2008年10月07日
08/09 UEFACL GS GourC 第2節 シャフタール・ドネツク vs バルサ
スタメンはGKバルデス。ディフェンスは右からピケ、マルケス、プジョル。中盤はアウベス、ジャジャ、ケイタ、シャビ、イニエスタ。トップはアンリとエトー。
ということで、アウェーのシャフタール・ドネツク戦でまたしてもペップは新しい試みをしてきた。ただ単にライカールトを踏襲しはしないかという心配はもはや過去のこと。公式戦を数試合こなし、余裕の出てきたペップがいろいろと冒険してくれている。その姿勢は嫌いじゃない。
フォーメーションは見ようによってどうとでもとれる。アウベスをディフェンに入れ、イニエスタをトップに入れたら4-3-3。アウベスを中盤に入れ、イニエスタをトップに入れたら3-4-3。アウベスとイニエスタを中盤に入れたら3-5-2。アウベスをディフェンスに入れ、イニエスタを中盤に入れたら4-4-2。
もう何が何だか分からないが、一つのチームを一つのフォーメーションに絞ろうとするからこんなことになっちゃうんだろう。その場面場面で選手が色々と考えながら色々なポジションでプレーする。だから決まったフォーメーションはないと考えれば話が早い。とは言ってもこれはディフェンスでも中盤でもプレーできるアウベスと、中盤でもトップでもプレー出来るイニエスタがいてこそ成せる業。ありがたやありがたや。
じゃあ別に冒険でも何でもないじゃん、ということにはならない。これまでのバルサとこの試合での布陣では、ハッキリと違うところがある。メッシがいない中でエトーやアンリどちらかが右サイドに張ることはなく、ゆえにこの2人は2トップのような関係でプレーしているということ。バルサに右エストレーモ(ウイング)がいない。つまりバルサが2トップ。ただこれだけでとてつもない冒険じゃありませんか。
その裏にはペップのアンリ9番化計画があるのだろう。オウム戦ではアンリは1トップだとダメだった。ならば今度は2トップ。非常に簡潔な解答。ホントペップは甘いなぁ。
率直に言ってしまえばこのフォーメーションは上手く機能しなかった。一言で言えば「浅い」。普段はメッシ、イニエスタ、アンリらのエストレーモが敵陣深く両サイドに開き、そこを個人技でグリグリえぐる。だからいつもバルサの攻撃は広く、深い。が、この日の2トップ・バルサでは、サイドを攻略する鍵のイニエスタ、アウベスがエストレーモというより、インテリオール(攻撃的MF、サイドハーフ)の位置でプレーしているので、その深さが出ない。この位置からではゴールが遠い。せっかくのイニエスタらの個人技もゴールに直結しにくい。
では深さを捨ててまで採用した2トップでその穴を埋めることが出来ているのかと言うと、そうでもない。サイドから2トップへ向けてクロスをガンガン放っていくわけでなし、2トップのポストプレーを生かして中央を突破していくわけでなし。どういうコンセプトでゴールを奪うのか。それがハッキリせず中途半端なのだ。なんかプレミアの中堅クラブのフットボールを見ているようなそんな感じ。すんごい違和感。うーん、これはバルサのフットボールじゃない。
たまに良い攻撃が見られるのだが、それはエトーがサイドに流れて右エストレーモとして機能した時だったり、イニエスタが個人技で中央突破を図った時だったりと、新システムの恩恵によるものではなかった。
それでも新しい試みをした割にはそれ相応のリスクも負わず0-0で前半を終われると思ったちょうどその時、地元シャフタールの痛い一撃をくらってしまう。あーあー、また先制されちゃった。
が、この失点がペップにふんぎりをつかせた。「よし、実験はひとまず中断」。ということで、後半から右エストレーモを配置して、いつものバルサ。
両翼に選手が張っているだけで何だかホッとする自分がいる。ここまで来るともはや「エストレーモ中毒」といっていいのかもしれない。基本右サイドに張るのはエトー。「お前これまで9番やらせてやったんだから、今度はアンリに譲れ」というペップのアメとムチ。ここらへんのバランス感覚はいいのかもしれない。
が、それでも不慣れ感は否めない。不慣れというより、スペシャルじゃないと言うべきか。9番の位置に入ったエトーはスペシャルだが、エストレーモの位置でプレーするエトーはただのノーマルな選手。そしてバルサの肝、エストレーモの位置でプレーする選手はスペシャルでなければならない。ペップがメッシの名をコールするのは時間の問題だった。62分アンリに代えてメッシ。
2戦続いたアンリ9番化計画は一旦終わり。結果はギリギリ及第点。バルセロナ・ダービーでは値千金の同点ゴールを奪ったアンリだが、1トップの時間帯で何か特別なことを成し遂げたわけじゃない。9番をやらせてくれと直訴するからにはここで何とかしてくれないと困る。シャビやイニエスタらのパスが自分に合うのを待つんじゃなく、ボージャンのように自分から彼らのパスに合わせていけよ。ここはアーセナルじゃないんだ、とアンリのことを思い、キツイ一言を浴びせておこう。
メッシが入り本来の姿を取り戻すバルサ。新しい風を求めて見知らぬ土地に旅をしてはみたけれど、やっぱり家が一番落ち着く。72分には疲れの見えたエトーに代えてボージャン投入。うお、やべぇ。今一番自分が燃えるトリデンテ。ファンタスティック4などと騒がれていたころからは考えられないカンテラ純正トリデンテ。
ボージャンはホントにいいなぁ。健気だ。一途だ。ゴールを奪うこと、ただその一点のみに集中してくれている。こんな真剣にフットボールに取り組んでる人は久しぶりに見た気がした。前の記事でボージャンのプレーを見てるとなんだか泣けてきさえすると書いたが、この試合でもそれは同じ。安西先生の一言でふっきれた流川を見て泣いた晴子の気持ちが今ならホントに理解出来る。
そのボージャンの強い気持ちが伝わったのか、仕方なく右サイドに流れて思いっきり力をこめて放ったクロスを相手GKがこぼしてしまった。その先にはレオ・メッシ様。ということで、87分、バルサ同点。
グループステージ最大のライバルだと目されたスポルティング・リスボンを初戦で下し、ある程度の余裕を持って挑んだこの1戦。その余裕が2トップを用いるという冒険をペップにさせたが、紆余曲折あり敗戦の色が濃くなり出した時にこの同点弾。ここで勝ち点3か4かではこの後の戦い方がうんと変わってくる。いや、ホントメッシには感謝してもしきれないや。本当にありがとう。という気持ちで試合が終わろうとしていたちょうどその時、シャビからメッシへDF4人を間を抜くえぐたらしい程の強烈キラーパス。このパスを受けたメッシがキーパー頭上をあざわらうかのようにすり抜けるシュートを放ち、バルサまさかの2戦連続ロスタイム逆転劇。あなたは神か。
レオ神伝説ここにも健在。ホントメッシは自由だなぁ。いつか誰かがこの海で一番自由なやつが海賊王だと言ってたが、メッシを見てるとその言葉をなぜか思い出す。さしずめゾロはボージャンかな。色々器用で頭も働くサンジがイニエスタ。司令塔のナミがシャビってところか。なんてどうでもいい話は置いといて。
ということでバルサはこれで5連勝。つってもここ3試合はホント土壇場でギリギリの勝利を掴んでいるので、手放しで喜ぶわけにはいかないのだけれど、これはこれで立派な強さだ。ユナイテッドも昨季薄氷の勝利を繰り返す時期があった。その後あの圧倒的な力を得て、プレミアとチャンピオンズ制覇を成し遂げたんだから、今のバルサもそんな過渡期であってほしいと願う今日この頃。
posted by myrowka |06:27 |
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2008年10月05日
08/09リーガ・エスパニョーラ 第5節 エスパニョール vs バルサ
スタメンはGKバルデス。ディフェンスは右からアウヴェス、プジョル、ピケ、アビダル。中盤は底にブスケッツ、その上にシャビ、グディ。トップは右からメッシ、アンリ、イニエスタ。
この日アンリを起用した理由は少し考える必要がある。この試合の数日前、アンリは「本当は9番がやりたい。いや、別にエストレーモでも問題ないけど」と、ペップの起用法に噛みついている。フォローも形だけで何の意味もない。このアンリの造反にペップは応えた。「じゃあ、やってみろ」。ということでアンリ先発、センターフォワード。ペップもまだまだ甘いなぁ。でも口でごちゃごちゃ言うだけじゃなく、しっかりチャンスを与える姿勢は監督として好印象。これでアンリは結果を残すしかなくなった。
4番の位置にはブスケッツ。最近リーガでは4番ブスケッツが固定されつつあるが、この試合ではペップはブスケッツを外すつもりはなかっただろう、というより何が何でもブスケッツを先発するつもりだっただろう、と考える。今日はバルセロナ・ダービー。だからこそブスケッツの存在意義はより際だつ。ブスケッツはカンテラーノであり、またバルセロナ人でもあるからだ。こればかりはメッシもイニエスタも持ち得ない「武器」。バルセロナ人として生まれ、バルサと共に生きたペップだからこそ、同じバルセロナ人、同じ4番の選手であるブスケッツには相当な思い入れがあり、だからそれこそ出生から因縁のある「エスパニョール」相手にブスケッツをぶつけないわけにはいかなかった。
またこの日のフォーメーションでも前の記事の2項で書いた「デコの位置には出し手ではなく受け手」スタイルが貫かれている。個人的にはここが今季の成否を握るキーポジションになるんじゃないか、と考えている。さらに突っ込んで言うならば、グディは今季のキープレーヤーになりうるとも考えている。このポジションに必要な能力を考えた上で、よりバルサの得点力を高めるならばやはりケイタではなく、グディだ。ベティス戦土壇場で決めたゴールは偶然じゃない。9番タイプじゃないメッシが中央でプレーすることが多い今季、薄くなったエリア内の厚みを増やすには、時にストライカーになれるグディが最適だ。
対戦相手はバルサと対抗するために生まれたオウム軍団。舞台はモンジュイック。だがしかしそんなことは今のバルサの支配力にはなんの影響も及ぼさない。自由奔放で誰からの制約も受けないメッシ、軽やかにボールを操りながらその時々の最善のプレーで勝負を仕掛けるイニエスタを中心に、想像力豊かに繰り広げられていくバルサの攻撃。見ていて飽きることがない。ボールの流れを眺めてるだけで幸せ。
でもそれじゃダメ。これは勝負。勝ちが全て。そこがブレると全てが崩れる。そういう厳しい目線でバルサを眺め評ずるならば、やはりゴールを奪うための軸が確立していない。これまではエトーという柱を時間をかけてガンガン打ち込み、ようやく最近安定してきたのだけれど、まだペップ・バルサで9番としてのプレー時間が短いアンリだとやはりそこがグラつく。スムーズなボールの流れがここで淀む。こればかりは時間をかけて何とかするしかない。アンリの意識というか忍耐というか根性の問題のような気もするけれど。
というわけで、ボールは支配するもののゴールは奪えないというマンネリにも程がある展開。そしてそんな時にはすべからくゴールを奪われる。ピケのマイナスのクリアを取ろうとしてバルデスとエスパニョールの選手が交錯し、こぼれたところをコロが詰めてオウム先制。その後もボールをキープしながら、ゴールを奪えないまま前半終了。シャビの攻撃参加が実に的を射ていて、良いチャンスも結構あるのに、それでもゴールが奪えないんだからホントバルサは不思議でそして心臓に悪い。
後半に代わってもこの展開に代わりはなく、ペップは55分にエトー投入を決断。アンリ1トップ試用はひとまず失敗。アンリに代えるかと思ったが、代わったのはアビダル。おー、ここで3バック。イニエスタを中盤に下げて3トップかと思いきや、攻撃の際イニエスタは依然エストレーモに位置し、さながら4トップ。まさかの3-3-4、アウベスのポジショニングの高さを考えれば2-4-4とも取れる超攻撃的シフト。そんなにオウムに負けたくないのか。ペップの勝ち気、そしてこのダービーの意義をを改めて知る。
その後ディフェンスのバランスも考えて、グディに代えてケイタを投入するものの、ブスケッツに代えてボージャンも投入し、ペップは前しか見ない覚悟を決めた。このペップの姿勢に体がしびれる。こんなに熱い男だったとは。と同時にこの熱さはバルセロナ人だからこそ持てる熱さなのかもしれないな、とふと感じた。
これほどまでのペップの執念がスタジアムにも火をつけた。一部のファンが暴れ出し、試合は9分間中断を余儀なくされる。が、そんなもので冷まされるほどペップの熱は柔じゃなかった。84分シャビのパスに抜け出すアンリ。カメニがクリアに出てくるがクリアボールがディフェンダーに当たってしまう。そのボールの先にアンリはいた。有言実行。素晴らしい。アンリ合格。バルサ同点。
もちろんペップは同点だけでは満足しない。さっきボージャンを投入した時点で退路は断った。勝利あるのみ。バルサの捨て身は続く。全てはオウム軍団にバルセロナの盟主は誰かを思い知らすため。ライカールトはそれを怠った。が、俺は違う。
ここで手を緩めなかったペップが最終的に勝利をもぎ取る。カウンターで上がってしまったオウムディフェンス。その裏をメッシとエトーのコンビがついた。メッシがドリブルで中央を切り込み、エトーにスルーパス。そのエトーが倒されPK。これをメッシは決める。すげえ、マジですげえ。
この直後に笛は鳴り、バルサ勝利。ロスタイムでの劇的逆転弾。あまりに出来すぎたシナリオだが、ペップの勝利への執念はそれにすら値する。敗北への恐れがない。取られたら取り返せ。うーん、バルサイズム。
同点弾を生み出したシャビのパスとアンリのゴール。逆転弾を生み出したメッシのドリブル&パス&PKとエトーのピスシーナ。それにふさわしい選手がふさわしい仕事をした。カンテラーノがチャンスを作り、外国人がゴールを決める。バルサの石切場から9番は滅多に取れないから、これでいいのだ。
ぽつねんと取り残されたのはイニエスタとボージャン。こういう点が欲しいところで仕事を出来る選手になってほしいなぁ。もうそれぐらいしかイニエスタに残された伸び白はない。が、そここそがイニエスタがジダンになれるかどうかの境目。覚悟決めてけ。
ボージャンは見てるとなんかこう胸に来るものがある。ボージャンの常にゴールを見据える目の奥にイニエスタにはまだ無い覚悟をちらと垣間見る。すぐ上でも書いたバルサのカンテラから9番が生まれないというジンクス。昨季サラゴサで活躍し、とうとう代表にも選ばれたセルヒオ・ガルシアもバルサ・カンテラ時代は9番だったが、認められた今はエストレーモ。自分にも絡まった見えない鎖を必死で自らの力で引きちぎろうとしているボージャン。なんか泣けてきさえする。涙もろいのは昔からで年のせいではないけれど。おじさんもこの極東の地から必死で応援しているよ。
ということで、ペップのアンリ9番化計画は一応のところ成功。ホントは1トップ時に何とかしてほしかったんだけど、まあいいか。
posted by myrowka |22:37 |
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2008年10月01日
プレミアリーグ08-09 第6週 ユナイテッド vs ボルトン
スタメンはGKエドさん。ディフェンスは右からネビ兄、リオ、ビダ、エブラ。中盤は右からクリ坊、フレッチ、アンデルソン、パクチー。トップはベルバトフ、テベ公。ルーニーとスコールズはお休み。ミッドウィークに備え、選手をコンスタントに休ませれる層の厚さには我ながら惚れ惚れする。
ルーニーとスコールズがいないことで序盤はユナイテッドのボールの流れが悪い。新人ベルバトフに加え、テベ公、アンデルソン、クリ坊とラテン系が勢揃いしてしまったのがいけなかったか、連携が乱れていつもようにポンポンとボールを速く回そうにも、すぐにボールを失ってしまう。やっぱりルーニーって凄いんだなぁと改めて実感。加えてクリ坊に単純なミスが目立ち、なんだか昔を思わせるしょっぱさがにじみ出ている。
大型FWベルバトフが加入しようとも、グラウンドでパスを回すという従来の路線に変更がないことはチェルシー戦で確認できた通りだ。だが、この試合では中央突破が無理と見たら、クロスを放ることも辞さない柔軟さを見せた。13分にはフレッチの黄金クロスからベルバトフがドン、36分にはテベ公が上げたクロスをベルバトフが落として、リオがシュート、とベルバトフの高さを活かしたこれまでのユナイテッドにはなかった新機軸の攻撃で決定的なチャンスを作った。
ユナイテッドのような強豪を相手にアウェーに乗り込んできたチームは勝利を捨て何が何でも勝ち点1はもぎとろうとあからさまに引いてくるクラブが嫌っちゅうほど多い。そんなクラブ達を相手にユナイテッドはこれまで高さなしで戦ってきたんだから、それはそれで驚嘆に値する。が、やっぱり今回のこのチャンスのように引いて守ってくる相手に対しては高さも非常に心強い武器になる。ただそれに頼りすぎるとクロス一辺倒になって単純な攻撃に終始することになり、それを御大も恐れているんだろう。だからベルバトフが入ろうとも基本的にはグラウンドで速いボールを回すコンセプトに変わりはない。が、それが手詰まりになるとじゃあ仕方なしに、とクロスを上げて高さを使う、とこの姿勢。
ルーニー、クリ坊、テベ公、ナニ、アンデルソンといったテクニック爆発の選手を揃え、その良さを十二分に活かすスタイルは貫きつつも、さらにその中に彼らと比べても遜色ないテクニックを持ちながら高さという新しい武器を持ったベルバトフを混ぜ、攻撃の選択肢をより豊富にする、と御大の考えは大体こんなとこだろう。天才たちに新たなおもちゃとして木偶の坊を与えるのではなく、天才たちの中に新たな天才を入れ、その天才がたまたま他の天才が持ってなかった高さを持っていた、とまあ早い話がこういうことだ。それがクラウチではダメだった理由。それが60億も払った理由。
後半からボルトンの引き方が甘くなり、縦に抜かれ始めた。こうなるとユナイテッドのゴールは近い。勝負所とクリ坊のドリブルにも力が入る。もうこの頃には序盤で見せたしょっぱさは消えていた。そして59分エリア内で倒されてPK獲得。そのPKを確実に決めてユナイテッド先制。結局決めたのはこの人か。まあまあそれもいいだろう。
その後もユナイテッドの猛攻は続く。それにしてもベルバトフのテクニックがスゴイ。67分にはゴールラインギリギリのところまで追い詰められたかと思いきや、ボールをふわっと浮かせリフティングからのクロス。72分には前に何人ものディフェンダーがいるにも関わらず個人技で抜きにかかり、クリ坊へのナイスパスを生み出した。ボールを奪われないキープ力はもちろん、広い視野とアイデア、そして何より勝負を厭わない気概がある。これにお兄さん感心しちゃったな。
ベルバトフに感心してる間に、決めるべき人が勝負を決める。クリ坊がドリブルで左サイドを突破し、エリア内に切り込んだところで後ろに待ち構えていたルーニーにヒールパス。ルーニーは落ち着いてディフェンダーをかわし、ゴール隅を狙い澄まして追加点。ゴールに向かって巻いて決まるルーニーらしいゴール。お見事でした。いいなぁ。ルーニーが決めるとなんだかことさら嬉しいなぁ。
このゴールで余裕が出たユナイテッド。コーナーキックの時にはエリア外で待ち構えるスコールズを狙うという昔懐かしのトリックプレーも披露。89分にはベルバトフのスルーパスに抜け出し、フリーからシュートを撃ち、その1分後にはパクチーのクロスを思いっきり叩きつけた。うんうん、時にはこれぐらいの積極性を持ってゴール狙っていってくれればいいよ。
あとは10分だけの登場だったが、やっぱりナニが面白い。ルーニー、クリ坊、テベ公、アンデルソンらのテクニック畑の選手の中で唯一あまり輪に溶け込めていない気がし個人プレーが目立つナニだが、そんな彼を見ていてもあまり不快ではないのは彼が挑戦者だからだろう。
クリ坊のようにベッカムの後釜という絶対的ポジションを約束されて入ってきたわけではない。40億という破格の金額で連れてこられたものの、立ち位置は未だ安定せず、パクチーとのポジション争いに苦心。重要な試合ではパクチーの方が優先され、御大が3トップ気味のフォーメーションを採用すると居場所すらなくなる。
そんなナニだから多少無理なプレーをしてでも自分の存在価値を証明したい、という気持ちはよく分かるし、実際ナニのプレーも個人技とアイデアを駆使していて見ていて面白い。御大も信頼してコンスタントに起用してくれてるし、今後もその野心を忘れず辛抱強くプレーしていってくれると嬉しいな。
ということでなにげにユナイテッドはプレミアで1ヶ月ぶりの勝利。これを皮切りにユナイテッドはドンドン波に乗っていくだろう。ベルバトフも早速チームになじみ始めたし、クリ坊も復帰したし、誤算と言えばキャリックの離脱ぐらいで、そのキャリックの穴もフレッチがハリキリまくってなんとかカバーしてくれている。うんうん、よいよ。この調子だ。
posted by myrowka |18:28 |
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