2007年06月25日

『受け月』を読んで

伊集院静さんの『受け月』という短編集を読みました。
この本に収録されている「夕空晴れて」という作品の中に、
このような言葉が書かれています。

『野球ってスポーツはいいだろう。
俺は野球というゲームを考えだしたのは人間じゃなくて、
人間の中にいる神様のような気がするんだ。
いろんな野球があるものな。
おまえにもそのことをわかって欲しいんだ。
自分だけのために野球をするなよ』

人間の中にいる神様――
奥深いです。

「夕空晴れて」の他に6作品収録されていますが、
「切子皿」という作品が一番心に残っています。
鉄道管理局のエースで、都市対抗野球で優勝した経験を持つ父と、
その息子のストーリー。
優勝チームのエースというスターでありながら、
不器用な生き方しかできない男。
彼は家庭を捨てるのですが……。
憎みきれないんです。

これからも、野球から数々のストーリーが生まれてくるのでしょう。
都市対抗野球が待ち遠しいです。

posted by myu1972 |02:26 | | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:『受け月』を読んで

 私も昔読んで名著だと思っています。伊集院さんの野球に対する思いは、見習うべきところがたくさんあります。この人の文章には、何より野球選手に対する敬意の念が感じられます。

posted by GON25 | 2007-08-06 01:42

野球への思い

GON25さん、コメントありがとうございます。
たしかに、伊集院さんの野球に対する思いを感じます。
また、読みたくなってきました。

posted by 岩崎 | 2007-08-13 02:09

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