観て最初に思ったのは、欧州に比べてプレスが組織的ではないので、スペースがあるなと思ったが、その分、一人ひとりのボールへの意識が高く、局面局面のボールの奪い合いにとても迫力があった。選手たちは、自分がボールを取れれば相手のチャンスにはならない、ということを皮膚感覚で知っていて、それを実行している感じを受けた。そのため局面の激しさ、そして汚さは欧州のそれ以上で、この試合でもイエローカードが乱発されていた。

 ただ、そんな相手のプレスを受けながら、ボールを持っている選手たちの落ち着きとテクニックに私は感嘆した。特に目に引いたのが、インテルナシオナルのブラジルU-21代表、ラファエル・ソービスで、この選手は決勝1回戦で2得点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献しているのだが、前半の終了間際右サイドボールを受けたラファエル・ソービスは、サンパウロのウルグアイ代表ルガーノのと1対1の状況になる。ラファエル・ソービスはそんな相手を目前にしながら中央チラッと見る。そのタイミングを逃さずルガーノはボールを取りに行く、それによってラフェエル・ソービスはバランスを崩しながらもボールをキープ、最終的にはルガーノのファールを誘った。
 このワンプレーはとても見ごたえがあり、しかもそれが日本のオリンピック世代と同じ世代の選手が行っていることに驚愕した。彼が、同じくオリンピック世代のルーニーのように欧州で活躍できるかのかはまだわからないが、ただ言えるのは、ああいった場面で常に落ち着いていて、慌てないというのは、自分の力を常に100%出し切れるということに繋がる。そのアドバンテージはとても大きい。技術はあるが試合で出し切れない選手よりも、試合で全ての力を出しきれる選手のほうが、結果的には能力の高い選手であり、成功できる選手だからだ。
 残念ながら日本の選手の多くは前者である。それはJのような閉じられた、そして南米や欧州のサポーターのように、サポーターは一番の味方であり、そして敵である、という状況がない中では、自分の100%の力を出させるための外的条件がなかなかないのかもしれない(勘違いしてほしくないが、私は日本のサポーターにもっと凶暴になれといいたいわけじゃない。欧州や南米のような大人気ない、そしてほとんど犯罪のような行為ないに越したことがないし、許されないものも多い)。

 前置きがとても長くなったが試合内容を。
 前半、第1戦で1点リードしているインテルナシオナルはやや引き気味に、そして一方、何が何でも点を取らねばならないサンパウロは攻め気味の立ち上がりだった。しかしサンパウロは何度かあった決定機を外してしまう。
 こういった場合大抵相手に流れが行くんだよなぁ、と思っているとインテルナシオナルのFKをサンパウロのGKセーニがまさかのファンブル、それをフェルナンドンが詰めて先制。第1戦と併せてサンパウロに2点差をつけた。その後サンパウロは追いつこうと攻めるが結局前半は1対0でインテルナシオナルのリードで折り返した。

 しかし後半、いきなりサンパウロが追いつく。ソウサのFKをルガーノがゴールに背を向けながらダイビングで折り返し、裏に抜け出していファボンがGKの股を抜くシュートを決める。その後もサンパウロが攻め、インテルナシオナルが守るという構図は変わらなかったが、そういった構図だけでサッカーは決まらない。
 後半20分、インテルナシオナルはカウンター気味の速い攻撃で左サイドのクロスを上げ、それをサンパウロのDFが弾く。しかしそれを今日先制点を決めたフェルナンドンが拾い、ラフェエル・ソービスに落とす。それをラファエル・ソービスがキープし後ろの選手(誰かがわからなかった)に落とし、それをダイレクトで中に入れ、フェルナンドンがヘディングシュート、GK反応するもチンガ詰めて、インテルナシオナルがサンパウロを引き離す。
 その後ゴールを決めたチンガが退場になったこともあり、サンパウロはほとんど4トップのような形で攻める。そしてそれは後半39分になってようやく実を結ぶ。ジュニオールのミドルをGKが弾いたところをデニウソンが詰めてサンパウロが1点を返す。しかし反撃もここまでで、試合は結局インテルナシオナル2戦合計で4対3、サンパウロを下し初の南米王者になった。

posted by naaagi |17:29 | その他 | コメント(0) | トラックバック(0)
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