2009年07月10日

オベルタントリビア

 さてさて。


 我らがユナイテッドにオベルタンという若者がやって来た。とはいっても普通レベルのフットボールファンにゃあまり知られていない存在。フランス人でウイングで、ぐらいのことしかぶっちゃけ知らない。こんな時役にたつのが英紙ミラーの「~に関して知っておきたい10の事」。ユナイテッドの補強ターゲットのことを詳しく説明してくれる。ということで今日はその内容をちらっと覗いてみる。


1.1989年2月26日パリで生まれる。

2.アンリ2世と評され、主にトップとしてプレーするものの、中盤や武器のスピードを活かせるウイングでもプレーできる。

3.U-16世代から代表で活躍し、2009年5月31日シティ・オブ・マンチェスターで行われたU-21イングランドとの試合でゴールを決める。

4.2002年にパリFCのユースチームに入団し、1年後パリサンジェルマンに移る。その後2004年にかの有名なフランス国立の育成所クレールフォンテーヌに入り、現所属のボルドーに注目される。

5.プロ契約は2006-07シーズン。背番号は26で1年目は17試合とまずまずの出場機会を得る。

6.2008年マルセイユ戦でチームを救う値千金のゴールを決めて有名に。

7.2008-09シーズンはボルドーで出場機会に恵まれず、ロリアンにレンタル移籍。15試合に出場するものの、ゴールは1つと少なめ。

8.チェルシー、アーセナル、インテル、ミランの4チームもオベルタンに注目。

9.オベルタンの移籍はボルドーの監督ローラン・ブランもビックリ。「彼も驚いたろうけど、私もビックリだよ。ただユナイテッドでプレーできるなんて彼は本当に夢のようなチャンスを得たね。」

10.6月に行われたU-23の大会であるトゥーロン国際トーナメントでMVPに選ばれる。


 とまあこんな具合で。元記事に動画もあるのでそちらも参照されたし(特に下の方の動画)。動画見た感じではモデルチックなスリムな脚を活かし、ラテン的な見てるものを魅了する華麗な足技で1対1の対決を楽しむタイプという印象で、もうぶっちゃけて言えばクリスティアーノっぽいなあと。それはもうあからさまに入団当初の彼にカンジが似ている。やっぱり寂しいんだな、御大は。
 ただポテンシャルはスゴイとは分かっても、不安な点も少なからずあって。まず華奢そうな印象を受ける。プレミアの激しい当たりにあのドリブルが通用するか。クリスティアーノも真に適応するには2~3年かかったからなぁ。あとあんな細い脚じゃ怪我も心配。フィジカルの強化も優先事項となるだろう。となると良くも悪くも即戦力としてとった選手ではあるまい。
 300万ポンドという値段もそれを裏付ける。本当に将来を嘱望された選手ならこの5、6倍の値がついていてもおかしくないわけだ。よく考えりゃボルドーですらスタメンに定着出来なかったんだし、それには理由があるはず。「やったぜ!ニュー・ロナウド様の到来だ!ヒューヒュー!」と手放しに喜べる補強じゃないんだろう。
 ただそれはあくまでも目の前の未来に限った話で。何と言っても御大の目のつけた選手なワケだ。そりゃベリオンという前例がないわけではないけれども、ここ最近の御大の補強の当たりっぷりは半端ない。なが~い目で見てあげればきっと面白い選手に育ってくれるはず。急いじゃいけない。急いじゃいけない。
 
 
 オベルタンが大成する鍵は「芯の強さ」。これに尽きるだろう。クリスティアーノも当初は色々言われてた。人をバカにしたようなドリブル、しかもそれがプレミアでは通用しない、よくこける、独りよがり、チームプレーが出来ない、顔だけ、などなど。ただそんな批判にも全く折れず、自らを磨き続ける強さがあったからこそ、今のクリスティアーノがあるわけで。その点、別の記事ではロリアンで彼を指導していたクリスティアン・グルキュフ(あのグルキュフのお父さん)が「彼はまず精神的に強くならないといけないだろうね」と指摘していたのが気になるっちゃ気になる。
 良くも悪くも人をバカにしたようなドリブルで1対1を挑むのが好きっぽいんだから、キャラが強くないわけはない。ユナイテッドで成功するために最も大事なものをオベルタンは持っているのだ。あとはふらふら変わる周りの声に惑わされず、彼のように自らを貫き通せる強さがあるかどうか。とはいえあまり心配はしていない。何よりあの御大が目をつけたんだから。オベルタンに期待をするにこれ以上の理由はいらない。

posted by myrowka |07:52 | マンチェスター・ユナイテッド | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年07月05日

小さなひとり言 vol.3

vol.2でユナイテッドのことを書いたので、ここではバルサのことを。


 バルサの動きには個人的にスゴい不満を覚えている。チームの基盤がしっかりしてるので不安はないのだが、ハッキリしないフロントの動きに少々腹が立っているのが事実だ。
 まずエトーの処遇。ペップはエトーの放出に反対している。そもそもトップの布陣を変更する気はないんだろう。でもフロントはビッグネームを獲得したい。ファンに「俺たちはレアルに負けず劣らず頑張ってるよ!」とアピールできるから。ポストシーズンに目立った動きをしないと、あいつらダメなんじゃないかと騒ぎ立つファンは少なからずいるのだ。ライバルがあんな派手な動きをしているのならなおさら。そういう意味でペレスのあの行動はバルサを動揺させるという意味でも効果的だったといえる。ビッグネームを獲得するなら当然誰かがどっかいかなくちゃいけない。チャビ、メッシ、イニエスタは不動。残るはエトーとアンリ。フロントは来季で在籍5年目になるエトーを選んだ。スターは鮮度が命。ペレス同様ラポルタもやはりビジネスマンだ。まあ元々問題を起こすタイプの選手だし。
 でもそこからが上手くない。イブラヒモビッチにふられ、リベリにふられ、ベンゼマにもふられ、ビジャ獲得交渉も上手くいかず、フォルランだのアルシャービンだのマタだの次から次へといろんな選手の名前が出てくる。ここから分かるのはレアル同様監督の意志とは全く別のところで補強が行われてるということだ。補強ポイントが9番かウイングかもハッキリしてない。9番の選手ばっかり狙ってたら、ファンから「ウイングいねーじゃん!」と怒られてマタの名前が出てきた。本当に情けない。自分たちの成果を見せれるのなら誰だって良いのだろう。
 エトーの去就自体も曖昧。出すと言ったり出さないと言ったり、シティに決まったかと思えば、やっぱりエトーは残りたいと言ってると言ったり。こればっかりはエトー側にも大きな問題があるが、どちらにせよ出すのか出さないのか態度をハッキリさせる必要がある。一番しちゃいけないのは、エトー残留させた上でビッグネームも獲ること。メッシ、エトー、アンリ、チャビ、イニエスタと何十億かけて獲るビッグネーム。このうち誰か一人が常時ベンチに座ってるなんてあっちゃいけない。獲るなら出す。獲らないなら出さない。
 バルサはケイリソンというFWを獲ったそうで。なんかの雑誌で見た時「なんかピッポとベナユンを足して2で割ったような顔してるな」ぐらいの印象しかまだないが、バリバリの9番タイプの選手らしい。この上ビジャ獲ろうとしてるんだから、やっぱり今季のラポルタには計画性がない。ウイングがいないと怒るバルセロニスタは至極正しい。
 とはいえメッシとアンリがガチガチのウイングにそう大層な選手とっても勿体ない。ここはある程度旬の過ぎた経験豊富なベテランか、ペップお得意のカンテラ上がりの選手駆使してなんとかするのがベストだろう。うーん、でもやっぱりどう考えてもここは最優先補強ポイントじゃないなぁ。


 個人的には左サイドバックの有力候補として名が上がってるフェリペ・ルイスの方が気になってたり。今更フォルランとかマタとか獲られてどや顔されても正直冷めるな。獲るならやはりイブラヒモビッチやリベリ、ビジャクラスの選手獲って欲しいよ。バルサでプレーするということはそういうことだ。一度振られてからって諦めるんじゃない。そんなラポルタには石川ひとみの「まちぶせ」をプレゼント。

posted by myrowka |23:20 | ひとり言 | コメント(18) | トラックバック(0)
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2009年07月05日

小さなひとり言 vol.2

 さてさて。


 シーズンが終わってから一ヶ月と少し。思うことが一つ。我らがバルサとユナイテッドの動きが少ない。まあ市場が閉まるまであと2ヶ月弱。時間はまだまだあるから心配することは何もないのだけれど、どこぞのチームがカカだのクリスティアーノだのベンゼマだのでかなり盛り上がってるから、若干物足りなさがあるのは確かだ。


 とはいえユナイテッドには少なからずサプライズが見られた。まずバレンシアの獲得。まあでもこれは言ってみればほぼ決定事項だったからそんなに驚きはない。
 そしてベンゼマのレアル移籍。御大の獲得候補最有力と言われていた選手がレアルに行った。これには少々驚いた。でも、正直言って自分はある程度この結果は予測してた。根拠は御大の動きが少なかったからで、元々ある程度資金があると思われる御大に8000万ユーロという莫大なキャッシュが舞い込んで、本気で獲りにいこうと思えば獲れない選手なぞいないと思うから。ホントに獲りたい選手だったならベルバトフみたくガンガンアプローチかけて強引にでも連れてくるだろう。それほどバイタリティーのあるお方。そんな人が動かないなら、それはそこまで欲しくなかった選手ということになるはずだ。今季リヨンでは左ウイングでの起用が多くなり、あまり調子が上がらなかったとどこかで読んだ。御大はユーティリティが大好きな選手。この結果に満足がいかなかったんじゃないかなぁ、と勝手に想像してみたり。
 ユナイテッド一番のサプライズと言えばやはりオーウェンの加入だろう。これにはマジで驚いた。とはいえ御大は結構昔からオーウェンへの興味は見せてたけども。レアルで干されてニューカッスルに行ったときなんかは結構争ってなかったっけか。これじゃなくても確かユナイテッドに加入しかけた時があったはず。
 とはいえ御大はオーウェンにまんきん9番の活躍を求めているわけじゃあるまい。一昔前のラーションのようなプレーを期待しているんだろう、おそらく。これまでユナイテッドの第4、第5FWは大体ロッシ、キャンベル、ウェルベックらアカデミー上がりの選手が担ってきた。ただもちろん彼らは経験が少なく、使える場面も限られてくる。そういった状況は若い彼らにとっても良いものとは言えない。結果ものになってトップチームでプレーするようになった選手もここ最近はいない。というか御大がユナイテッドの監督になってからの23年間アカデミー出身のレギュラーFWなんて一人もいないんじゃないかな。
 この状況に変化を加えたい、御大のオーウェン獲得はそんな考えの表れかもしれない。プレミアで経験のある選手なら、若手と比べ難しい場面でも使いやすい。若手は出場機会の少ないトップチームから離れ、プレミアの中小クラブか、2部のチームでまずは経験を積む。そこで経験を積み結果が出せたなら、戻って来ても使いやすい。戻ってくるレベルに達してなくても、試合に出ることで他のチームのスカウトの目に触れる機会は増え、キャンベルのようにそこそこの値で売れるようなこともあるだろう。良いことだらけじゃないか。
 オーウェンにラーションのような活躍を期待できるのか、それ自体そもそも問題であるけれど。何と言っても怪我が多い選手だが、レアルでは出場機会が減った結果、大きな怪我無くシーズンを過ごした事例もある。ユナイテッドでもそういう風に使っていけば、案外やってくれるんじゃないかな、と個人的には思ってる。まあ何より安かったしね。なんだかんだ御託並べたけれども、この件はここが一番の決め手だったろう。エスパニョールが俊輔獲ったのと同じだ。


 ということで。これまでの補強はバレンシアとオーウェン。クリスティアーノとテベスの穴を埋めるにはまだ不十分。誰を獲ることになるのか。誰が来るのかじゃなくて、その結果ルーニーがどういう使われ方をするのかが気になる。御大よ、どうかルーニーをペナルティエリアで。

posted by myrowka |22:18 | コメント(6) | トラックバック(0)
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